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【観戦記】2025年WEC富士②霜降りカラーの新旧競演!?ファンゾーン編

今回も2025年WEC富士の観戦記になります。

グランドスタンドでスタート前セレモニーから決勝スタートの様子を観戦し、1時間ほど決勝レースを楽しんだ後、遅刻をして見られなかったグランドスタンド裏のファンゾーンを訪れることにしました。

ファンゾーンの入り口にはWEC100のロゴ。

今回のWEC富士は、初年度の2012年から数えてちょうど100レース目になります。

ということで、ホームストレートや表彰台をはじめ、至るところにWEC100のロゴが掲げられていました。

思えば私も2012年のWEC富士以来、日本開催のすべてのレースを現地観戦しています。もう、13年も経つんですね。

各チームのカラーをあしらったポールは近年恒例。世界を転戦しているのか、それともWEC富士オリジナルなのかは知りませんが、毎年デザインを変えて私たちを楽しませてくれます。

では、各ブースを回ってみます。

クラス優勝マシンが展示?レクサスブース

こちらはレクサスブース。

こちらではLMGT3クラスに出場するアコーディスASPチームのレクサスRC Fが展示されていました。

ボンネットにはドライバーのサインがあることから、おそらくですが、今年の第5戦サンパウロ戦でクラス優勝した個体だと思われます。

そんな貴重なマシンが展示されているにも関わらず、ファンはまばら。やっぱり、となりのトヨタブースが気になるのでしょう。

霜降りマシンの新旧競演!トヨタブース

レクサスブースの横、大屋根の展示ブースは今回トヨタが陣取り、2台のプロトタイプマシンが展示されていました。

霜降り復活のトヨタGR010 HYBRIDが日本初お目見え!

トヨタブース注目の1台は、こちらトヨタGR010 HYBRIDの特別リバリー。今年のル・マン24時間に登場した、あの霜降り仕様(小林可夢偉代表が命名)でございます!

ル・マンを視聴して虜になりましたが、今回初めて実物を観てみるとやっぱりイイ。かつてのカラーとGRのロゴが見事に調和していて、実に素晴らしいカラーリングです。

ブラックもイイけど、個人的にはこっちが好きだなあ。

来年はGR010 HYBRIDのエボリューションモデルが登場するとのことですが、モリゾーさん、このカラーリングにしませんか??

そんな、ハイパーカーといえば、このフロントフェンダー内側のこのえぐれがエロい。見えちゃったって感じ?

ハイパーカーの前のLMPカーの時代から年々えぐれが大きくなり、近年はえぐれというよりフェンダーのみ別体成形。

この角度から観るとフェンダーではなくバージボードと言った方がいいかもしれません。

丸みを帯びたサイドポッドもしっかりあるし、フェンダーを取り払ってキャビンの屋根を取っ払ったら、もうフォーミュラマシンになりそう。いや、間違いなくなるでしょう。

年々進化するハイパーカー。来年のエボリューションモデルではさらにフォーミュラ的になるのかも。

そして2027年から登場するマクラーレンのハイパーカーは・・・退役したMCL39にフェンダーとキャビンを取り付けて登場するかも?

いや、マクラーレンはダラーラが製造するLMDh車両だからそれはできないか。

ならば、LMH車両のフェラーリの時期モデルでぜひ!?

さて、このマシンはル・マンを戦ったホンモノなのか? そう思い細部を観てみます。

今年から装着が義務付けられる順位を示すLEDパネルが装着されていて、タイヤも使用感があるから、この個体は展示用のショーカーではなくル・マンを走ったホンモノのようです。

まあ、トヨタはル・マンのマシンを何台も保存しているので、これも間違い無いでしょう。

ところで、トヨタは2017年以外すべての年で2台体制ですが、なぜ3台体制にしないのでしょうか。

金が掛かるから?

いやいや、ル・マン後にマシンを保存用にして、もう1台新造してるじゃない。財力があるでしょ!?

フェラーリやポルシェのように、3台目をトムスとしてエントリーして日本人の3人体制に、なんてなったら夢があるのになあ。

元祖霜降り!トヨタGT-One TS020

そしてこちらが霜降りGR010 HYBRIDの元となったGT-One TS020。

トヨタは2001年からのF1参戦(のちに2002年に変更)の予行演習として、このGT-One TS020を開発し1998年に登場するのですが、その後のトヨタF1同様にホワイトとレッドが無造作に配されたカラーリングが特徴でした(F1は赤白が反転)。

もう、四半世紀以上前のカラーリングですが、今見てもまったく古さを感じさせない素晴らしいデザインですね。

この時代からプロトタイプマシンが少しずつフォーミュラ化したのですが、まだ1980年代の面影が残っており、個人的にはこの頃のプロトタイプが一番好きです。

カーナンバー27!?

トヨタといえば7と8というイメージがありますが、調べてみるとこの年はポルシェが仕様していたようです。

では、なぜ27を選択したのか・・・。

F1ではジル・ヴィルヌーヴとフェラーリの伝説的なカーナンバーですが、やっぱりその関係!? ご存じの方ご教授ください。

ということで、新旧霜降りが展示されていたトヨタブースにはレース中にも関わらず、終始多くのファンで賑わっていました。

グッドイヤーブース

WECのタイヤは、ミシュラン(ハイパーカー)とグッドイヤー(LMGT3)のワンメイクで、全LMGT3チームに供給するグッドイヤーがブースを構えていました。

GOOD靴YEAR EAGLEのロゴを見て歓喜する、F1ブーム世代のおっさんが多かったことでしょう。

F1では1993年からそれまでのホワイトロゴからイエローロゴに変更になりましたが、あれから変わらぬデザインと色で、F1おじさんは大満足です。

そして最新の911992.2型(GTS)が展示されていて、ふたたび目が奪われました・・・欲しいんだよなあ、コレ。

その他の展示

そして、ファンゾーンの一角に、物々しい雰囲気の場所が。

戦車に、

対空砲!?

はい、スタート前セレモニーでも協力した、自衛隊のブースがありました。

個人的には興味がありませんが、好きな人が結構いるようで、自衛隊員に熱心に質問していました。

その他、WECに参戦する自動車メーカーの車両展示や、

おなじみのレーシングシミュレーターもありました。

そして、毎年恒例のフランス物産展もブースの真ん中にありましたが、円安の影響でまったく手が出ないのでスルー。

昨年のファンゾーンはポルシェ963やプジョー9X8など現役マシンの展示が多くありましたが、今年はトヨタの2台のプロトタイプマシンとレクサスのGT3だけと、WECファンとしては少し寂しい感じでした。でも、現役マシンはサーキットで観られるので別にいい。

それよりもファンの熱気は例年以上。やっぱりファンの数でこちらのテンションも上がるので、それが一番良かったです。

さあ、今はレース中。ビールで昼飯を流し込み、さらにテンションを上げて、これからは流し撮りを楽しむぞぃ!

ということで、今回は以上。次回は各コーナーでマシンを撮影しましたので、今年のWECマシンをじっくりとご覧ください。

ふたたびサーキットでWECマシン

ファンゾーンのマシン展示は

終盤は晴れ渡り、西陽がイイ感じ

アストンマーティンの調子がイイ

アルピーヌもアストンマーティンに負けないくらいの甲高いエンジンオン

ハイパーカーになって初の優勝

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。