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レース撮影初心者必見! マシンのどこにピントを合わす? レースカテゴリー別ピント位置解説

はじめに

モータースポーツの撮影は、被写体が高速で移動します。

その被写体であるレースカーを流し撮りする際、我々アマチュアカメラマンの撮影位置では、コーナーの弧とカメラを振る弧が相反するケースが非常に多くあります(鈴鹿サーキット2コーナー内側の激感エリア等、一部を除く)。

その時、超スローシャッターで撮影すると、車体の一部のみピントが合い、他の部分は被写体ブレが起きます(無論、被写界深度ではない)。

例を挙げると、右のヘッドライトには合っているが、左のヘッドライトには合っていないとか、ヘルメットには合っているが、ノーズには合っていないなど。

そんな中、被写体のどの位置にピントが合うとしっくりくるのか、レースカテゴリー別に考えてみたいと思います。

フォーミュラカーのピント位置

2017年7月9日撮影
CANON EOD5D MarkⅣ EF100-400mm f/4.5-5.6L IS Ⅱ USM + 1.4×Ⅲ 露光量1/15(f/14) 焦点距離560mm ISO100
2017年7月9日撮影
CANON EOD5D MarkⅣ EF100-400mm f/4.5-5.6L IS Ⅱ USM + 1.4×Ⅲ 露光量1/20(f/14) 焦点距離560mm ISO100
2017年5月3日撮影
CANON EOD5D MarkⅣ EF24-70mm f/4L Ⅱ USM 露光量1/20(f/22) 焦点距離45mm ISO100

フォーミュラカーはドライバーが主役です。

なので勿論、ドライバーのヘルメットにピント位置を置くと収まりが良くなりますね。

当然、正面からでもサイドからでも、ヘルメットに合わせておけば間違いないと思います。

ただ稀に、正面からノーズにピントが合った素晴らしい写真もありますが・・・。

GTカー・ツーリングカーのピント位置

2017年5月3日撮影
CANON EOD5D MarkⅣ EF100-400mm f/4.5-5.6L IS Ⅱ USM + 1.4×Ⅲ 露光量1/15(f/13) 焦点距離560mm ISO100
2016年9月4日撮影
CANON EOD7D MarkⅡ EF100-400mm f/4.5-5.6L IS Ⅱ USM + 1.4×Ⅲ 露光量1/10(f/18) 焦点距離286mm ISO100
2016年8月7日撮影
CANON EOD7D MarkⅡ EF100-400mm f/4.5-5.6L IS Ⅱ USM 露光量1/60(f/8.0) 焦点距離400mm ISO100

ヘルメットが剥き出しでない車種は、斜め45度より正面寄りはフロント、45度より浅い場合は近い方のヘッドライト、サイドはフロントドアでピントを合わせています。

LMPカー・Cカーのピント位置

2015年10月11日撮影
CANON EOD7D MarkⅡ EF100-200mm f/2.8L IS Ⅱ USM 露光量1/25(f/3.2) 焦点距離70mm ISO100
2015年10月11日撮影
CANON EOD7D MarkⅡ EF100-200mm f/2.8L IS Ⅱ USM + 1.4×Ⅲ 露光量1/40(f/6.3) 焦点距離280mm ISO100
2015年10月11日撮影
CANON EOD7D MarkⅡ EF100-200mm f/2.8L IS Ⅱ USM + 1.4×Ⅲ 露光量1/40(f/4.5) 焦点距離280mm ISO100
2017年3月12日撮影
CANON EOD5D MarkⅣ EF100-400mm f/4.5-5.6L IS Ⅱ USM 露光量1/15(f/9.0) 焦点距離400mm ISO100

このカテゴリーがいつも一番迷います。

オープンカーはヘルメットで良いと思いますが、クローズドボディの場合はどうでしょうか?

サイドはフロントドアで良いと思います。

正面45度よりサイドよりは近い方のヘッドライトで良いでしょう。

正面近くはノーズですよね。

ではでは、45度付近はどうしましょう。

ノーズか近い方のヘッドライトかな・・・。

最近のLMPカーは彫りが深く、やはりノーズ付近ゼッケン辺りが一番収まりの良い写真になるような気がします。

最後に

最近のレンズは流し撮りモードが標準になりつつあり、少し前までは考えられないほどの超スローシャッターでの撮影が可能になりました。

またカメラの進化も目覚ましく、5000画素超というハイスペックな物も存在しますね。

このような現状の昨今、どこにピント合わせをするのが収まりの良い写真に仕上がるのか、改めて考えてみました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。