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フェラーリドライバーNo.1は誰だ?在籍時の優勝回数トップ10(1950-2021)

【第3位】セバスチャン・ベッテル

2019年日本GPにて

14勝

在籍期間・・・6年(2015-2020)

ここからはフェラーリ在籍時の優勝回数が多いドライバーのトップ3になる。

第3位はセバスチャン・ベッテルで14回の勝利を上げている。

第4位のアスカリの時代と比べると年間のレース数が格段に違うが、ベッテルガチンコ勝負在籍したパワーユニット時代はメルセデスの独壇場。

その中で、2017年と2018年はメルセデスに唯一対抗して、ともに年間5勝を上げているのはさすが。

フェラーリ在籍時の優勝レース一覧

勝利順Rd.グランプリ
120152マレーシア
2201510ハンガリー
3201513シンガポール
420171オーストラリア
520173バーレーン
620176モナコ
7201711ハンガリー
8201719ブラジル
920181オーストラリア
1020182バーレーン
1120187カナダ
12201810イギリス
13201813ベルギー
14201915シンガポール

【第2位】ニキ・ラウダ

出典:autosport Web

15勝

在籍期間・・・4年(1974-1977)

1970年代のフェラーリ黄金期を支えたニキ・ラウダは通算15勝で第2位に入り、2度のチャンピオンを獲得している。

ライバルに比べてポテンシャルの高かった312Tシリーズの時期に在籍したのも幸運だが、4年間という短い在籍期間にもかかわらず、クレイ・レガッツォーニやカルロス・ロイテマンという才能あるチームメイトにも圧勝して、ミスのないドライビングで多くの勝利を重ねた。

フェラーリ在籍時の優勝レース一覧

勝利順Rd.グランプリ
119744スペイン
219748オランダ
319755モナコ
419756ベルギー
519757スウェーデン
619759フランス
7197514アメリカ
819761ブラジル
919762南アフリカ
1019765ベルギー
1119766モナコ
1219769イギリス
1319773南アフリカ
14197711ドイツ
15197713オランダ

【第1位】ミハエル・シューマッハ

72勝

在籍期間・・・11年(1996-2006)

フェラーリでもっとも勝利を重ねたドライバーはミハエル・シューマッハで、その勝利数は72回と、他のフェラーリドライバーに対して圧倒的な勝ち星だった。

シューマッハは、速さはもとより勝てるチームへと変貌させる希代の統率力を併せ持ってる。

フェラーリは1990年代前半から中盤にかけてチーム史上最大の不長期だったが、シューマッハが移籍した1996年以降はみるみる内にチカラを付け、すぐに勝てるチームへと変貌させている。

スペアカーの使用権やピット作業の優先権など、チーム内で完全なるNo.1体制を敷くことでも知られているが、それも彼の類い稀なる速さと統率力がゆえで、その体制の中フェラーリ在籍時の1996年から2006年の11年間の内で、初年度の1996年と負傷した1999年、マシンが不調だった2005年以外、8シーズンでチャンピオン争いを繰り広げ、多くの勝利をチームにもたらした。

フェラーリ在籍時の優勝レース一覧

勝利順Rd.グランプリ
119967スペイン
2199613ベルギー
3199614イタリア
419975モナコ
519977カナダ
619978フランス
7199712ベルギー
8199716日本
919983アルゼンチン
1019987カナダ
1119988フランス
1219989イギリス
13199812ハンガリー
14199814イタリア
1519993サンマリノ
1619994モナコ
1720001オーストラリア
1820002ブラジル
1920003サンマリノ
2020006ヨーロッパ
2120008カナダ
22200014イタリア
23200015アメリカ
24200016日本
25200017マレーシア
2620011オーストラリア
2720012マレーシア
2820015スペイン
2920017モナコ
3020019ヨーロッパ
31200110フランス
32200113ハンガリー
33200114ベルギー
34200117日本
3520021オーストラリア
3620023ブラジル
3720024サンマリノ
3820025スペイン
3920026オーストリア
4020028カナダ
41200210イギリス
42200211フランス
43200212ドイツ
44200214ベルギー
45200217日本
4620034サンマリノ
4720035スペイン
4820036オーストリア
4920038カナダ
50200314イタリア
51200315アメリカ
5220041オーストラリア
5320042マレーシア
5420043バーレーン
5520044サンマリノ
5620045スペイン
5720047ヨーロッパ
5820048カナダ
5920049アメリカ
60200410フランス
61200411イギリス
62200412ドイツ
63200413ハンガリー
64200417日本
6520059アメリカ
6620064サンマリノ
6720065ヨーロッパ
68200610アメリカ
69200611フランス
70200612ドイツ
71200615イタリア
72200616中国

まとめ

今回はフェラーリドライバーの在籍時の優勝回数トップ10を調べてみたが、まとめると以下のとおり。

順位ドライバー優勝回数在籍年在籍時期
1M.シューマッハ72111996-2006
2N.ラウダ1541974-1977
3S.ベッテル1462015-2020
4A.アスカリ1351950-1954
5TF.マッサ1182006-2013
5TF.アロンソ1152010-2014
7K.ライコネン1082007-2009
2014-2018
8R.バリチェロ962000-2005
9TJ.イクス641968
1970-1972
9TG.ヴィルヌーヴ661977-1982

ランキングを見ると、ミハエル・シューマッハの勝利数が飛び抜けていることがわかる。

11年という長きにわたりフェラーリのエースとして活躍したシューマッハは、並外れた速さと統率力で多くの勝利をもたらした。

逆に4年間という在籍期間にもかかわらず、15回の勝利を上げたニキ・ラウダもまた凄まじい。

現代のマシンに比べるとパワステなどなく、マシンの剛性も軟弱な当時のマシンにもかかわらず、ミスが極めて少ないドライビングで勝利を重ねたラウダの功績は偉大だ。

そしてもうひとり、ランキングで目を引くのは第4位のアルベルト・アスカリ。

年間レース数の多い近年のフェラーリドライバーがランキング上位に居並ぶ中、年間レース数7戦から8戦という1950年代に活躍したアスカリが唯一上位に居るこの違和感たるや・・・。

アスカリのドライビングは実際に見たことはないが、伝統のモンツァサーキットに名を残すほどの人物は、物凄い才能の持ち主だったのだろう。

最後に、フェラーリが1950年から2021年までに積み上げた238勝の全レースの勝者を、すべて書き出してみた。

フェラーリ優勝レース一覧

勝利順Rd.グランプリドライバー
119515イギリスF.ゴンザレス
219516ドイツA.アスカリ
319517イタリアA.アスカリ
419521スイスP.タルッフィ
519523ベルギーA.アスカリ
619524フランスA.アスカリ
719525イギリスA.アスカリ
819526ドイツA.アスカリ
919527オランダA.アスカリ
1019528イタリアA.アスカリ
1119531アルゼンチンA.アスカリ
1219533オランダA.アスカリ
1319534ベルギーA.アスカリ
1419535フランスM.ホーソーン
1519536イギリスA.アスカリ
1619537ドイツG.ファリーナ
1719538スイスA.アスカリ
1819545イギリスF.ゴンザレス
1919549スペインM.ホーソーン
2019552モナコM.トランティニャン
2119561アルゼンチンJ.M.ファンジオ
L.ムッソ
2219564ベルギーP.コリンズ
2319565フランスP.コリンズ
2419566イギリスJ.M.ファンジオ
2519567ドイツJ.M.ファンジオ
2619586フランスM.ホーソーン
2719587イギリスP.コリンズ
2819594フランスT.ブルックス
2919596ドイツT.ブルックス
3019609イタリアP.ヒル
3119612オランダW.フォン・トリップス
3219613ベルギーP.ヒル
3319614フランスG.バゲッティ
3419615イギリスW.フォン・トリップス
3519617イタリアP.ヒル
3619636ドイツJ.サーティース
3719646ドイツJ.サーティース
3819647オーストリアL.バンディーニ
3919648イタリアJ.サーティース
4019662ベルギーJ.サーティース
4119667イタリアL.スカルフィオッティ
4219686フランスJ.イクス
4319709オーストリアJ.イクス
44197010イタリアC.レガッツォーニ
45197011カナダJ.イクス
46197013メキシコJ.イクス
4719711南アフリカM.アンドレッティ
4819714オランダJ.イクス
4919728ドイツJ.イクス
5019744スペインN.ラウダ
5119748オランダN.ラウダ
52197411ドイツC.レガッツォーニ
5319755モナコN.ラウダ
5419756ベルギーN.ラウダ
5519757スウェーデンN.ラウダ
5619759フランスN.ラウダ
57197513イタリアC.レガッツォーニ
58197514アメリカN.ラウダ
5919761ブラジルN.ラウダ
6019762南アフリカN.ラウダ
6119763アメリカ西C.レガッツォーニ
6219765ベルギーN.ラウダ
6319766モナコN.ラウダ
6419769イギリスN.ラウダ
6519772ブラジルC.ロイテマン
6619773南アフリカN.ラウダ
67197711ドイツN.ラウダ
68197713オランダN.ラウダ
6919782ブラジルC.ロイテマン
7019784アメリカ西C.ロイテマン
71197810イギリスC.ロイテマン
72197815アメリカ東C.ロイテマン
73197816カナダG.ヴィルヌーヴ
7419793南アフリカG.ヴィルヌーヴ
7519794アメリカ西G.ヴィルヌーヴ
7619796ベルギーJ.シェクター
7719797モナコJ.シェクター
78197913イタリアJ.シェクター
79197915アメリカ東G.ヴィルヌーヴ
8019816モナコG.ヴィルヌーヴ
8119817スペインG.ヴィルヌーヴ
8219824サンマリノD.ピローニ
8319829オランダD.ピローニ
84198212ドイツP.タンベイ
8519834サンマリノP.タンベイ
8619838カナダR.アルヌー
87198310ドイツR.アルヌー
88198312オランダR.アルヌー
8919843ベルギーM.アルボレート
9019855カナダM.アルボレート
9119859ドイツM.アルボレート
92198715日本G.ベルガー
93198716オーストラリアG.ベルガー
94198812イタリアG.ベルガー
9519891ブラジルN.マンセル
96198910ハンガリーN.マンセル
97198913ポルトガルG.ベルガー
9819902ブラジルA.プロスト
9919906メキシコA.プロスト
10019907フランスA.プロスト
10119908イギリスA.プロスト
102199013ポルトガルN.マンセル
103199014スペインA.プロスト
10419949ドイツG.ベルガー
10519956カナダJ.アレジ
10619967スペインM.シューマッハ
107199613ベルギーM.シューマッハ
108199614イタリアM.シューマッハ
10919975モナコM.シューマッハ
11019977カナダM.シューマッハ
11119978フランスM.シューマッハ
112199712ベルギーM.シューマッハ
113199716日本M.シューマッハ
11419983アルゼンチンM.シューマッハ
11519987カナダM.シューマッハ
11619988フランスM.シューマッハ
11719989イギリスM.シューマッハ
118199812ハンガリーM.シューマッハ
119199814イタリアM.シューマッハ
12019991オーストラリアE.アーバイン
12119993サンマリノM.シューマッハ
12219994モナコM.シューマッハ
12319999オーストリアE.アーバイン
124199910ドイツE.アーバイン
125199915マレーシアE.アーバイン
12620001オーストラリアM.シューマッハ
12720002ブラジルM.シューマッハ
12820003サンマリノM.シューマッハ
12920006ヨーロッパM.シューマッハ
13020008カナダM.シューマッハ
131200011ドイツR.バリチェロ
132200014イタリアM.シューマッハ
133200015アメリカM.シューマッハ
134200016日本M.シューマッハ
135200017マレーシアM.シューマッハ
13620011オーストラリアM.シューマッハ
13720012マレーシアM.シューマッハ
13820015スペインM.シューマッハ
13920017モナコM.シューマッハ
14020019ヨーロッパM.シューマッハ
141200110フランスM.シューマッハ
142200113ハンガリーM.シューマッハ
143200114ベルギーM.シューマッハ
144200117日本M.シューマッハ
14520021オーストラリアM.シューマッハ
14620023ブラジルM.シューマッハ
14720024サンマリノM.シューマッハ
14820025スペインM.シューマッハ
14920026オーストリアM.シューマッハ
15020028カナダM.シューマッハ
15120029ヨーロッパR.バリチェロ
152200210イギリスM.シューマッハ
153200211フランスM.シューマッハ
154200212ドイツM.シューマッハ
155200213ハンガリーR.バリチェロ
156200214ベルギーM.シューマッハ
157200215イタリアR.バリチェロ
158200216アメリカR.バリチェロ
159200217日本M.シューマッハ
16020034サンマリノM.シューマッハ
16120035スペインM.シューマッハ
16220036オーストリアM.シューマッハ
16320038カナダM.シューマッハ
164200311イギリスR.バリチェロ
165200314イタリアM.シューマッハ
166200315アメリカM.シューマッハ
167200316日本R.バリチェロ
16820041オーストラリアM.シューマッハ
16920042マレーシアM.シューマッハ
17020043バーレーンM.シューマッハ
17120044サンマリノM.シューマッハ
17220045スペインM.シューマッハ
17320047ヨーロッパM.シューマッハ
17420048カナダM.シューマッハ
17520049アメリカM.シューマッハ
176200410フランスM.シューマッハ
177200411イギリスM.シューマッハ
178200412ドイツM.シューマッハ
179200413ハンガリーM.シューマッハ
180200415イタリアR.バリチェロ
181200416中国R.バリチェロ
182200417日本M.シューマッハ
18320059アメリカM.シューマッハ
18420064サンマリノM.シューマッハ
18520065ヨーロッパM.シューマッハ
186200610アメリカM.シューマッハ
187200611フランスM.シューマッハ
188200612ドイツM.シューマッハ
189200614トルコF.マッサ
190200615イタリアM.シューマッハ
191200616中国M.シューマッハ
192200618ブラジルF.マッサ
19320071オーストラリアK.ライコネン
19420073バーレーンF.マッサ
19520074スペインF.マッサ
19620078フランスK.ライコネン
19720079イギリスK.ライコネン
198200712トルコF.マッサ
199200714ベルギーK.ライコネン
200200716中国K.ライコネン
201200717ブラジルK.ライコネン
20220082マレーシアK.ライコネン
20320083バーレーンF.マッサ
20420084スペインK.ライコネン
20520085トルコF.マッサ
20620088フランスF.マッサ
207200812ヨーロッパF.マッサ
208200813ベルギーF.マッサ
209200818ブラジルF.マッサ
210200912ベルギーK.ライコネン
21120101バーレーンF.アロンソ
212201011ドイツF.アロンソ
213201014イタリアF.アロンソ
214201015シンガポールF.アロンソ
215201017韓国F.アロンソ
21620119イギリスF.アロンソ
21720122マレーシアF.アロンソ
21820128ヨーロッパF.アロンソ
219201210ドイツF.アロンソ
22020133中国F.アロンソ
22120135スペインF.アロンソ
22220152マレーシアS.ベッテル
223201510ハンガリーS.ベッテル
224201513シンガポールS.ベッテル
22520171オーストラリアS.ベッテル
22620173バーレーンS.ベッテル
22720176モナコS.ベッテル
228201711ハンガリーS.ベッテル
229201719ブラジルS.ベッテル
23020181オーストラリアS.ベッテル
23120182バーレーンS.ベッテル
23220187カナダS.ベッテル
233201810イギリスS.ベッテル
234201813ベルギーS.ベッテル
235201818アメリカK.ライコネン
236201913ベルギーC.ルクレール
237201914イタリアC.ルクレール
238201915シンガポールS.ベッテル

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。