底辺管理職として地域の拠点を任されて5年目になるが、拠点長となると、それまでお話をすることのできなかった、責任ある役職に就く方とお話しをする機会も多くなる。
本日午前中にお会いした方もまさにそのような立場の方で、社員数百人を誇る地域でも名の通った有名な会社の社長だ。
以前よりその方とは親交があり、昨日の午後話をしたいとお電話をいただき、わざわざ私の拠点まで訪れてくださった。
その方は私よりひとまわり以上歳上なのだが、趣味が実に合う。
いや、多趣味な中で私の好きなカメラやクルマの話しに合わせてしてくれているのだろう。
仕事の話もそこそこに、今日も趣味の話しになる。
以前はライカM7という超高級フィルムカメラを見せていただいたが、今日も私に会うことを理由に、わざわざ私に見せたいとカメラを持ってきてくれた。
会社ではカメラを趣味とする人間がいなく、なかなか話ができないとおっしゃいながら、カメラの話をする社長は実に嬉しそうで、私としても楽しい話が聞けとても興味深い。
「私もフィルムカメラだけではなくデジタルカメラも持っているんですよ」
と言いながら出てきたカメラはXバリオ・・・そう孤高のライカ様だ。
ライカを知らない方は、ただのコンパクトカメラに見えるらしく、同じくカメラ趣味の方と撮影をしているとカメラに詳しくない方が社長の隣で撮影している数万円の一眼レフ機を見て、
「いいカメラお使いですね」
と言われるのを聞いてほくそ笑んでいるらしい。
社長曰く詳しい方にだけわかればそれでいいと。
私も社長に見てもらおうと、ソニーがライカの真似をして作ったと思われるRX1Rをお見せした。
社長は、
「良いカメラですね」
と言ってくれたが、やはり本物のライカを横にすると、特にプラスチック部分の質感が大きく見劣りするのがわかって、少々気恥ずかしさが残った。
いちおう”フォト”日記なので、今日の一枚として2016年のスーパー耐久でグランドスタンドからRX1で撮影した写真を載せておこう。
撮影日 | 2016年9月4日 |
イベント | 2016年スーパー耐久 |
場所 | 富士スピードウェイ |
カメラ | ソニーRX1R |
レンズ | Zeiss 35mm |
シャッタースピード | 1/100 |
F値 | F11 |
焦点距離 | 35mm |
ISO | 100 |
ピクチャーエフェクト | 水彩画調 |
そして社長と少しドライブをすると前を走るレクサスを見て、
「Lマークのいかにも、という感じが好きではないんですよねぇ」
と言う。
そこで社長の所有するクルマを聞くと、一般的な社長のクルマとされているメルセデスやBMWではなく、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)のアウディ。
社長曰く、
「クルマが詳しい方にだけわかってもらえれば、それが満足なんです」
と言う。
そう、カメラもクルマもこだわればこだわるほどに趣味の部分が多く現れる。
そこはあくまで自己満足な世界であり、わかる方にだけわかればそれでいい、といういなせな言葉に感銘を受けた日だった。
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