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スーパーフォーミュラ2025年シーズン観客動員数263,900人!日本のファンは日本トップフォーミュラの魅力を思い出したようだ

このブログはモータースポーツ中心の雑記ブログですが、最近レースの記事が少ないので、その話題を。

先日行われた鈴鹿でのスーパーフォーミュラ最終ラウンド。

2025年の王者を決する戦いは、富士の代替戦でこの週末3レースが行われることもあり、サーキットにはとんでもない観客が押し寄せました。

その数なんと69,200人。グランドスタンドの様子を見るとまさにF1日本グランプリのようでした。

そんな中、最後のレースで岩佐歩夢選手が見事逃げ切り勝ちを達成して、初のスーパーフォーミュラチャンピオンに輝き、今まで見せたことのないキラッキラの笑顔を披露。

敗れたダンデライアン勢の牧野選手と太田選手は涙し、坪井翔選手は冷静に分析していました。

三者三様ならぬ四者四様。今シーズンも大いに楽しませてもらいました。

一時期は人気低迷に喘いでいたスーパーフォーミュラでしたが、今シーズンの総観客動員数は263,900人とV字回復しています。

同じ音、同じカタチをしたマシンが走っているだけのつまらないレースと言われていたスーパーフォーミュラが、なぜにこんな人気が出ているのか。

近年はファンゾーンでキッズ向けの戦隊ショーやRCイベントなどを積極的に行っており、その甲斐があり、小さな子供を連れたいわゆるファミリー層がサーキットに増えました。

また、Juju選手の参戦も大きい。

危険と隣り合わせのモータースポーツトップカテゴリー(その考えはもう古い?)に、紅一点、モデルさんみたいなルックスの可愛らしい女の子が参戦していることで、彼女見たさにサーキットに足を運ぶ方も多くいると思います。

でも、それはきっかけ。

そんなライトなファン層がサーキットに詰めかけて目の当たりにするのは、国内トップドライバーたちの歓喜と涙。

イコールコンディションのマシンで戦われるスーパーフォーミュラは、ドライバーやチームの面々の人間力で勝負が決する。

勝利すればドライバーはチームスタッフと抱き合って喜び、戦いに敗れたら大の漢(おとこ)が人目を憚らずに涙する。こんな光景、日本のメジャースポーツであるプロ野球やJリーグでは見られない。F1では抱き合い喜ぶことはあっても、負けたドライバーが涙を流すことなんて稀です。

感情剥き出しのスーパーフォーミュラのあの光景、実は運営するJRPが推し進めているようで、JRP会長の近藤真彦会長(マッチね)が以前、もっと感情を表に出してもいいんだ、と話していたことを思い出しました。

SFgoでのチーム無線の完全公開も最高。

レーシングドライバーはレース中ヘルメットを被っているので表情が見られないが、無線では時にドライバーとチームが厳しい言動でやり取りを交わし、緻密な戦略や駆け引きを激論したりと、無線は実に面白い。

F1も無線が聴けるって? いや、いくらカワイちゃんが翻訳してくれても、英語じゃ細かいニュアンスが伝わらない。その点、日本語でならばよーくわかる。

日本が誇る箱車の最高峰スーパーGT GT500クラスも面白いけど、あちらはマシンやタイヤが違い、サクセスウエイトも大きなファクターを占めるため、レース毎に勝者は入れ替わる。

ドライバーの腕以外にもさまざまな要素があるため、レースによっては優勝ではなく入賞を目指したりと、ドライバーの発言も生ぬるく、エンターテイメント性を重視したレース。

まあ、それはそれで面白いんだけどね。

その点、スーパーフォーミュラはドライバーの腕が勝負を左右する人間力の戦い。JRAが言う『HUMAN MOTORSPORTS』なのです。

日本トップフォーミュラは、全日本F2000→全日本F2→全日本F3000→フォーミュラニッポン→スーパーフォーミュラと名前を変えながらも、1973年から一度も途絶えることなく脈々と続いてきました。

そして日本トップフォーミュラはいつしか『日本一決定戦』として、日本のレーシングドライバーの最高峰を決めるレースと呼ばれるようになりました。

やっぱりモータースポーツはドライバーが主役。ドライバーが主役のレースが1番人気でいてほしいと切に願います。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。