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アウディ・トヨタ・ポルシェ・日産の歴代ルマン/WEC LMP1マシン一覧【アウディ編】

2012年から新たにはじまったFIA世界耐久選手権(以下WEC)は、最上位クラスのLMP1-Hでは自動車メーカーの技術が注ぎ込まれたハイブリッドパワーユニットを搭載した洗練されたプロトタイプレーシングマシンでレースが行われた。

あのプロトタイプレーシングカーのフォーミュラカーともGTカーともつかない風貌が、多くのファンを魅了したのだが、2021年にWECの最上位クラスはル・マンハイパーカーに移行する。

そこであらためて、2012年から2020年までにWECに参戦したアウディ、トヨタ、ポルシェ、日産の4つの自動車メーカーのLMP1-Hのマシンとその活動について紹介してみようと思う。

第1回目はアウディ編。

アウディR18 e-tronクアトロ 2012年モデル

2012年10月WEC富士にて
マシンエンジンドライバー
R18 e-tronクアトロTDI 3.7L V6ターボ(ディーゼル)A.ロッテラー
B.トレルイエ
M.フェスラー

A.マクニッシュ
T.クリステンセン
R.カペッロ

T.ベルンハルト
M.ジェネ
R.デュマ
L.デュバル

アウディが持つ4WD技術『クワトロ』と、開発中の電気自動車システム『e-tron』を冠した2012年モデルのアウディR18 e-tronクアトロは、リヤをディーゼルエンジンで、フロントをボッシュ製のモーター2基で駆動させるハイブリッドマシン。

この年はル・マン24時間を含むシリーズ5勝をあげ、初参戦のトヨタを下してドライバーズとマニュファクチャラーズのWチャンピオンを獲得した。

ドライバーズ
ランキング
マニュファクチャラーズ
ランキング
参戦自動車メーカー
1位1位アウディ
トヨタ

アウディR18 e-tronクアトロ 2013年モデル

2013年10月WEC富士にて
マシンエンジンドライバー
R18 e-tronクアトロTDI 3.7L V6ターボ(ディーゼル)A.ロッテラー
B.トレルイエ
M.フェスラー

T.クリステンセン
A.マクニッシュ
L.デュバル

M.ジェネ
O.ジャービス
L.ディ・グラッシ

2013年モデルは、レギュレーションによるリストリクター径縮小によりエンジンパワーはダウンしたが、モーター出力は向上。

また、F1でも採用された排気をマシン下部に排出してダウンフォースを得るブロウンディフューザーを採用している。

この年もアウディはル・マン24時間を含む6勝をあげ、2年連続でシリーズチャンピオンを獲得している。

ドライバーズ
ランキング
マニュファクチャラーズ
ランキング
参戦自動車メーカー
1位1位アウディ
トヨタ

アウディR18 e-tronクアトロ 2014年モデル

2014年10月WEC富士にて
マシンエンジンドライバー
R18 e-tronクアトロTDI 4.0L V6ターボ(ディーゼル)T.クリステンセン
L.ディ・グラッシ
L.デュバル
M.ジェネ

A.ロッテラー
B.トレルイエ
M.フェスラー

M.ポナノミ
F.アルブケルケ
O.ジャービス

この2014年よりR18 e-tronクアトロのエンジンは排気量を3.7Lから4.0Lに変更し、ハイブリッドシステムはこの年より回生エネルギー量を2MJ/4MJ/6MJ/8MJから選択する方式になったが、アウディは一番少ない2MJを選んでいる。

ヘッドライトは『マトリックスLEDライト』にレーザーハイビームを複合した非常に明るいものへと変更した。

2012年から2013年のライバルメーカーはトヨタだけだったが、この年からポルシェも加わり、自動車メーカー3社による戦いがはじまった。

ドライバーズ
ランキング
マニュファクチャラーズ
ランキング
参戦自動車メーカー
2位2位アウディ
トヨタ
ポルシェ

アウディR18 e-tronクアトロ 2015年モデル

2015年10月WEC富士にて
マシンエンジンドライバー
R18 e-tronクアトロTDI 4.0L V6ターボ(ディーゼル)A.ロッテラー
B.トレルイエ
M.フェスラー

O.ジャービス
L.ディ・グラッシ
L.デュバル

M.ポナノミ
F.アルブケルケ
R.ラスト

2015年モデルから回生エネルギー量を前年の2MJから4MJに増加させている。

またフロントフェンダーにエアインテークを開口させ、ヘッドライトも縦長から横長に変更させ、マシンの印象が変化している。

ドライバーズ
ランキング
マニュファクチャラーズ
ランキング
参戦自動車メーカー
2位2位アウディ
トヨタ
ポルシェ
日産

アウディR18 2016年モデル

2016年10月WEC富士にて
マシンエンジンドライバー
R18TDI 4.0L V6ターボ(ディーゼル)A.ロッテラー
M.フェスラー
B.トレルイエ

O.ジャービス
L.ディ・グラッシ
L.デュバル

2016年モデルはマシン名がR18 e-tronクアトロから単純にR18になり、基本コンセプトも一新され、フロントがF1マシンのハイノーズのような形状に大きく変化し、カラーリングもホワイトをベースとしたものからブラックやガンメタリックをベースとしたものへ変貌した。

また回生エネルギー量は6MJに増加し、フロントを駆動するモーターの出力も200kWから350kWに強化されている。

2016年のR18は維新的なマシンだったが、アウディはこの年を最後に惜しまれつつもWECおよびル・マン24時間の活動を終了した。

ドライバーズ
ランキング
マニュファクチャラーズ
ランキング
参戦自動車メーカー
2位2位アウディ
トヨタ
ポルシェ

最後に

マシンエンジン
2012R18 e-tronクアトロTDI 3.7L V6ターボ(ディーゼル)
2013R18 e-tron クアトロTDI 3.7L V6ターボ(ディーゼル)
2014R18 e-tron クアトロTDI 4.0L V6ターボ(ディーゼル)
2015R18 e-tron クアトロTDI 4.0L V6ターボ(ディーゼル)
2016R18TDI 4.0L V6ターボ(ディーゼル)

1999年にル・マン24時間に初参戦したアウディは、その後も継続的に参戦し2012年からはじまったWECにも初年度からトップコンテンダーとして活躍し、2012年と2013年の2度タイトルを獲得している。

マシンの特徴としては、ガソリンを燃料とせずレーシングエンジンとしては非常に希少な軽油を燃料としたディーゼルエンジンを採用していたため、エンジン音は無音に近い非常に高周波な「シューー!」という音だった。

ライバルメーカーとは違う独自の技術で私たちファンを楽しませてくれたアウディだったが、2016年シーズンを最後に撤退し、『ル・マンの鉄人メーカー』と呼ばれたアウディの撤退を多くのファンは惜しんだのだった。

次のページでは、トヨタの歴代LMP1マシン紹介します。

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奥が深いモータースポーツ撮影の世界
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モータースポーツ撮影歴18年。腕に覚えは全く無いが、知識だけは豊富なワタクシぴぴが、レース撮影について偉そうに解説します。




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ぴぴ
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。 一眼レフデビューは2001年頃、CANON EOS7(フィルム機)。腕に覚えは全くないが、年数だけはそこそこ長い。 【一眼レフ遍歴】 CANON EOS 7 → CANON EOS kiss N → CANON EOS 60D → CANON EOS 7D MarkⅡ → CANON EOS 5D MarkⅣ & SONY α7R Ⅲ 【所有カメラ】 CANON EOS 5D MarkⅣ SONY α7R Ⅲ SONYサイバーショット DSC-RX1R 【所有レンズ】 CANON EF100mm-400mm f/4.5-5.6L IS Ⅱ USM CANON EF70-200mm f/2.8L IS Ⅱ USM CANON EF24mm-70mm f/4L IS USM CANON EF50mm f/1.2L USM CANON EF85mm f/1.4L IS USM SONY FE24-105mm F4 G OSS