松田次生
本山哲と同じく日産系ドライバーのエースとして活躍する松田次生もスーパーGTで複数回チャンピオンを獲得したドライバーだ。
松田次生は2000年にチームテイクワンから全日本GT選手権にデビューし、マクラーレンF1GTRを走らせた。
そして翌2001年にホンダ系のナカジマレーシングに移籍して2005年まで5年間所属したのち、2006年からは日産系のニスモで2年間、2008年からチームインパルで6年間在籍する。
2014年からふたたびニスモに復帰するとその年に2回の勝利を上げて、苦節15年、自身初のスーパーGTチャンピオンに輝いた。
2015年も同じくニスモで2勝を上げて連覇を達成。
その後もロニー・クインタレッリとともに日産のエースとしてニスモのステアリングを握っている。
40歳を超えてもまだまだ安定した速さを維持している松田次生。
チャンピオンを狙えるニスモに所属していることからも、さらにチャンピオン獲得回数は増える可能性があるだろう。
影山正彦
チャンピオン獲得回数 2回
- 1994年(ホシノレーシング)
- 1995年(ホシノレーシング)
次は時代を遡り全日本GT選手権の黎明期に複数回チャンピオンを獲得したドライバーを紹介しよう。
全日本GT選手権が(正式に)はじまったのが1994年だが、その当時のトップチームといえばホシノレーシング(現在のチームインパル)で、このチームのドライバーとしてエントリーしていたのが影山正彦だった。
現在と変わらぬカルソニックブルーのホシノレーシングのマシンを駆る影山正彦は、全日本GT選手権の記念すべき初レースで見事優勝し、その後も全5レースすべてでポイントを稼ぎ、初代チャンピオンに輝く。
翌1995年も同チームから出走して連覇を達成。
その後はニスモ、サード、クラフトと渡り歩き、2002年まで全日本GT選手権に参戦した。
ちなみにスーパーGTによると全日本GT選手権がはじまったのは1994年とされているが、極小規模ながら1993年にも全日本GT選手権が行われている。
この年のチャンピオンも影山正彦が獲得しており、このシーズンも含めると影山正彦はGTで唯一の3連覇ということになる。
エリック・コマス
チャンピオン獲得回数 2回
- 1998年(ニスモ)
- 1999年(ニスモ)
影山正彦と同様に全日本GT選手権黎明期に活躍した代表的なドライバーといえばエリック・コマスだ。
かつてF1ブーム時代にF1で4シーズンを戦ったドライバーなので、多くのモータースポーツファンがその名前を覚えているだろう。
そのエリック・コマスも全日本GT選手権で2度チャンピオンになっている。
1995年から1996年までセルモで参戦したのち1997年からニスモに移籍すると、全日本GT選手権参戦4年目となる1998年に2勝を上げて初のGTチャンピオンを獲得する。
そして翌1999年もニスモで連覇を達成。
あのイエローのペンズオイルのR34 GT-Rを覚えているGTファンも多いだろう。
その後はトムス、ハセミモータースポーツ、KONDOレーシングのドライバーを歴任して、2006年まで日本のGTに参戦した。
日本のGTに多くの外国人元F1ドライバーが参戦したが、その中でもっとも成功したドライバーがエリック・コマスなのだ。
ミハエル・クルム
チャンピオン獲得回数 2回
- 1997年(トムス)
- 2003年(ニスモ)
エリック・コマスと同時期に全日本GT選手権に出場していた代表的な外国人ドライバーといえば、テニスの伊達公子の元旦那としても有名なミハエル・クルムだ。
クルムは1995年からトムスで全日本GT選手権に参戦を開始し、1997年に2勝を上げて初のチャンピオンに輝く。
その後は日産に移籍してニスモのドライバーとなり、2003年に本山哲とともにふたたびシリーズ王者となり、同チームで2012年まで参戦した。
その後KONDOレーシングで3年間所属して2015年を最後にスーパーGTドライバーを引退し、ニスモアンバサダーなどを歴任した。
アンドレ・ロッテラー
チャンピオン獲得回数 2回
- 2006年(トムス)
- 2009年(トムス)
外国人でGTを複数回制したドライバーは4人いるが、前出のクインタレッリ、コマス、クルムともう一人がこのアンドレ・ロッテラーだ。
ロッテラーは2003年にホンダ系のナカジマレーシングで全日本GT選手権にデビューする。
その後2006年にトヨタ系のトムスに移籍すると、その年に脇阪寿一とともにスーパーGT王者になる。
そして2009年にも同じく脇阪寿一とともに2度目のチャンピオンを獲得し、トムスで2011年までスーパーGTに参戦した。
その後は2014年にF1のケータハムでスポット参戦し、現在はフォーミュラEを中心に活躍している。
GT複数回チャンピオンドライバーは残り3人!
最新の複数回王者も登場します!
チャンピオン獲得回数 2回