ピエール・ガスリー
カーナンバー:【10】
使用開始:2017年
ピエール・ガスリー選手のカーナンバーは【10】。
この番号を選んだ理由は、自身がフォーミュラルノー時代にチャンピオンを獲得した時に付けていたカーナンバーだから。さらに母国フランスの英雄、サッカーのジネディン・オコン選手へのオマージュでもあるそうです。
なお、カーナンバー【10】は2014年まで小林可夢偉選手が付けており、すべてのカーナンバーの中で他のドライバーがカーナンバーを引き継いた初めてのケースでした。
ジャック・ドゥーハン
カーナンバー:【7】
使用開始:2025年
※【61】:2024年
2024年の最終戦でカーナンバー【61】(おそらくチーム保有の番号)を付けてF1にデビューしたジャック・ドゥーハン選手は、2025年からカーナンバー【7】に変更します。
2007年F1チャンピオンのキミ・ライコネン選手が自身のアイドルで、彼が2021年まで付けていた番号を選んだそうです。ロードレース5度の王者で父親のミック・ドゥーハン選手があなたのアイドルじゃないの? とツッコミたくなりますが・・・。
なお、前述した通り、最初は【12】を希望していましたが、FIAへの申請がアンドレア・キミ・アントネッリ選手より遅かったため、【7】に変更しています。
エステバン・オコン
カーナンバー:【31】
使用開始:2016年
2016年のベルギーグランプリでマノーからF1にデビューしたエステバン・オコン選手は、カーナンバー【31】を選択しました。
この番号を選んだ理由は、カート時代に世界選手権を初めて制した時に付けていたカーナンバーが【31】だったからです。
オリバー・ベアマン
カーナンバー:【87】
使用開始:2025年
※【50】【38】:2024年
2024年にフェラーリからカーナンバー【50】でスポット参戦し、同年にハースから【38】で同じくスポット参戦(ともにカーナンバーはチーム保有の番号と思われる)したオリバー・ベアマン選手は、2025年から【87】でレギュラーデビューします。
「【87】は僕にとって特別な番号であり、これからもそうあり続けるだろう」と語っていますが、具体的な理由は明かされていません。
角田裕毅
カーナンバー:【22】
使用開始:2021年
角田裕毅選手のカーナンバーはお馴染み【22】です。
自身はカートレースデビューをした時のカーナンバーで誕生日5月11日の【11】が欲しかったのですが、すでにセルジオ・ペレス選手が使用していたため、1+1=2で、それをゾロ目にした【22】にしました。
なお、この【22】は元世界王者のジェンソン・バトン選手が2017年まで使用していた番号で、ルイス・ハミルトン選手が2008年に、バトン選手が2009年に初のチャンピオンを獲得した時に付けていた縁起の良い番号です。
アイザック・ハジャー
カーナンバー:【6】
使用開始:2025年
2025年に角田裕毅選手のチームメイトとしてデビューするアイザック・ハジャー選手は、元チャンピオンのニコ・ロズベルグ選手が2016年まで付けた【6】を選択しました。
理由はカート時代に付けていた番号だからです。
なお、【6】はロズベルグ選手の他、ニコラス・ラティフィ選手も2022年まで使用しています。
カルロス・サインツ
カーナンバー:【55】
使用開始:2015年
カルロス・サインツ選手の欲しかったカーナンバーは【5】でした。
しかし、すでにこの番号はセバスチャン・ベッテル選手が使用しており、【5】をゾロ目にして【55】を選択しました。
アレクサンダー・アルボン
カーナンバー:【23】
使用開始:2019年
2019年からカーナンバー【23】を使用するアレックス・アルボン選手。
この番号を選んだ理由は、尊敬するロードレース9度の王者バレンティーノ・ロッシ選手の【46】を半分にして【23】にしたとのことです。
前述のノリス選手もそうですが、F1ドライバーにもロッシ選手のファンは多いようですね。
ニコ・ヒュルケンベルグ
カーナンバー:【27】
使用開始:2014年
ニコ・ヒュルケンベルグ選手のカーナンバーは【27】。
このカーナンバーは、ジル・ビルヌーヴなど、かつてフェラーリのエースドライバーが付けた伝説的なカーナンバーです。
ドライバー固有カーナンバー制が導入された2014年に誰がこのカーナンバーを付けるのかと話題になりましたが、ヒュルケンベルグ選手が選択し、往年のF1ファンの多くが幻滅しました(個人の感想です)。
さて、ヒュルケンベルグ選手がこの番号を選んだ理由は、自身の誕生日8月19日を足した数・・・おいっ! フェラーリやビルヌーヴに憧れたんじゃないんかいっ!!
ガブリエル・ボルトレト
カーナンバー:【5】
使用開始:2025年
最後に紹介するのは2025年シーズンにザウバーからF1デビューするガブリエル・ボルトレト。
彼はかつて4度の世界チャンピオンであるセバスチャン・ベッテル選手が2022年まで使用して、2025年からフリーになるカーナンバー【5】を選択しました。理由はそのベッテル選手が使用していたことに由来しているそうです。
ちなみに【5】はベッテル選手の他、ナイジェル・マンセル選手やフェルナンド・アロンソ選手、ミハエル・シューマッハ選手などが使用しており、2024年終了時点で144勝を上げている縁起の良い番号です。
まとめ
今回は2025年F1に参戦するドライバーのカーナンバーと選んだ理由を調べてみましたが、まとめると以下の通りです。
No. | ドライバー | 理由 |
---|---|---|
1 | M.フェルスタッペン | 前年のチャンピオンのみが使用できるから |
30 | L.ローソン | ジュニア時代の大半で使用していたから |
4 | L.ノリス | LANDOのAを4に見立てた(L4NDO) |
81 | O.ピアストリ | カート時代に使っていた番号 10桁の番号を1から8に変えた |
44 | L.ハミルトン | カート時代に最初に付けた番号 |
16 | C.ルクレール | 誕生日から |
63 | G.ラッセル | ニシャルG.RのGを6にRを3にした |
12 | A.アントネッリ | セナにあやかった |
14 | F.アロンソ | カート時代に使っていた番号 |
18 | L.ストロール | 不明 |
10 | P.ガスリー | フォーミュラルノーの王者になった時の番号 ジダンへのオマージュ |
7 | J.ドゥーハン | ライコネンにあやかった |
31 | E.オコン | カート時代に使っていた番号 |
87 | O.ベアマン | 自身にとっての特別な番号 |
22 | 角田裕毅 | 誕生日の11日を足してゾロ目にした |
6 | I.ハジャー | カート時代に使っていた番号 |
55 | C.サインツ | 欲しかった5をゾロ目にした |
23 | A.アルボン | 尊敬するロッシの46を半分にした |
27 | N.ヒュルケンベルグ | 誕生日の日にちを足した数 |
5 | G.ボルトレト | ベッテル由来 |
理由は様々ですが、カートやジュニア時代に由来する番号が多いようです。
F1ドライバーにまで登り詰めた彼らのカート時代は、圧倒的な速さで制しており、その素晴らしい思い出をカーナンバーにしているのは頷けますね。
そして2025年は、ベッテル選手やライコネン選手などの過去に付けていた名ドライバーにあやかって引き継いだ新人ドライバーも多かったのが印象的でした。
ドライバー固有カーナンバー制が導入されて2025年で12年目になり、番号=ドライバーが浸透した証なのでしょう。
ということで今回は以上。最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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