【第3位】ロニー・クインタレッリ
優勝回数:18回

ここからはGT歴代勝利数トップ3になります。
まず第3位は2024年を最後に、惜しまれつつもスーパーGTを引退したロニー・クインタレッリ選手で、積み上げた勝利数は18回です。
ロニー・クインタレッリ選手は2005年にトヨタ系のサードからスーパーGTにデビューします。
その後2006年はセルモから、2007年はクラフトからスポットで参戦をしました。
そして2008年に日産系のハセミモータースポーツで3年ぶりにレギュラー参戦をすると、この年に初勝利を記録。翌2009年も優勝しました。
2010年はチームインパルで1勝。
2011年にGT500クラスに昇格したモーラに所属し、この年は1勝と4度の2位フィニッシュで自身初となるチャンピオンを獲得します。
翌2012年もモーラで2勝し連覇を達成。
そして2013年にニスモに移籍して、2014年には2勝を上げて3度目の王者に、2015年も同じく2勝してまたも連覇を達成。
ニスモには現在も在籍し2024年までに12勝を記録。通算で18勝を上げました。
年 | Rd. | サーキット | チーム | メーカー | マシン | タイヤ |
---|---|---|---|---|---|---|
2008 | 7 | もてぎ | ハセミ | 日産 | GT-R | B |
2009 | 4 | セパン | ハセミ | 日産 | GT-R | M |
2010 | 4 | セパン | インパル | 日産 | GT-R | B |
2011 | 4 | SUGO | モーラ | 日産 | GT-R | M |
2012 | 5 | 鈴鹿 | モーラ | 日産 | GT-R | M |
2012 | 7 | オートポリス | モーラ | 日産 | GT-R | M |
2014 | 3 | オートポリス | ニスモ | 日産 | GT-R | M |
2014 | 8 | もてぎ | ニスモ | 日産 | GT-R | M |
2015 | 2 | 富士 | ニスモ | 日産 | GT-R | M |
2015 | 7 | オートポリス | ニスモ | 日産 | GT-R | M |
2016 | 1 | 岡山国際 | ニスモ | 日産 | GT-R | M |
2016 | 2 | 富士 | ニスモ | 日産 | GT-R | M |
2017 | 8 | もてぎ | ニスモ | 日産 | GT-R | M |
2018 | 2 | 富士 | ニスモ | 日産 | GT-R | M |
2020 | 3 | 鈴鹿 | ニスモ | 日産 | GT-R | M |
2020 | 6 | 鈴鹿 | ニスモ | 日産 | GT-R | M |
2021 | 3 | 鈴鹿 | ニスモ | 日産 | GT-R | M |
2023 | 1 | 岡山国際 | ニスモ | 日産 | Z GT500 | M |
【第2位】立川祐路
優勝回数:19回

2023年を最後に引退した立川祐路選手はGT通算で19勝。この記録は歴代2位の優勝回数になります。
立川祐路選手のGTデビューは1996年で、BROS FACTORYなるチームでした。
1997年には当時日産系のチームルマンから2レースにエントリーしています。
そして1999年にセルモのレギュラーシートを獲得し、2000年には初優勝を果たします。
翌2001年は未勝利でしたが、大混戦のシリーズを制し初のチャンピオンを獲得。
シリーズ名称がスーパーGTとなった2005年は3勝という圧倒的な強さで2度目のシリーズ王者になりました。
その後も2023年まで四半世紀に渡りセルモに在籍し、2017年まではほぼ毎年のように優勝しました。
結局、積み上げた勝利数は19回。そのすべての勝利がセルモドライバーとしてでした。
年 | Rd. | サーキット | チーム | メーカー | マシン | タイヤ |
---|---|---|---|---|---|---|
2000 | 5 | TI英田 | セルモ | トヨタ | スープラ | B |
2002 | 2 | 富士 | セルモ | トヨタ | スープラ | B |
2002 | 5 | 富士 | セルモ | トヨタ | スープラ | B |
2004 | 2 | SUGO | セルモ | トヨタ | スープラ | B |
2005 | 2 | 富士 | セルモ | トヨタ | スープラ | B |
2005 | 6 | 富士 | セルモ | トヨタ | スープラ | B |
2005 | 8 | 鈴鹿 | セルモ | トヨタ | スープラ | B |
2006 | 5 | SUGO | セルモ | レクサス | SC430 | B |
2007 | 1 | 鈴鹿 | セルモ | レクサス | SC430 | B |
2008 | 3 | 富士 | セルモ | レクサス | SC430 | B |
2009 | 2 | 鈴鹿 | セルモ | レクサス | SC430 | B |
2011 | 6 | 富士 | セルモ | レクサス | SC430 | B |
2012 | 1 | 岡山国際 | セルモ | レクサス | SC430 | B |
2012 | 8 | もてぎ | セルモ | レクサス | SC430 | B |
2013 | 6 | 富士 | セルモ | レクサス | SC430 | B |
2014 | 4 | SUGO | セルモ | レクサス | RC F | B |
2016 | 6 | 鈴鹿 | セルモ | レクサス | RC F | B |
2017 | 2 | 富士 | セルモ | レクサス | LC500 | B |
2019 | 2 | 富士 | セルモ | レクサス | LC500 | B |
【第1位】松田次生☆
優勝回数:24回

GT歴代1位の優勝回数を誇るのは松田次生選手でした。
その勝利数は24回。なんと2位の立川祐路選手を5勝も上回る、堂々の1位です。
松田次生選手のGTデビューは2000年の第5戦。TEAM TAKE ONEからマクラーレンF1 GTRを走らせてのデビューでした。
翌2001年にはホンダ系のナカジマレーシングに移籍して、第5戦のツインリンクもてぎで初優勝を達成します。
2002年にはシーズン3勝を上げるも、1ポイント差でチャンピオン獲得ならず。
ナカジマレーシングには2005年までの5年間在籍して5回の優勝を記録しました。
そして2006年にホンダを離れ日産に移籍。そのエースチームであるニスモに在籍します。
2008年にはチームインパルへ移籍し6年間を過ごし6勝します。
その後2014年にニスモに復帰すると、ロニー・クインタレッリ選手とのコンビでこの年2勝を上げて初のチャンピオンに輝きます。
そして翌2016年も2勝し連覇を達成。
その後もニスモに在籍してほぼ毎年のように勝利してニスモで13勝、通算で24回の優勝を積み上げました。
2024年からは長年所属したニスモを離れ、KONDOレーシングに移籍。新天地でさらなる勝利を目指します。
年 | Rd. | サーキット | チーム | メーカー | マシン | タイヤ |
---|---|---|---|---|---|---|
2001 | 5 | もてぎ | ナカジマ | ホンダ | NSX-GT | B |
2002 | 1 | TI英田 | ナカジマ | ホンダ | NSX-GT | B |
2002 | 4 | セパン | ナカジマ | ホンダ | NSX-GT | B |
2002 | 8 | 鈴鹿 | ナカジマ | ホンダ | NSX-GT | B |
2004 | 5 | もてぎ | ナカジマ | ホンダ | NSX-GT | B |
2006 | 8 | オートポリス | ニスモ | 日産 | フェアレディZ | B |
2008 | 6 | 鈴鹿 | インパル | 日産 | GT-R | B |
2008 | 9 | 富士 | インパル | 日産 | GT-R | B |
2010 | 4 | セパン | インパル | 日産 | GT-R | B |
2011 | 1 | 岡山国際 | インパル | 日産 | GT-R | B |
2012 | 6 | 富士 | インパル | 日産 | GT-R | B |
2013 | 3 | セパン | インパル | 日産 | GT-R | B |
2014 | 3 | オートポリス | ニスモ | 日産 | GT-R | M |
2014 | 8 | もてぎ | ニスモ | 日産 | GT-R | M |
2015 | 2 | 富士 | ニスモ | 日産 | GT-R | M |
2015 | 7 | オートポリス | ニスモ | 日産 | GT-R | M |
2016 | 1 | 岡山国際 | ニスモ | 日産 | GT-R | M |
2016 | 2 | 富士 | ニスモ | 日産 | GT-R | M |
2017 | 8 | もてぎ | ニスモ | 日産 | GT-R | M |
2018 | 2 | 富士 | ニスモ | 日産 | GT-R | M |
2020 | 3 | 鈴鹿 | ニスモ | 日産 | GT-R | M |
2020 | 6 | 鈴鹿 | ニスモ | 日産 | GT-R | M |
2021 | 3 | 鈴鹿 | ニスモ | 日産 | GT-R | M |
2023 | 1 | 岡山国際 | ニスモ | 日産 | Z GT500 | M |
まとめ
今回はスーパーGTとその前身の全日本GT選手権のドライバー通算優勝回数のトップ20を見ていきました。
- 【第15位】坪井翔☆、山下健太☆、山本尚貴☆、平川亮、伊沢拓也☆、中嶋一貴、影山正美
- 【第11位】大嶋和也☆、平手晃平☆、リチャード・ライアン、道上龍
- 【第9位】小暮卓史、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
- 【第8位】野尻智紀☆
- 【第7位】脇阪寿一
- 【第5位】伊藤大輔、ブノワ・トレルイエ
- 【第4位】本山哲
- 【第3位】ロニー・クインタレッリ☆
- 【第2位】立川祐路
- 【第1位】松田次生☆
あらためて見てみると上位はGTに長きに渡り参戦したドライバーばかり。そしてニスモドライバーが上位にランクされているのが印象的でした。
やはりGTはサクセスウエイトが課せられるため、年間の勝利数は多くても2-3勝。実力のあるチームで長く参戦したドライバーが勝利数を稼いでいるのでしょう。
また、GTはニスモが強い時代が長く続きました。そのニスモはドライバーが長く所属する。よってニスモドライバーが多く上位になっているのでしょう。
もちろんニスモドライバーの実力があってこそですが、その中でも松田次生選手のダントツの勝利数は圧巻の一言。
松田次生選手は2024年にKONDOレーシングに移籍しましたが、今後もこの勝利回数をさらに伸ばしてもらいたいものです。
そんなニスモ勢の中で堂々の2位に入ったのが、セルモ一筋四半世紀の立川祐路選手。
惜しまれつつも2023年を最後に引退を決めた立川祐路選手ですが、彼のGTでの活躍を今後も語り継ぎたいです。
ということで今回は以上。最後までご覧いただきありがとうございました。
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