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2018 スーパーGT 第2戦 富士スピードウェイ 観戦記 vol.2 決勝編

先日掲載した予選編からのつづき

ふたたび富士へ

濃霧に翻弄された予選日を終え、一旦静岡市の自宅で一泊し、ふたたび富士スピードウェイへ向かう。

いつも思うことだが、日本の2大サーキットである富士スピードウェイと鈴鹿サーキットへ日帰りで行けてしまう静岡は、モータースポーツ好きにとって本当にいい場所だと思う。

本日は昨日とは打って変わって快晴、まさにレース日和の天候になった。

9時、入場口を通過し帰りのことも考慮し出口に近いP2駐車場にクルマを止める。

数年前、サーキットから出るのに3時間近く待たされた経験から、ゴールデンウィークの時はいかに出やすいところに止めるかが早く帰るポイントとなるため。

サーキット内の移動は、電動折りたたみ自転車のため、大きな問題とならない。

ピットウォーク

ピットウォークに備え、チケット交換所を経由し、ピットウォーク集合場所へ向かう。

決勝日のピットウォークは、多くの観客が入場するため、ドライバーのサイン目当ての方や整備中の車両を見たい方はピットレーン、レースクイーンを見たい方は本コースへと分散される。

私は… 本コースへ。

ったく、何しにサーキットへ来ているのか一瞬見失うが、キケンな香りがするサーキットには美人が似合う。

イベントスペース

富士山の裾野に位置する富士スピードウェイは、標高545m〜580mと比較的高地にある。

ジャケットを持参し忘れた私は、強い風と夕刻のゴールを見るためにイベントスペースで購入することにした。

※昨年も寒さ対策でジャケットを購入した。全く成長が無い中年オヤジ。

モータースポーツ全般が好きな私にとって、特にひいきのチームはない… どのチームをのものにしようかと悩む。

ここはやはり同じ静岡市出身の星野一義監督率いる、ホシノインパルでいこう。

無事防寒対策も完了し、午後の決勝を待つ。

イベントスペースに展示してあった2018年型のトヨタWECマシン このヘッドライトはどうにかならなかったのか
2017年WEC観戦記はこちら

スーパーGTスタート進行

長い500kmレース、まず迫力のスタートはグランドスタンドで観ることにする。

短くなった昨日のフリー走行を補うため、ウォームアップが10分繰上げとなり、各車精力的にラップを重ね、やがてダミーグリッドに整列した。

ピエール北川がサーキットを盛り上げていく。

ちなみにこのピエール北川氏、軽妙なトークとウィットの効いた語り口でサーキットを盛り上げていく、最高のレースアナウンサーだ。

私は元々鈴鹿サーキットでのF1の時にしか聴けなかったが、近年ではGTAと契約し、ここ富士スピードウェイでも聴けるようになり嬉しいかぎりである。

決勝スタート

グランドスタンド

そのピエール北川の掛け声とともにエンジンに火が入り、各車パレードラップ・フォーメーションラップと続く。

そして爆音とともに500kmの長丁場のレースが始まった。

ハイライトはすぐにやってきた。

3位スタートのロニー・クインタレッリ駆るニスモGT-Rが2台のレクサスを抜き、トップに浮上した。

赤いニスモGT-Rがトップを快走する姿は実にいい。

開幕戦で絶好調だったNSX- GTは、無限の5位が最高位だったが、ヨコハマタイヤの影響もありその後ズルズルと交代することになる。

グランドスタンドで発見が1つ。

GT500のエンジンはレギュレーションで大きく縛られているので、各メーカーエキゾーストノートは同じようなものと思っていた。

しかし実際ストレートで聴いていると、NSX- GTが一番大きかった。

唯一のミッドシップということで、エンジン搭載位置の違いやエギゾーストの取り回しの違いからか理由はわからないが。

10周ほど周回したところで、ホームストレートを後にし撮影場所レクサスコーナーへ移動する。

レクサスコーナー

さすがゴールデンウィークの富士スピードウェイ。

長いレクサスコーナーの土手が、ほとんど望遠レンズを持ったアマチュアカメラマンで埋められ、二重・三重と重なっている。

私も早々カメラをセットし撮影を開始する。

今回はこのレクサスコーナーのみで、最後まで撮影することにした。

それでは写真でレースを振り返ってみる。

GT500

予選3番手からオープニングラップでトップに浮上したMOTULニスモGT-Rを、Lc500を駆る元F1ドライバーのコバライネン追う。

その後ホームストレートでデンソーLC500がMOTULニスモGT-Rをオーバーテイクする。

コバライネンからドライバーチェンジしたGT500初挑戦の坪井翔(WEC参戦の小林可夢偉の代役)が、コバライネン曰くアメイジングな走りでトップをキープする。

しかし2度目のピットストップでMOTULニスモGT-Rが再逆転し、ロニー・クインタレッリがGT500のトップチェッカーを振られた。

ポールポジションからスタートしたZENTセルモは、auトムスとWAKO`Sルマンととともに、終始レクサス勢で3位争いを展開し、結果3位で終えた。

開幕戦でワンツーフィニッシュを決めたホンダ勢NSX-GTは、ARTAの8位が最上位と今回は不発だった。

GT300

GT300はARTA M6が周囲を全く寄せ付けない走りで、昨年同様ポールトゥーウィンを達成した。

2番手のプリウスが、2回目のピットストップでタイヤ無交換作戦で対抗したがM6には全く敵わなかった。

まとめ

今回のスーパーGTは、NISMO GT-RとSARD LC500の接戦のバトルを展開し、見ていて本当に楽しいレースであった。

日産GT-RとレクサスLC500の実力が伯仲し、両社の開発競争の激化が伺えた。

またタイヤも今回の接戦に大きく寄与しており、NISMOが履くミシュランにSARD・CERUMO・TOM`S・LEMANSが履くブリヂストンが追いかけるという展開になり、一昔前のF1を見ている様だ。

ちなみに、世界のほとんどのレースシリーズではタイヤのワンメイク化がされており、トップカテゴリーでタイヤウォーズがなされているのは、このスーパーGTくらいだと記憶している。

そんな中、今回は車体・エンジン・タイヤの総合力で見事NISMO GT-Rが勝利を納め、今後GT-R vs LC500が楽しみになった。

また開幕で勝利をあげたNSX-GTにも、今後より一層頑張ってもらいたいと思う。

 

私はというと、今回は長期休みの中日での開催で、予選日から観戦を満喫した2日間になった。

3000枚以上のシャッターを切り、少しずつではあるがまともな写真が撮れる様になったってきたかと思うが・・・。

何はともあれ、スーパーGTのおかげで充実したゴールデンウイークとなった。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。