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スーパーフォーミュラの2024年シーズン前鈴鹿合同テストが終了 注目のJujuは?

2024年スーパーフォーミュラのシーズン前鈴鹿合同公式テストが終了しましたね。

昨年FIA-F2でチャンピオンを獲得したテオ・プルシェール選手や同4位の岩佐歩夢選手の参戦や、ホンダからトヨタに移籍した人気の大湯都史樹選手や福住仁嶺選手など、2024年は話題の多いシーズンになりますが、その中でも個人的に一番の注目はJuju選手の参戦です。

日本トップフォーミュラ最年少でしかも初の日本人女性ドライバーの参戦。さらにルックスはモデル級ということで大注目しています。

そんなJuju選手の2024年最初の合同テストの結果は以下の通りでした。

2024年スーパーフォーミュラシーズン前鈴鹿合同テスト【Juju選手(TGM Grand Prix)】

セッションタイムトップとの差順位
1(21日AM)
ウエット
2’05.429+11.91421/21
2(21日PM)
ウエット
2’03.499+9.01618/20
3(22日AM)
ウエット→ドライ
1’41.007+3.46221/21
4(22日PM)
ドライ
1’39.963+3.63621/21

うーん、なかなか厳しい・・・。

初日は雨に見舞われた鈴鹿サーキット。

午前中走り始めてすぐに逆バンクでスピンし、午後のセッションではスプーンでコースオフするなど苦戦するJuju選手。

もちろんシミュレーターでウエット路面やタイヤが冷えている状態でも多く走り込んでいるとは思いますが、実践未経験のウエット路面での大パワーマシンの走行はちょっと酷だったかも。

結局首位に大きく離された初日のセッションでした。

まあこれも経験。ぶっつけ本番のレースでいきなりウエットを経験することなく、シーズン前のテストでウエット路面を走行できたことはJuju選手にとってはよかったと思います。

2日目は走行前に雨が上がり、路面がウエットから徐々に乾いていくいわゆるダンプコンディション。経験の少ないJuju選手にとってはまたも厳しい条件での走行でした。

この難しい午前中のセッションでJuju選手は2番目に多い30ラップを記録。結果は最下位でしたが首位との差を3.462秒まで詰めました。

2日目午後はこのセッション初の完全ドライコンディション。

そんな中、Juju選手は開始3分後にデグナーの立ち上がりで右側のガードレールにクラッシュして赤旗を出してしまいます。2月ということでタイヤがなかなか温まらなかったことが原因でしょう。

その後マシンを修復してセッション開始から1時間後に再度コースイン。結局このセッションは27ラップを走行してトップから3.636秒落ちのタイムで2日間のテストを終了しました。

こうして見てみるとまだまだ経験不足が否めないJuju選手ですが、シーズン前に様々な路面状態で98ラップも走行できたのは間違いなく彼女にとって良い経験となったと思います。

その中でクラッシュやコースオフも。昨年のルーキーテストではクラッシュやコースオフをせずに走り切りましたが、今回の合同テストではより攻めた走りをすることでマシンの限界を探った結果だと思われます。

でも新人にとって近年のスーパーフォーミュラはシーズン前のテストが今回の1度しかないのは本当に厳しい。

実際にJuju選手も今回のテストを終えて下記のように語っています。

「経験値が浅いので、走れば走るほどタイムは伸びてきます。だから、練習時間が足りないなというのは感じています。今回のテストが終わったら、シーズン中は1回しかテストがないので、ルーキーにとってはつらいですね。テストも鈴鹿と富士だけで、他のコースではテストもできないので、本当にぶっつけ本場になるのは難しいなと思います」

引用:https://www.as-web.jp/

そう、海外で下位カテゴリーを経験したJuju選手にとって、第2戦オートポリス、第3戦スポーツランドSUGO、第5戦モビリティリゾートもてぎは完全にぶっつけ本番。ちなみに唯一走り込んでいた岡山国際サーキットでの開催は2021年以降開催されていないんですよね。

ただ海外レースでもぶっつけ本番で成功したJuju選手。これからも持ち前の対応力でレースの中でドライビングの引き出しを増やし、今シーズンは1度でいいから入賞を記録して欲しいと願っています。

期待の女性ドライバーということですでにメディアに取り上げられるケース多く、昨年までのっぺらしていたTGM Grand Prixのマシンも、今年は多くのスポンサー企業の名前が入っていますので、資金面でも潤沢に?

技術力では参戦チームの中でもトップレベルのTGM Grand Prix。資金が集まればシーズン後半にはマシンの開発が進むことでしょう。

ということで、2024年シーズンはJuju選手を中心にスーパーフォーミュラを追いかけてみたいと考えていますので、興味のある方はまたこのサイトを覗いて見てくださいね!

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。