国内モータースポーツでNo.1の人気を誇るスーパーGT。
スーパーGTは1994年に始まり(当時の名称は全日本GT選手権)、2023年でシリーズ発足から30年を迎えました。
30年で一番優勝したドライバーは誰なのだろう?
そこで今回は最高峰であるGT500クラス(1995年まではGT1クラス)での優勝回数トップ20を調べてみました。
では、歴代優勝回数20位から見ていきましょう。
※名前の後の☆マークは現在もGT500クラスに参戦しているドライバーを表しています
敬称について
現役選手の敬称については〇〇選手と表記すれば失礼がないと思いますが、引退選手の敬称についてはどのように表記すればいいのか・・・いつも悩んでしまいます。
〇〇元選手?それとも〇〇氏?いやちょっと硬いですね。では〇〇さん?うーん、チカラが抜けてしまいます。
色々考えましたが、現役時代のことについて書くため引退選手に関しても〇〇選手と表記します。
ちょっと違和感があるかもしれませんがあしからず。
【第20位タイ】塚越広大☆、石浦宏明☆、柳田真孝、セバスチャン・フィリップ、ミハエル・クルム、ジェームス・ロシター、エリック・コマス
優勝回数:6回
優勝回数6回で歴代で第20位は、元F1ドライバーやかつて全日本GT選手権時代に活躍したドライバー、そして現役で今も活躍するドライバーなど、以下の7人です。
塚越広大選手
リアルレーシングで6勝を上げ、今も同チームで活躍する塚越広大選手。
年 | Rd. | サーキット | チーム | メーカー | マシン | タイヤ |
---|---|---|---|---|---|---|
2010 | 5 | SUGO | リアル | ホンダ | HSV-010 GT | B |
2018 | 1 | 岡山国際 | リアル | ホンダ | NSX-GT | B |
2020 | 2 | 富士 | リアル | ホンダ | NSX-GT | B |
2020 | 4 | もてぎ | リアル | ホンダ | NSX-GT | B |
2021 | 2 | 富士 | リアル | ホンダ | NSX-GT | B |
2022 | 7 | オートポリス | リアル | ホンダ | NSX-GT | B |
石浦宏明選手
石浦宏明選手はクラフト、サード、セルモのトヨタ系チームで6度の勝利を記録しています。
年 | Rd. | サーキット | チーム | メーカー | マシン | タイヤ |
---|---|---|---|---|---|---|
2009 | 6 | 鈴鹿 | クラフト | レクサス | SC430 | B |
2010 | 3 | 富士 | クラフト | レクサス | SC430 | B |
2012 | 2 | 富士 | サード | レクサス | SC430 | M |
2016 | 6 | 鈴鹿 | セルモ | レクサス | RC F | B |
2017 | 2 | 富士 | セルモ | レクサス | LC500 | B |
2019 | 2 | 富士 | セルモ | レクサス | LC500 | B |
柳田真孝選手
Zの柳田こと柳田春人選手の御曹司で日産系チームに所属した柳田真孝選手。KONDOレーシングと今はなきモーラで6勝を上げています。
年 | Rd. | サーキット | チーム | メーカー | マシン | タイヤ |
---|---|---|---|---|---|---|
2011 | 4 | SUGO | モーラ | 日産 | GT-R | M |
2012 | 5 | 鈴鹿 | モーラ | 日産 | GT-R | M |
2012 | 7 | オートポリス | モーラ | 日産 | GT-R | M |
2015 | 3 | チャーン | モーラ | 日産 | GT-R | M |
2016 | 3 | もてぎ(代替戦) | KONDO | 日産 | GT-R | Y |
2016 | 4 | SUGO | KONDO | 日産 | GT-R | Y |
セバスチャン・フィリップ
ホンダと日産で活躍したセバスチャン・フィリップ選手も6勝。
年 | Rd. | サーキット | チーム | メーカー | マシン | タイヤ |
---|---|---|---|---|---|---|
2002 | 6 | もてぎ | 童夢 | ホンダ | NSX-GT | B |
2003 | 5 | 富士 | 童夢 | ホンダ | NSX-GT | B |
2005 | 5 | もてぎ | クニミツ | ホンダ | NSX-GT | B |
2006 | 7 | もてぎ | クニミツ | ホンダ | NSX-GT | B |
2008 | 6 | 鈴鹿 | インパル | 日産 | GT-R | B |
2008 | 9 | 富士 | インパル | 日産 | GT-R | B |
ミハエル・クルム選手
トヨタと日産で活躍した伊達公子選手の元パートナーとしても知られるミハエル・クルム選手。
年 | Rd. | サーキット | チーム | メーカー | マシン | タイヤ |
---|---|---|---|---|---|---|
1995 | 3 | 仙台 | トムス | トヨタ | スープラ | B |
1997 | 3 | 仙台 | トムス | トヨタ | スープラ | B |
1997 | 5 | MINE | トムス | トヨタ | スープラ | B |
2001 | 4 | 富士 | ニスモ | 日産 | スカイラインGT-R | B |
2004 | 4 | 十勝 | ニスモ | 日産 | フェアレディZ | B |
2015 | 4 | 富士 | KONDO | 日産 | GT-R | Y |
ジェームス・ロシター選手
トムスのドライバーとして長きに渡りスーパーGTで活躍したジェームス・ロシター選手。
年 | Rd. | サーキット | チーム | メーカー | マシン | タイヤ |
---|---|---|---|---|---|---|
2013 | 2 | 富士 | トムス | レクサス | SC430 | B |
2013 | 7 | オートポリス | トムス | レクサス | SC430 | B |
2014 | 6 | 鈴鹿 | トムス | レクサス | RC F | B |
2014 | 7 | チャーン | トムス | レクサス | RC F | B |
2015 | 5 | 鈴鹿 | トムス | レクサス | RC F | B |
2017 | 3 | オートポリス | トムス | レクサス | LC500 | B |
エリック・コマス選手
往年のF1ドライバーで全日本選手権時代にこのカテゴリーを席巻したエリック・コマス選手も、トムスとニスモで6回の優勝を記録しています。
また1998年と1999年はシリーズを制覇しました。
年 | Rd. | サーキット | チーム | メーカー | マシン | タイヤ |
---|---|---|---|---|---|---|
1996 | 3 | 仙台 | トムス | トヨタ | スープラ | B |
1997 | 1 | 鈴鹿 | ニスモ | 日産 | スカイラインGT-R | B |
1998 | 1 | 鈴鹿 | ニスモ | 日産 | スカイラインGT-R | B |
1998 | 3 | 仙台 | ニスモ | 日産 | スカイラインGT-R | B |
1999 | 4 | MINE | ニスモ | 日産 | スカイラインGT-R | B |
2000 | 1 | もてぎ | ニスモ | 日産 | スカイラインGT-R | B |
【第15位タイ】山本尚貴☆
優勝回数:7回
歴代15位、スーパーGTで7勝を上げているドライバーは5人いますが、そのひとりがホンダのエースドライバーとして現役で活躍する山本尚貴選手です。
山本尚貴選手は2010年にナカジマレーシングからスーパーGTに参戦を開始すると、2013年に童夢に移籍して初勝利を上げます。
そして2017年にはチームクニミツに移籍し、2018年に元F1王者のジェンソン・バトン選手と組んでチャンピオンを獲得。2020年にも2度目のスーパーGT王者になっています。
年 | Rd. | サーキット | チーム | メーカー | マシン | タイヤ |
---|---|---|---|---|---|---|
2013 | 5 | 鈴鹿 | 童夢 | ホンダ | HSV-010 GT | M |
2014 | 5 | 富士 | 童夢 | ホンダ | NSXコンセプト | M |
2015 | 6 | SUGO | クニミツ | ホンダ | NSXコンセプト | B |
2018 | 6 | SUGO | クニミツ | ホンダ | NSX-GT | B |
2020 | 8 | 富士 | クニミツ | ホンダ | NSX-GT | B |
2021 | 4 | もてぎ | クニミツ | ホンダ | NSX-GT | B |
2022 | 8 | もてぎ | クニミツ | ホンダ | NSX-GT | B |
【第15位タイ】平川亮
優勝回数:7回
平川亮選手もスーパーGTで7勝を上げ全体の15位です。
平川亮選手は2014年にトムスからスーパーGTにスポット参戦でデビューを果たすと、翌2015年からレギュラー参戦を開始し、その開幕戦で初優勝を記録します。
そして2017年にはスーパーGT GT500クラスのチャンピオンに輝きます。
その後も2023年まで長くトムスに所属して通算7勝を記録。
2024年からはトムスを離れ、2022年から参戦するWECとマクラーレンのリザーブドライバーとして活躍の場をヨーロッパに移すことを発表しています。
年 | Rd. | サーキット | チーム | メーカー | マシン | タイヤ |
---|---|---|---|---|---|---|
2015 | 1 | 岡山国際 | トムス | レクサス | RC F | B |
2015 | 8 | もてぎ | トムス | レクサス | RC F | B |
2017 | 1 | 岡山国際 | トムス | レクサス | LC500 | B |
2017 | 7 | チャーン | トムス | レクサス | LC500 | B |
2018 | 7 | オートポリス | トムス | レクサス | LC500 | B |
2019 | 8 | もてぎ | トムス | レクサス | LC500 | B |
2020 | 1 | 富士 | トムス | トヨタ | GRスープラ | B |
【第15位タイ】伊沢拓也☆
優勝回数:7回
スーパーGT通算7勝の3人目がこちらも現役の伊沢拓也選手。
伊沢拓也選手は2007年にリアルレーシングからスーパーGTにデビューし、2008年にARTAのレギュラーシートを獲得。
そして2009年富士スピードウェイで開催された第7戦で初勝利を記録します。
その後チームクニミツ、童夢(スポット参戦)、チームクニミツ、ARTA、ナカジマレーシングとホンダ系チームを渡り歩き、7回の勝利を上げました。
年 | Rd. | サーキット | チーム | メーカー | マシン | タイヤ |
---|---|---|---|---|---|---|
2009 | 7 | 富士 | ARTA | ホンダ | NSX-GT | B |
2009 | 9 | もてぎ | ARTA | ホンダ | NSX-GT | B |
2013 | 1 | 岡山国際 | クニミツ | ホンダ | HSV-010 GT | B |
2015 | 6 | SUGO | クニミツ | ホンダ | NSXコンセプト | B |
2018 | 3 | 鈴鹿 | ARTA | ホンダ | NSX-GT | B |
2018 | 8 | もてぎ | ARTA | ホンダ | NSX-GT | B |
2019 | 1 | 岡山国際 | ARTA | ホンダ | NSX-GT | B |
【第15位タイ】中嶋一貴
優勝回数:7回
元F1ドライバーで現在はTGRヨーロッパ副会長の中嶋一貴選手もスーパーGTで7勝を上げています。
スーパーGT初参戦は2005年でGT300クラスのaprからデビュー。
その後F1参戦終了後の2011年にトムスからGT500に参戦を開始し2013年に初優勝を記録します。
WEC参戦と並行してのスーパーGT参戦でしたが、2019年まで7年に渡りトムス一筋で7回の勝利を上げています。
年 | Rd. | サーキット | チーム | メーカー | マシン | タイヤ |
---|---|---|---|---|---|---|
2013 | 2 | 富士 | トムス | レクサス | SC430 | B |
2013 | 7 | オートポリス | トムス | レクサス | SC430 | B |
2014 | 6 | 鈴鹿 | トムス | レクサス | RC F | B |
2014 | 7 | チャーン | トムス | レクサス | RC F | B |
2017 | 3 | オートポリス | トムス | レクサス | LC500 | B |
2018 | 5 | 富士 | トムス | レクサス | LC500 | B |
2019 | 3 | 鈴鹿 | トムス | レクサス | LC500 | B |
【第15位タイ】影山正美
優勝回数:7回
全日本GT選手権時代にトップドライバーだった影山正美選手も第15位にランクイン。
影山正美選手は全日本GT選手権が発足した1994年から日産系だったチームルマンで参戦。
その後1997年にトヨタ系のサードに移籍して2勝を上げます。
翌1998年にふたたび日産系のニスモに移籍し、この年は2勝してシリーズタイトルを獲得。結局ニスモで2004年までの間に5回の勝利を記録して通算7勝を上げます。
スーパーGTに名称変更した2005年からはGT300にクラスを変え、2017年まで参戦しています。
ちなみに同時期に参戦していた影山正彦選手は実の兄です。
年 | Rd. | サーキット | チーム | メーカー | マシン | タイヤ |
---|---|---|---|---|---|---|
1997 | 2 | 富士 | サード | トヨタ | スープラ | Y |
1997 | 4 | 富士 | サード | トヨタ | スープラ | Y |
1998 | 1 | 鈴鹿 | ニスモ | 日産 | スカイラインGT-R | B |
1998 | 3 | 仙台 | ニスモ | 日産 | スカイラインGT-R | B |
2000 | 1 | もてぎ | ニスモ | 日産 | スカイラインGT-R | B |
2003 | 2 | 富士 | ニスモ | 日産 | スカイラインGT-R | B |
2004 | 4 | 十勝 | ニスモ | 日産 | フェアレディZ | B |
次のページではGT優勝回数でさらに上位のドライバーを発表します!
コメントを残す