今年もスーパーGTが開幕しました!
チャンピオンシップを占う上でも開幕戦はとっても大事。その開幕戦でGT500クラスを制したのはトムス36号車!
いやー、完璧なレースでしたね。
では、岡山国際サーキットで行われた開幕戦のGT500クラスの模様を見ていきましょう。
今年からスーパーGTの予選はQ1 Q2のタイム合算方式を採用。Q1で脱落することなくQ2でも全マシンが観られるのは嬉しいですね。
さらに予選Q1 Q2からスタートまで、タイヤは1セットのみしか使用できないようになりました。
以前より新品タイヤをすぐに廃棄するのはもったいない、と思っていましたので、これはいい変更です。
そんな初めて新方式で行われた予選を制したのがトムス36号車。
アタックラップの1コーナーでマシンをスライドしながら限界域で走行する坪井翔選手の気迫が伺える素晴らしいラップでした。
予選トップ3は、
- PP:トムス(36号車)
- 2位:サード(39号車)
- 3位:チームクニミツ(100号車)
今シーズンから予選トップ3に対しポイントが与えれれるようになり、上記の3チームがそれぞれ3ポイント、2ポイント、1ポイントを獲得しました。
決勝はオープニングラップでいきなりハプニングが発生。
チームインパルと接触してスピンしたルーキーレーシングのマシンにリアルレーシングのシビックが避けきれず激突。ルーキーレーシングはガレージイン(その後トップが42周周回中にコース復帰)でリアルレーシングはここでリタイヤになりました。
開幕戦の1周目で貰い事故でリタイヤのリアルレーシング・・・気の毒です。
この事故でSC導入。
SCで得をしたのがARTA8号車。予選失敗で最後尾スタートのため、パレードラップ後にピットインして給油とタイヤ交換を済ませたため、戦略に幅が出ることになります。
チームインパルもSC導入中ピットオープンと同時にタイヤ交換と給油を行い、他のマシンと戦略を変えてきます。
ガンバレインパル!
18周目、3位を走るチームクニミツの牧野任祐選手をセルモの大湯都史樹選手がオーバーテイク。
岡山国際サーキットはコース幅が狭くコース長も短いため毎回GT300クラスが団子状態で道を阻みますが、そこを見逃さない大湯都史樹選手。
トヨタ陣営に移籍した大湯選手、気合が入っています。そしてメインスポンサーがKeePerに変更になったセルモも速そう。
長年真っ赤なZENTカラーだったセルモが数年前までトムスのメインスポンサーだったKeePerに・・・ややこしや〜。
にわかGTファンの方は別のチームってわかっているのかなあ??
しかしセルモはタイヤ交換で手間取り、再びチームクニミツの後方に。せっかく抜いた大湯選手がかわいそう・・・。
さて、トップ快走のトムス36号車を含め、走行している全13台中12台が35周までにタイヤ交換を済ませるも、ただ1台、トムス37号車のみがタイヤ無交換でトップを走行。いつまで引っ張るんだろう。
古くなったタイヤですがペースは悪くない。トムスワンツーも見えてきた??
そのトップトムス37号車が53周目の終わりにピットイン。レースの2/3以上1人のドライバーが走ってはいけないスーパーGTのルール(今回のレースでは54周終わりまで)。なのでギリギリ。
そしてコース復帰すると・・・4位(その後タイヤが冷えているうちに7位までダウン)でした。残念!しかし20周前後もフレッシュなタイヤなので追い上げに期待ですね。
全マシンが規定のピットインを済ませたところで順位を見てみましょう。
- 1位:トムス36号車(GRスープラ)
- 2位:サード(GRスープラ)
- 3位:チームクニミツ(シビックタイプR-GT)
- 4位:セルモ(GRスープラ)
- 5位:ニスモ(Z NISMO GT500)
- 6位:NDDPレーシング(Z NISMO GT500)
- 7位:トムス37号車(GRスープラ)
- 8位:ARTA8号車(シビックタイプR-GT)
- 9位:ARTA16号車(シビックタイプR-GT)
- 10位:ナカジマレーシング(シビックタイプR-GT)
トップが65周目走行中にFCYが導入。
この時、2位サードの中山雄一選手と3位チームクニミツ山本尚貴選手の差がテールトゥノーズ状態。FCY明けはこの2台の2位争いが熾烈になりますがその後サード中山選手が頑張りクニミツを引き離します。
そしてフィニッシュ。
岡山国際サーキットで行われた2024年スーパーGT開幕戦はトムス36号車がGT500クラスを制し、見事ポールトゥウィンを達成!
ちなみにトムス36号車は2023年の終盤2戦で連勝しているので、スーパーGT 3連勝!
いやー、強かったですね!
終盤熾烈な2位争いはサードが逃げ切り2位になり、トヨタ勢がワンツーフィニッシュを達成しました。
新型マシンのシビックタイプR-GTは3位のチームクニミツが3位に入り、デビューレースで表彰台を獲得しています。
タイヤ交換を遅らせてレース後半での追い上げが注目されたトムス37号車は、6位NDDPレーシングに追いつくもコース外に押し出されて後退。その後もGT300のフェラーリと接触したりと、ちょっとジュリアーノ・アレジ選手の強引なドライビングが気になりました(個人の感想です・・・)。
ということでGT500クラスの結果は以下の通り。
- 1位:トムス36号車(GRスープラ)
- 2位:サード(GRスープラ)
- 3位:チームクニミツ(シビックタイプR-GT)
- 4位:セルモ(GRスープラ)
- 5位:ニスモ(Z NISMO GT500)
- 6位:NDDPレーシング(Z NISMO GT500)
- 7位:トムス37号車(GRスープラ)
- 8位:ARTA8号車(シビックタイプR-GT)
- 9位:ARTA16号車(シビックタイプR-GT)
- 10位:ナカジマレーシング(シビックタイプR-GT)
いやー、トムス36号車、完璧なレースでしたね。そしてGRスープラが今シーズンは速そう。
ただ、ホンダ勢と日産勢は今シーズンから新型マシンを投入(ホンダ=NSX-GT→シビックタイプR-GT、日産=Z GT500→Z NISMO GT500)したため、今後の熟成に期待したいですね。
次戦はゴールデンウィークの富士スピードウェイ。GRスープラが連勝をするのか? それとも??
最後までご覧いただきありがとうございました。
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