今回はKYOJO CUP最終ラウンドの予選とスプリントを観に、富士スピードウェイへ行ってきました。
応援するのはもちろん佐藤こころ選手。
先日お会いをして、彼女のこれまでの実績や将来の夢などをたっぷりお聴きしましたが、話してみて一番思ったのが、素直で実に誠実な彼女の性格の良さ。
そして、アグレッシブなドライビングとは裏腹に、背筋をピンと伸ばしてむちゃくちゃおっとりと語るそのギャップにびっくり。さらにファンになりました。
ということで、今回も完全佐藤こころ選手贔屓で書いていきます。
ザックリ見出し
佐藤こころ選手は予選5位もトラックリミット違反で9位降格
午前9時半のKYOJO CUPの予選に合わせて9時にサーキットに到着し、まずはグランドスタンドのセルモINGINGのガレージ前に向かいます。

予選時間が近づくと、佐藤こころ選手はマシンに乗り込みます。
先日の話では、セッションが始まるまでは緊張するも、マシンに乗り込むとその緊張は一気に消えると言っていました。ちょうどこの瞬間なのでしょう。

そしてマシンはガレージの前でスタンバイ。
となりにいるのはチームメイトの富下李央菜選手。仲の良いふたりですが、チームメイトは最大のライバルのなので、絶対に勝ってもらいたいです。

ずらりとマシンが並ぶこの光景、スーパーフォーミュラみたいで好きです。
時刻が9時30分になると、各マシン一斉にコースイン。
富士スピードウェイは高地で気温が低いため、各マシンはウェイビングしながらタイヤを温めます。
下野璃央選手はコールドタイヤでのタイムが他を圧倒していると佐藤こころ選手が語っていましたが、やはり今回も計測1周目にダントツのトップタイム。女王は今回も速そうです。

そして3周目に佐藤こころ選手が3位に上がります。
前日のフリー走行では総合2位になり今回好調の佐藤こころ選手は、4周目にさらにタイムを上げて2位に躍進。女王と0.08秒差まで来ました!

その後残り10分を過ぎると、昨年のチャンピオン斎藤愛未選手がトップタイムを更新し、それを下野璃央選手が塗り返します。さらに4番手には翁長実希選手が上がり、1位下野選手、2位斎藤選手、3位佐藤選手、4位翁長の布陣に。KYOJO有名ドライバーの中にいる佐藤こころ選手が誇らしいです。
ちなみに、ここまででトップ6台がコースレコードを更新。寒い時期はタイムが出やすいのですが、KYOJOドライバーの技術も相当に上がっているようです。
残り7分となったところで、トップ下野璃央選手がピットインしてニュータイヤに変更。今シーズンでKYOJO CUPを卒業すると噂される女王は、後世に残るようなタイムを樹立するためなのでしょうか。
残り5分を切ったところで佐々木藍咲選手が3番手に浮上すると、それを翁長実希選手が抜き3位に上がります。

結局予選は、1位下野璃央選手、2位斎藤愛未選手、3位翁長実希選手で、佐藤こころ選手は5番手で予選を終えました。
9台がコースレコードを更新。そして最後にタイヤを替えてアタックした下野璃央選手は、1分44秒707というタイムを記録しました。

予選後、6台のマシンがセッション中に複数回のトラックリミット違反をしたとして、グリッド降格を言い渡されました。その中には佐藤こころ選手も入っており、4グリッドの降格となり、Sprintレースは9番手からスタートをすることになりました。
残念ですが、今回は速さがあるので、決勝での巻き返しに期待したいです。
パドックエリア散策
Sprintレース開始までに時間があるので、パドックエリアを散策してみます。

各所に掲げられていたKYOJO CUPのポスターは、すでに今年のチャンピオン下野璃央選手が真ん中に陣取る並びになっていました。
昨年の女王斎藤愛未選手と、2022年の女王で5度のシリーズ2位の翁長実希選手が脇を固めます。
で、佐藤こころ選手は2列目の真ん中。シリーズポイントで3位斎藤愛未選手までは8ポイント差(Rd.4までの結果)なので、ぜひ3位になり、来シーズンの開幕戦のポスターでは前列になってもらいたいです。

パドックエリアのイベントスペースはご覧の通りで、今回は催し物は無いようですが、

ドライバーパネルだけはありました。

レキシーにカメラを向けたらポーズを取ってくれ、「どうぞー」と、ステッカーをもらいました。
意外といいやつ。

タイヤウォーマーが禁止されているカテゴリーのお決まりの光景、タイヤの天日干しです。
昨年のダンロップから今年はブリヂストンに変更されましたが、ロゴは控えめ。

今回も多くのファンが群がっていたセルモINGINGのガレージ裏には、所属3名の等身大パネルがありました。
開幕前に製作されたようですが、17歳の佐藤こころ選手はこの頃よりもスラリと背が伸びているように感じます。

その奥には佐藤こころ選手のマシンが見えました。
完璧に仕上げてもらい、午後のSprintレースでも素晴らしい走りを期待したいです。
Sprintレーススタート進行
時刻は14時10分になり、KYOJO CUP Rd.5 Sprintレースのスタート進行が開始。私はまずピットB棟の屋上に上がり、佐藤こころ選手を狙います。

各マシンが一斉にピットレーンへ。

佐藤こころ選手も2台のチームメイトを引き連れて、インストレーションチェックに向かいます。

先日お会いした時はややあどけない17歳の女性でしたが、フォーミュラマシンに乗っている姿を見るとむちゃくちゃカッコいい。
そしてA棟の屋上に移動して、9番グリッドに移動。

佐藤こころ選手がダミーグリッドにやって来ました。

そして9の数字が書かれたグリッドに・・・うん??
実はKYOJO CUPは2番グリッドがポールポジションの位置になり、9番手スタートの佐藤こころ選手は10番グリッドにマシンを止めるのでした。
いやー、だったらグランドスタンドから撮るべきでした・・・。

佐藤こころ選手はマシンを降りて、

エンジニアと言葉を交わします。

ヘルメットを脱ぐと笑顔も見えて、だいぶリラックスしているようです。
恒例ミカっちゃんのレース前インタビューでは、調子がいいようですが、という問いに対し、
「練習から安定してタイムを出せていたので、落ち着いて10周のうちに追い上げれたらな、と思います」
と力強く語ってくれました。
ぜひ、大幅にポジションアップをもらいたいです。
ここで、ピットガレージA棟屋上から、急いでダンロップコーナーに移動。単独開催ではクルマで移動できることが嬉しいです。
Sprintレーススタート!佐藤こころ選手は9位から6位に躍進!

今回はダンロップコーナーからレースの模様を撮影します。
セーフティカーに先導されてフォーメーションラップの隊列がやって来ました。

金本きれい選手のコースアウトで、8位に浮上した佐藤こころ選手。ここからさらに上がってもらいたい。
そしてSprintレースがスタートを切りました。
コカコーラコーナーで、4位争いをする白石いつも選手と平川真子選手が接触スピンし、後続も大混乱。結局この混乱で7台が脱落してしまうという大きな事故でした。

ダンロップコーナーにいる私は場内放送のみで、佐藤こころ選手の行く末を心配していましたが、6位でやって来て一安心。
YouTubeで見返すと、佐藤こころ選手はマシンをスライドさせてコースアウトをしながらも、なんとか混乱を回避して生き残ったようでした。
KYOJOフォーミュラ最大の多重事故でしたが、各ドライバーに怪我はないようで、佐藤こころ選手も走行を続けてくれていて安心。
バートン選手を抜き5位にポジションアップの佐藤こころ選手!

10周で行われるSprintレースですが、その中間にあたる5周目の300Rでセーフティカーのランプが消えると、トップの下野璃央選手はペースダウンして後続を引き付けます。


佐藤こころ選手は、前を行くバートン・ハナ選手にしっかりと食らいつきます。
そして再スタート。レースは5周の超スプリントです。

佐藤こころ選手は、ダンロップの飛び込みで前のバートン・ハナ選手と接近戦を繰り広げます。

そして7周目にバートン・ハナ選手をオーバーテイク。レースで強い彼女は、今回もオーバーテイクを見せてくれました。

予選で抹消されてしまった5位に戻った佐藤こころ選手。残り3周ですが、更なるポジションアップを期待したいです。

結局、Sprintレースは5位でフィニッシュした佐藤こころ選手。明日のFinalレースではこのグリッドからスタートです。
ということで、KYOJO CUP Rd.5 Sprintレースの結果は以下の通り。
- 1位:下野璃央選手
- 2位:翁長実希選手
- 3位:斎藤愛未選手
- 4位:佐々木藍咲選手
- 5位:佐藤こころ選手

レース後には、いつものように大きく手を振ってファンに感謝する佐藤こころ選手。素晴らしいレースを見せてくれて本当にありがとう。
最後に
本日、KYOJO CUP Rd.5のFinalレースが行われました。
ウエットコンディションになった今シーズン最後のレースは、下野璃央選手が2位に10秒近くの差をつけて今回も独走優勝。シーズン8勝という圧倒的な強さを見せた女王の今後が楽しみで仕方ありません。
そして注目の佐藤こころ選手は、序盤にバートン・ハナ選手からプレッシャーをかけられるも、最後はしっかりと引き離して5位でチェッカーを受けました。
ということで、フォーミュラマシンになった初年度のKYOJO CUPのランキングは以下の通り。
- 1位:下野璃央選手
- 2位:翁長実希選手
- 3位:斎藤愛未選手
- 4位:佐藤こころ選手
苦手なウエットでもしっかりとレースをした佐藤こころ選手は、見事にシリーズランキング4位になりました。
成長盛りの17歳の、来シーズン以降の躍進を見届けたいと思ったレースでした。
以上、最後までご覧いただきましてありがとうございました。











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