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【観戦記】2023年スーパーフォーミュラ第2戦③ 野尻智紀が王者の意地で優勝!決勝編

今回も2023年4月9日に富士スピードウェイで行われたスーパーフォーミュラ第2戦の現地観戦記を書いていきます。

今回は第3回。最初からご覧になりたい方は下記のリンクからどうぞ。

スタート前セレモニー

いつもサーキットではコースサイドに陣取りレーシングマシンの撮影がメインの私ですが、今回はグランドスタンドでレース展開を楽しみます。

グランドスタンドではスタート前のセレモニーも楽しみのひとつ。

それでは行われるセレモニーをグランドスタンド1階席から観ていきましょう。

スタート時間の1時間ほど前には、決勝に出場する選手の紹介の場内放送が行われ、場内ビジョンで映し出されます。

そしてマシンがコースインし8分間のレコノサンスラップ。

レコノサンスラップが終了するとマシンはダミーグリッドに整列し、その後予選トップ3のマシンが順に登場。最後にポールポジションを獲得した野尻智紀選手が堂々の入場です。

F1にはない国内レースならではのこの演出、なかなかいいですね。

開幕戦でデビューウィンを達成した注目のリアム・ローソンも4番手グリッドにマシンを止め、ヘルメットを脱ぎグランドスタンドをジッと見渡します。いやー、独特のオーラを纏ってますね。

ダミーグリッドに到着するとマシンはジャッキアップされ、タイヤを外したりエンジン冷却用の補器類を装着。

すると後ろの席に居たカップルから、

「コースで整備するんだね」

「ホントだね。ガレージでやればいいのにねえ」

どうやら、モータースポーツ初心者の方のようで、この会話に思わず微笑んでしまいました。

いやいや、現在のスーパーフォーミュラにとって初心者は大歓迎。ぜひ楽しんでいってくださいね。

ダミーグリッドに特別チケットやグリッドウォークのチケットを持ったファンがなだれ込んできました。昨年まではグリッド入場がかなり制限されていましたが、コロナ規制もほぼ無くなり、華やかなスーパーフォーミュラが戻ってイイ感じ!

すると先ほどの後ろの席のカップルが、

「カメレオン1号がピットに戻されて行くよ」

と話をしています。

そう、16番手グリッドの国本雄資選手がマシンに不調を訴え、ピットロードにマシンを押し戻されてしまいました。

KCMGのマシンをカメレオン1号と表現するとはなかなかに斬新。

いや待て、カメレオン1号は間違いなく小林可夢偉選手の方。国本雄資選手はカメレオン2号だぞ!あれっ感染った!?

前方グリッドに目をやるとなにやら報道陣を中心とした人だかりがあります。

なんだ!?と思いカメラの超望遠レンズで覗いてみると、今年度中嶋悟さんからJRP(スーパーフォーミュラなどを運営するジャパンレースプロモーション)の会長を引き継いだ近藤真彦さんと、同じく今年度からトヨタ自動車の社長に就任した佐藤恒治社長が来ていました。

モータースポーツとメディアに強力なコネクションがある近藤真彦さんならば、必ずスーパーフォーミュラを盛り上げてくれるはず。ムチャクチャ期待しています!

この後は君が代斉唱。ドライバーやチームスタッフが整列します。

おっ!私の推しB-Maxの松下信治選手と、日本トップフォーミュラ3度王者の本山哲監督が並びます。

そしてこちらがザウバーで世界のF1ファンを魅了した日本の至宝、小林可夢偉選手です。

ローソン選手同様に、小林可夢偉選手と松下信治選手にもぜひ頑張ってもらいたい!

ちなみに小林可夢偉選手と平川亮選手は来週、ポルトガルのポルティマオでWEC第2戦に参戦。トップレーシングドライバーは毎週世界を巡る、本当に大変な職業です・・・。

君が代の斉唱が終わると目の前のチームインパルのマシンをスタッフがグリッド数メートル後方に移動させて、エンジンを始動。スタート練習を行いました。

この行為が後々平川亮選手のペナルティに繋がることに・・・。ちょっと不可解な行動でしたが、スタッフは堂々と行なっており、インパルのスタート前のルーティーンワークだと思いましたが、果たしてこの行動の真相は?

決勝スタート!

多く入場していたファンも退場し、メカニックも引き上げ、コースに残されたのはドライバーのみ。

まもなく2023年スーパーフォーミュラ第2戦のスタートです。

クレインズがフォーメーションラップまでのカウントダウンをボードでドライバーに伝えます。

そしてフォーメーションラップを終え、各マシンがグリッドに整列。

そして、エグゾーストノートが高まり・・・スタートッ!!

いやー、何度観てもフォーミュラのスタンディングスタートは迫力があります。

しかもこの位置は最高!グランドスタンド最前列ではフェンスが気になり、2階席では迫力に欠けます。やはりグランドスタンド1階席上段が一番良い!

後ろの席のモータースポーツ初心者らしきカップルも、

「なにこれ!スゲー!!」

と、先ほどまでの甘えた声から一転、大興奮していました。

ぜひまたレースを観てね。

レースは3番手グリッドからジャンプアップした大湯都史樹選手がトップに立ち、ポールポジションからスタートした野尻智紀選手が2番手にダウン。

以下、宮田莉朋選手、坪井翔選手、山下健太選手と続き、注目のリアム・ローソン選手はややスタートを失敗し、6番手から追い上げを図ります。

と、ジュリアーノ・アレジ選手が私の前を通り過ぎた後に1コーナーで単独スピンを喫しマシンを停車。それを回収するためにセーフティカーがコースインします。

セーフティカーラップが長引き規定タイヤ交換のための10ラップを超えたため、すべてのドライバーがピットインしタイヤ交換を行います。いや、レースペースに定評がある平川亮選手だけはステイアウトして得意の大逃げを打つようです。

ここでトップが変更。ピットストップで大湯都史樹選手がややタイムロスしたため、トップが野尻智紀選手に入れ替わります。

私はこのセーフティカーラン中にグランドスタンド2階席に場所を移動し、俯瞰でマシンを狙うことにしました。

セーフティカーがコースを離れたのが13周目。

タイヤ交換を終えた事実上の順位は野尻選手、大湯選手、坪井選手、山下選手、宮田選手順。

2台同時ピットインした無限のローソン選手は事実上の6番手にダウンするも、果敢に宮田莉朋選手を狙います。

その後リスタートでトップを狙いブレーキロックをさせた大湯都史樹選手がタイヤにダメージを負いズルズルと後退。

レースがちょっと落ち着いてきたため、私はシャッタースピードを下げ、SS1/10で狙うことに。

うーん、手持ちだとなかなか成功しない・・・。

これは成功でしょ??

さて、レースは野尻智紀選手が安定したペースでトップを快走し、坪井翔選手が必死に追うも離されていきます。

リアム・ローソン選手は着実に順位を上げて2番手坪井翔選手の背後に迫るも、ここで無念の5秒加算のペナルティ。理由はセーフティカー中のピットインで同時ピットイン中のチームメイト野尻智紀選手と差を開けるために、前車との間隔を開けすぎたためでした。

標高の高い富士スピードウェイは4月上旬でも寒い。そのため陽が隠れたグランドスタンド2階での冷え込みに耐えられず、終盤は唯一日向だったスタンド1階席最前列で流し撮りに励みます。

レースはリアム・ローソン選手が坪井翔選手を抜けずに3番手でチェッカーを受け、5秒加算で5位というリザルトに終わりました。

優勝は野尻智紀選手がポールトゥウィン。昨日の屈辱の2位からしっかりとリベンジを果たしました。

2023年スーパーフォーミュラ第2戦 レース結果

2023年スーパーフォーミュラ第2戦のすべてのレース結果は以下のとおり。

順位ドライバーチーム
1野尻智紀無限
2坪井翔セルモインギング
3山下健太KONDO
4宮田莉朋トムス
5リアム・ローソン無限
6小林可夢偉KCMG
7福住仁嶺スリーボンド
8牧野任祐ダンディライアン
9佐藤蓮ナカジマ
10阪口晴南セルモインギング
11大嶋和也ルーキー
12松下信治B-Max
13関口雄飛インパル
14小高一斗KONDO
15山本尚貴ナカジマ
16国本雄資KCMG
17ジェム・ブリュックバシェTGM
18ラウル・ハイマンB-Max
19太田格之進ダンディライアン
20大湯都史樹TGM
21平川亮TGM
22ジュリアーノ・アレジトムス

最後に

今回のスーパーフォーミュラ第2戦で優勝した野尻智紀選手はレース後のインタビューで、

「日本のチャンピオンとして簡単に負けるわけにはいかない」

と語りました。

前日の第1戦で2位に入ったとはいえ、チームメイトの新人リアム・ローソン選手に負けてしまったことがよっぽど悔しかったのでしょう。

そういえばレース前のダミーグリッドでのインタビューで、レイザーラモンHGからの、

「チームメイトでありライバルのリアム(・ローソン)選手に対しての想いはありますでしょうか?」

という厳しい問いに対し、

「難しい質問をしますね・・・何を言ったらいいですか?」

と戸惑いを見せていました。

その後は大人の返しで、

「十分速いのは走り出した瞬間から分かっていましたが、スーパーフォーミュラを戦うドライバーとして負けるわけにはいかない」

と話しましたが、やはり今回は相当に勝ちたい気持ちが強かったのでしょう。

いやー、今年は野尻智紀選手とリアム・ローソン選手のチームメイト対決が凄く面白そうです。

3年ぶりのスーパーフォーミュラでしたが、このカテゴリーの最大の魅力であるドライバー同士のガチンコ対決は最高だとあらためて気付かされ、また近いうちに現地観戦をしたいと強く思いました。

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。