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現在のポイント制度に換算すると歴代日本人F1ドライバー獲得ポイントNo.1は誰?架空の日本人ポイント獲得ランキング!

【第3位】小林可夢偉

小林可夢偉選手

現在のポイント制度に換算した通算ポイント:133ポイント

実際の通算獲得ポイント:125ポイント

第3位は小林可夢偉選手。

可夢偉選手の参戦期間は4シーズン+2戦と、この後登場するトップ2選手と比べるとやや少ないのですが、下位チームのケータハムから参戦した2014年シーズン以外は、着実にポイントを獲得しています。

特に2012年は所属するザウバーのマシンが好調で、日本グランプリの3位(日本人3人目)を含む9度の入賞を果たし60ポイントを獲得。

さらに第3戦の中国グランプリでは、日本人2人目となるファステストラップを記録し、現在のポイントシステムでは1ポイントを獲得(当時ファステストラップによるポイント付与はなし)したことになります。

速くて安定感もあった小林可夢偉選手は、歴代日本人F1ドライバーの中でも実力No.1ではないかと個人的には思います。

Rd.2009年2010年2011年2012年2014年
1 –RetDSQ6Ret
2 –Ret7Ret13
3 –Ret1010+FL15
4 –Ret101318
5 –12105Ret
6 –Ret5Ret13
7– 1079Ret
8 –Ret16Ret16
9– 7Ret1115
10 –69416
11– 111118Ret
12 –91213 –
13 –8Ret917
14 –Ret1413– 
15 –Ret13319
169715RetRet
1768Ret14 –
18 10106 –
19 14914Ret
20   9 
現制度に換算したポイント103230610

【第2位】佐藤琢磨

佐藤琢磨選手

現在のポイント制度に換算した通算ポイント:137ポイント

実際の通算獲得ポイント:44ポイント

現在のポイント制度に換算した通算ポイントで第2位になったのが、2000年代に日本のF1ファンを熱狂させた佐藤琢磨選手でした。

琢磨選手のF1キャリアのハイライトはBARに所属した2004年。

当時はフェラーリの黄金期でしたが、それに次ぐ速さを持っていたのがBARで、この年はアメリカグランプリの3位表彰台(日本人2人目)を含む10回のトップ10フィニッシュを記録し、現在のポイント制度に当てはめると89ポイントを稼いだ計算になります(実際には当時8位までにポイントが付与されたため34ポイント)。

佐藤琢磨の2004年マシンBAR006

また新興チームのスーパーアグリに在籍していた2007年もチームのエースとして奮闘し、スペイングランプリとカナダグランプリで入賞を記録し、日本中のF1ファンがその走りに歓喜しました。

琢磨選手は歴代の日本人F1ドライバーの中でも1-2を争うほどの速さを持っており、同時に常に上を目指すチャレンジング精神溢れた魅力的なドライバーでした。

Rd.2002年2003年2004年2005年2006年2007年2008年
1Ret –9141812Ret
29 –15 –141316
39 –5Ret12Ret17
4Ret– 16DSQRet813
5Ret– 5 –Ret17 –
6Ret– Ret –176
7Ret– Ret12RetRet –
810– RetRet1716 –
916– 3DNS1514 –
10Ret– Ret11RetRet
11Ret –1116Ret15 –
128– 812Ret18 –
1310 –681316 –
1411 –Ret9NC15 –
1512– 4161615 –
161166RetDSQ14 –
175 4101512– 
18  6DSQ10 – 
19   Ret   
現制度に換算したポイント2088971120

【第1位】中嶋悟

中嶋悟選手

現在のポイント制度に換算した通算ポイント:153ポイント

実際の通算獲得ポイント:16ポイント

現在のポイント制度に換算した通算ポイントで、小林可夢偉選手や佐藤琢磨選手など並いる日本人ドライバーを抜き、歴代No.1になったのは中嶋悟選手でした!

若い世代のF1ファンにとってはちょっと意外かもしれませんが、中嶋悟選手といえば私たちF1ブーム世代にとっては神様のような存在でした。

そんな中嶋選手がF1参戦初年度に所属したのが当時のトップチームの一角を占めていたロータス。

伝説のドライバーでのちに3回のワールドチャンピオンになるアイルトン・セナ選手がチームメイトで2度勝利をあげていることからも、このロータスのマシンが競争力があることがわかるでしょう。

2023年シーズンだとメルセデスやフェラーリぐらいの実力だったと思います。

そんなロータス99Tを駆った中嶋悟選手は目立った走りはありませんでしたが、粘り強く走行し全16戦中半分の8戦でトップ10フィニッシュします。

翌1988年はロータスの戦闘力が落ちるものの、3度の世界チャンピオンであるチームメイトのネルソン・ピケ選手に肉薄するレースもあり、7度のトップ10フィニッシュを記録。

1989年はホンダエンジンを失いさらに戦闘力が落ちますが、最終戦のアデレードでは日本人初のファステストラップを記録して4位に入りました。

結局中嶋悟選手は実働5年で常に安定した成績を残し、当時6位までしか与えられなかったポイント制度の中、通算16ポイントを獲得。

これは現在のポイント制度に換算すると153ポイントになります。

中嶋選手は34歳という遅いデビューでしたが、20代でデビューしていればさらに多くのポイントを獲得していたことでしょう。

Rd.1987年1988年1989年1990年1991年
176865
268NC8Ret
35DNQDNQRetRet
410RetRetRetRet
5Ret11Ret1110
6NCDNQDNQRet12
747RetRetRet
8Ret108Ret8
9Ret9RetRetRet
10137RetRet15
1111RetDNQRetRet
128Ret106Ret
139Ret7DNS13
14RetRetRetRet17
1567Ret6Ret
16RetRet4+FLRetRet
現制度に換算したポイント5133282615

まとめ

今回は歴代の日本人ドライバーの成績を2023年現在のポイント制度に当てはめるともっとも多く獲得したドライバーは誰なのかを、ランキング形式で見てみました。

まあ入賞が10位までならば、それに合わせて完走重視の戦略を打つだろうから、この結果は参考までということですが・・・。

そんなことはさておき、今回のランキング結果は以下のとおりになります。

順位ドライバー通算ポイント
1中嶋悟153
2佐藤琢磨137
3小林可夢偉133
4鈴木亜久里88
5片山右京65
6角田裕毅61
7中野信治45
8中嶋一貴34
9高木虎之介14
10井上隆智穂6

佐藤琢磨選手や小林可夢偉選手など歴代の日本人ドライバーでも最強と謳われたドライバーが上位を占めていますが、その中で中嶋悟選手がトップになったことはちょっと驚きかもしれません。

まあ1990年代前半までのF1はリタイヤが多く、完走をすればある程度上位になれた中、ロータスやティレルなど名門と呼ばれたチームに所属していた中嶋選手のマシンの信頼性や戦闘力が高かったのも事実ですが、中嶋選手もまたミスの少ないドライバーとして有名で、粘り強く完走をしていた結果でしょう。

ということで今回は以上。最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。