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スーパーGT JGTCで複数回チャンピオンを獲得した12人のドライバー(1994-2021)

柳田真孝

柳田真孝初のチャンピオンマシン
写真提供:Mさん

チャンピオン獲得回数 2回

  • 2011年(モーラ)
  • 2012年(モーラ)

Z使いとして有名だった柳田春人の息子である柳田真孝もスーパーGTを2度制している。

今まで紹介してきた他のドライバーとは違い、柳田真孝はGT300クラスからGTに参戦を開始する。

2001年にGT300のハセミモータースポーツでデビューすると、2004年にチームダイシンで1年を過ごした後、2005年にニスモからGT500クラスにステップアップを果たす。

その後KONDOレーシング、ハセミモータースポーツ、ニスモと1年ごとに日産系チームを渡り歩き、2009年からはふたたびGT300クラスに戦いの場を移す。

2010年にそのGT300クラスでチャンピオンになると、2011年に同じくGT300からステップアップしたモーラにてGT500に返り咲く。

そして迎えた2011年シーズン、自身初のGT500優勝を含む年間5回の表彰台を記録して、見事GT500初のチャンピオンに輝いた。

2012年もモーラでGT500を制し、2連覇を達成する。

その後はニスモ、モーラ、KONDOレーシングと日産系チームを渡り歩き、2016年を最後にまたGT300クラスに戻った。

平手晃平

サード時代の平手晃平(写真中央)
2017年スーパーGT第2戦にて

チャンピオン獲得回数 2回

  • 2013年(セルモ)
  • 2016年(サード)

GTで複数回チャンピオンを獲得したドライバーの11人目は、現在もGT500クラスで活躍する平手晃平。

平手晃平は2008年にトヨタ系のGT300クラスであるaprでスーパーGTデビューすると、2009年に同じくトヨタ系のサードでGT500クラスに昇格する。

その後2011年からセルモに移籍し、所属3年目の2013年にスーパーGT初のチャンピオンに輝いた。

そして2015年からはふたたびサードに復帰すると、チームメイトであるヘイキ・コバライネンとともに、自身としては2度目となる年間王者になった。

しかし2018年にGT300に移籍する。

そこで平手はGT500復帰のために日産に移籍し、2019年に日産系のNDDPレーシングへ移籍をし、2022年からはKONDOレーシングで3度目のチャンピオンを目指す。

山本尚貴

山本尚貴

チャンピオン獲得回数 2回

  • 2018年(チームクニミツ)
  • 2020年(チームクニミツ)

スーパーGTで複数回チャンピオンを獲得したドライバーの12人目は山本尚貴。

山本尚貴は2010年にチームクニミツからスーパーGTにデビューする。

そのチームクニミツに3年間所属した後、2013年から童夢に移籍。

しかしその童夢が2014年を最後に活動を休止したため、古巣のチームクニミツに3年ぶりに復帰する。

そして転機は2018年。

この年は元F1チャンピオンのジェンソン・バトンと組み、自身、そしてチームにとっても初となるスーパーGTチャンピオンに輝いた。

2020年からはバトンがチームを去り、代わりに新進気鋭の若手である牧野任祐とチームメイトになる。

山本尚貴が2度目の王者になった2020年スーパーGT最終戦にて

そしてその年の最終戦では選手権争いでトップのトムス37号車が最終コーナーでガス欠を喫し、山本尚貴のNSX-GTが逆転して、劇的な幕切れで2度目の王者になった。

まとめ

今回はスーパーGTや前身の全日本選手権で複数回チャンピオンを獲得した12人のドライバーを紹介したが、獲得回数をまとめると以下になる。

  • ロニー・クインタレッリ 4回(2011 2012 2014 2015)
  • 立川祐路 3回(2001 2005 2013)
  • 脇阪寿一 3回(2002 2006 2009)
  • 本山哲 3回(2003 2004 2008)
  • 影山正彦 2回(1994 1995)
  • ミハエル・クルム 2回(1997 2003)
  • エリック・コマス 2回(1998 1999)
  • アンドレ・ロッテラー 2回(2006 2009)
  • 柳田真孝 2回(2011 2012)
  • 平手晃平 2回(2013 2016)
  • 松田次生 2回(2014 2015)
  • 山本尚貴 2回(2018 2020)

ロニー・クインタレッリの4回がもっとも多く、それに立川祐路と脇阪寿一、本山哲の3回が続き、残りの8人が2回となっている。

30年近い歴史があるスーパーGT(全日本GT選手権含む)で、年間で通常2人のドライバーがチャンピオンになれるにもかかわらず、3回以上の王者が4人のみということで、スーパーGTの混戦具合がこの数字からも伺えるのではなかろうか。

この中で現役のGT500ドライバーは太字で挙げた5人。

彼らの中でさらにチャンピオン獲得回数を伸ばすドライバーが出てくるのか?それとも新たな複数回チャンピオンが現れるのか?

今後のスーパーGTチャンピオンシップ争いに注目したい。

最後に全日本GT選手権とスーパーGTの年度別チャンピオンドライバーを紹介しよう。

ドライバー所属チーム
1994影山正彦ホシノレーシング
1995影山正彦ホシノレーシング
1996J.ニールセン
D.ブラバム
チーム郷
1997P.デ・ラ・ロサ
M.クルム
トムス
1998E.コマス
影山正美
ニスモ
1999E.コマスニスモ
2000道上龍チーム無限
2001竹内浩典
立川祐路
セルモ
2002脇阪寿一
飯田章
チームルマン
2003本山哲
M.クルム
ニスモ
2004本山哲
R.ライアン
ニスモ
2005
立川祐路
高木虎之介
セルモ
2006脇阪寿一
A.ロッテラー
トムス
2007伊藤大輔
R.ファーマン
ARTA
2008本山哲
B.トレルイエ
ニスモ
2009脇阪寿一
A.ロッテラー
トムス
2010小暮卓史
L.デュバル
童夢
2011柳田真孝
R.クインタレッリ
モーラ
2012柳田真孝
R.クインタレッリ
モーラ
2013立川祐路
平手晃平
セルモ
2014
松田次生
R.クインタレッリ
ニスモ
2015松田次生
R.クインタレッリ
ニスモ
2016H.コバライネン
平手晃平
サード
2017平川亮
N.キャシディ
トムス
2018山本尚貴
J.バトン
チームクニミツ
2019大嶋和也
山下健太
チームルマン
2020山本尚貴
牧野任祐
チームクニミツ
2021関口雄飛
坪井翔
トムス

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。