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【鈴鹿 富士 もてぎ 岡山 オーポリ】日本を代表する5つのサーキットの国際レース開催実績

岡山国際サーキット

2010年世界ツーリングカー選手権
出典:Wikipediaより
  • F1(1994-1995)
  • 世界ツーリングカー選手権(WTCC)(2008-2010)

岡山国際サーキットの国際レースとしては、1994年から1995年まで開催されたF1パシフィックグランプリがもっとも記憶に残っている方も多いだろう。

岡山国際サーキットの前身TIサーキット英田は、F1誘致を目的にサーキットを建設し、当初の目的通り1994年にF1パシフィックグランプリを開催。

このレースは次戦サンマリノグランプリでアイルトン・セナが他界したため、セナの日本最後のレースとなった。

1995年は当初4月に開催される予定だったが、阪神淡路大震災の影響で鈴鹿での日本グランプリの前、10月の開催に変更された。

しかし日本での2連戦のため観客動員が低迷し、翌年はF1カレンダーから落ちてしまった。

その他の世界戦は、2008年から2010年まで、世界ツーリングカー選手権を開催している。

オートポリス

スポーツカー世界選手権(SWC)(1991)

上で紹介した岡山国際サーキットと同様にオートポリスも当時ブームになっていたF1を開催するために建設されたサーキットで、当時のF1のトップチームであったベネトンのサイドポッドには大きく『AUTOPOLIS』のロゴが掲げられていた。

1990年のベネトンB190のサイドポッドには『AUTOPOLIS』のロゴ

そして1993年に、F1第3戦として『アジアグランプリ』の開催が予定された。

そのF1開催を前に、1991年、初の世界選手権としてスポーツカー世界選手権の最終戦が開催された。

ちなみにこのレースではセンセーショナルなF1デビューを果たしたミハエル・シューマッハが優勝をしている。

しかし1992年にバブル崩壊によりオートポリスは倒産し、1993年に予定されていたF1アジアグランプリはキャンセルとなった。

1991年のスポーツカー世界選手権以外世界選手権を開催していないオートポリスだが、現在はバイクメーカーのカワサキが主要株主となり、スーパーGTなど国内のレースを中心に開催され、見事復活を遂げている。

まとめ

今回は日本が誇る5つのサーキット、鈴鹿サーキット、富士スピードウェイ、ツインリンクもてぎ、岡山国際サーキット、オートポリスでの4輪の国際レース開催実績を見てきたが、まとめると以下のとおり。

サーキット主なレース
鈴鹿サーキットF1
スポーツカー世界選手権(WSPC/SWC)
NASCAR(東コース)
FIA-GT選手権
世界ツーリングカー選手権(WTCC/WTCR)
富士スピードウェイFIA世界耐久選手権(新WEC)
スポーツカー世界耐久選手権(WEC/WSPC)
F1
世界ツーリングカー選手権(WTCC)
ツインリンクもてぎチャンプカーワールドシリーズ
インディカーシリーズ
世界ツーリングカー選手権(WTCC)
岡山国際サーキットF1
世界ツーリングカー選手権(WTCC)
オートポリススポーツカー世界選手権(SWC)

結果はやはり鈴鹿サーキットと富士スピードウェイでの国際レースが多かった。

その中でも承知のとおりF1は鈴鹿サーキットでの開催が圧倒的に多いが、過去には富士スピードウェイや岡山国際サーキット(当時はTIサーキット英田)でも開催しており、オートポリスでも開催寸前だった。

そしてWECなどの国際的耐久レースは富士スピードウェイで多く行われているが、過去には鈴鹿サーキットやオートポリスでも開催されている。

ツインリンクもてぎは国内唯一オーバルコースを持っており、過去には長きにわたりインディジャパン300を開催した。ぜひとも復活に向けて動いてもらいたい。
※インディカーシリーズはアメリカを中心に転戦するシリーズだが、世界が注目している大きなイベントのため、今回は入れさせていただいた

日本の代表的サーキットとしてスポーツランドSUGOがあるが、FIAの定めるグレード1(SUGOはグレード2)を所有していないため、今まで世界選手権は行われていない。

ちなみにスポーツランドSUGOと同じ宮城県にかつて仙台ハイランドレースウェイというサーキットがあった。

この仙台ハイランドで1987年にスポーツカー世界選手権(WSPC)の開催が予定されていたのだが、FIAの定める開催基準を満たすことができず、1週間前に開催を断念している。

最後にレースカテゴリー毎の開催サーキットを年表にまとめてみた。

F1耐久
WECほか
WTCC
WTCR
FIA-GTCART
インディ
NASCAR
1976富士
1977富士
1978
1979
1980
1981
1982富士
1983富士
1984富士
1985富士
1986富士
1987鈴鹿富士富士
1988鈴鹿富士
1989鈴鹿鈴鹿
1990鈴鹿鈴鹿
1991鈴鹿鈴鹿
オーポリ
1992鈴鹿鈴鹿
1993鈴鹿
1994鈴鹿
岡山
1995鈴鹿
岡山
1996鈴鹿鈴鹿
1997鈴鹿鈴鹿鈴鹿
1998鈴鹿鈴鹿もてぎ
1999鈴鹿もてぎ
2000鈴鹿もてぎ
2001鈴鹿もてぎ
2002鈴鹿もてぎ
2003鈴鹿もてぎ
2004鈴鹿もてぎ
2005鈴鹿もてぎ
2006鈴鹿もてぎ
2007富士もてぎ
2008富士岡山もてぎ
2009鈴鹿岡山もてぎ
2010鈴鹿岡山もてぎ
2011鈴鹿鈴鹿もてぎ
2012鈴鹿富士鈴鹿
2013鈴鹿富士鈴鹿
2014鈴鹿富士鈴鹿
2015鈴鹿富士もてぎ
2016鈴鹿富士もてぎ
2017鈴鹿富士もてぎ
2018鈴鹿富士鈴鹿
2019鈴鹿富士鈴鹿
2020
2021

過去には多くの世界的レースイベントが開催された我が国日本だが、2020年以降は新型コロナウイルスの影響で開催が断念されている。

早くコロナが終焉を迎えて、世界選手権を観れる日が来て欲しいと切に願う。

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。