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【観戦記】2024年スーパーフォーミュラ第4戦④ 坪井翔4年ぶりの優勝!KYOJO優勝の斎藤愛未と夫婦WIN!!決勝編

今回も真夏の富士で行われたスーパーフォーミュラ第4戦の観戦記を書いていきます。

ガチモータースポーツファンだった瑶子女王陛下の、個人的には日本モータースポーツ史に残るとも思う最高のスピーチで、ボルテージ最高潮の富士スピードウェイ。

ここからはスーパーフォーミュラ第4戦の決勝スタートになります。

ちなみに今回は観戦記の4話目。最初からご覧になりたい方は、下記のバナーからどうぞ。

決勝スタート!PP福住仁嶺はフォールショット 岩佐歩夢は大失敗!

スタート前の特別なセレモニーが終わると、ドライバーたちは急いでマシンに向かいます。

Juju選手も和かな表情から一転、戦う顔に豹変しながら、こちらは堂々と歩いて最後尾のグリッドへ。

ここでグランドスタンドがざわめきます。

なんと太田格之進選手のマシンにマシントラブルが発生し、ダミーグリッドからガレージに押し戻されてしまいました。

マシンの後方をトボトボ歩く格之進選手(写真左)。瑶子女王陛下をキュンキュンさせると語っていた太田格之進選手ですが、レース前に戦線離脱してしまい、本人としては無念でしかないでしょう。

そんなアクシデントもありましたが、スタートへ向けファンやチームスタッフがグリッドから退場し、フォーメーションラップが開始されます。

そして5番手グリッドの太田格之進選手を除く全マシンがグリッドに整列し、シグナルがブラックアウト!

レーススタートです!!

ポールポジションからスタートしたKCMGの福住仁嶺選手は無事ホールショットを決め、トップでグランドスタンドに帰ってきました。

しかしフロントロー2番手スタートの岩佐歩夢選手は完全にスタート失敗。アンチストールが作動し、13位まで順位を落としてしまいます。

優勝を期待していただけに残念。追い上げに期待しましょう。

レースはトップ福住仁嶺選手、2位大湯都史樹選手、3位牧野任祐選手、そして7番手スタートの野尻智紀選手が4位に上がり、坪井翔選手、笹原右京選手が続きます。

そして4周目に坪井翔選手が野尻智紀選手を、8周目に牧野任祐選手をかわします。坪井選手のペースが良さそうです。

トップ福住仁嶺がタイヤ交換失敗!

規定の10周目を過ぎると、上位勢で最初にピットに入ったのが野尻智紀選手で、次の周に牧野任祐選手が入ります。

13周目の終わりには坪井翔選手とバトルをしていた大湯都史樹選手がピットインし、坪井翔選手はステイ。作戦が分かれます。

そして14周目の終わりにトップを行く福住仁嶺選手がピットイン。

しかし出ない・・・左前のガンが入らず、時間が刻々と経過。グランドスタンドはざわめき、悲鳴も聞こえます。

結局かなりのロスになり、トップ争いから脱落。

過去にも大事なポイントで何度もタイヤ交換ミスを繰り返してきたKCMGですが、今回もやっぱり・・・。

SFGOで無線を聴くとレース後チームスタッフから何度も謝られており、福住選手も、

「次頑張りましょ」

と答えていました。

いやー、福住仁嶺選手は辛いでしょうね。

ファンとしてもドライバーが頑張っているレースで、タイヤ交換ミスでの首位陥落は非常に残念。KCMGにはタイヤ交換の猛練習を期待したいです。

上位勢ではただ一人ピットインを遅らせたのが坪井翔で、1位を直走ります。

レース終盤 坪井翔が鬼神の走りでオーバーテイクショー!

トップ坪井翔選手は28周目の終わりにピットイン。

コースに戻ると、裏の1位大湯都史樹選手、裏の2位野尻智紀選手、裏の3位牧野任祐選手の後ろ、裏の4番手で復帰です。

ただこの日の坪井翔選手はレースペースが圧倒的に速く、またタイヤのアドバンテージもあるため、30周目に牧野任祐選手を、31周目には野尻智紀選手と、立て続けにオーバーテイクします。

そして34周目に裏のトップを走る大湯都史樹選手も追い抜き、実質的なトップに。

ファイナルラップの前にスタートをミスしてセーフティカー狙いだった岩佐歩夢選手がピットイン。

坪井翔選手がついにトップに躍り出て、そのままチェッカー。

いやー、見事なオーバーテイクショーでした。

坪井翔が4年ぶりのWIN!斎藤愛未とW優勝!!

坪井翔選手はセルモインギングに所属していた2020年最終戦富士以来4年ぶりの優勝で、スーパーフォーミュラ通算3勝目の勝利でした。

レース後のインタビューでは、昨年結婚した妻でKYOJO CUPドライバーの斎藤愛未選手が駆けつけ大はしゃぎ。

そう、初のスーパーフォーミュラと共催だったKYOJO CUPで斎藤愛未選手が優勝したため、日本では初となる(いや、もしかしたら世界初かも?)夫婦揃っての優勝となりました。

いやー、坪井選手、いい顔してるなあ〜。

写真見てください・・・

スーパーGTやWECなどの耐久レースはレース時間が長いので、スタートをグランドスタンドで観てから各撮影スポットに移動するのが常なのですが、スーパーフォーミュラは時間が短く展開がコロコロと変わります。

なので決勝は大型ビジョンがあるグランドスタンドの中だけの移動だったため、あまり写真を撮れませんでしたが、最後にちょっとだけ見てください。

山本尚貴選手(ナカジマレーシング)

佐藤蓮選手(ナカジマレーシング)

Juju選手(TGMグランプリ)

大津弘樹選手(TGMグランプリ)

笹原右京選手(トムス)

平良響選手(チームインパル)

小高一斗選手(KONDOレーシング)

最後は坪井翔選手(トムス)が野尻智紀選手(チーム無限)を追い抜くシーンを連続写真でどうぞ。

ホームストレートではあまり絵にならないので、すべて1/30の超スローシャッターでスピード感を演出してみましたが、同じような写真ばかりで面白みに欠けますね。失礼しました・・・。

最後に

スーパーフォーミュラはマシンもタイヤもワンメイクでウエイトによるハンデも無く、国内の列強が腕だけで勝負をするドライバーのガチ勝負。どのレースよりも真剣に戦っているため、本当に面白い!

ただライト層にとってはマシンも音も同じなのでスーパーGTのように楽しめないのか、人気がイマイチでした。

そんな状況を払拭してくれたのが、昨年JRP会長に就任した近藤真彦会長(マッチさん)で、レース以外も楽しめるイベントを次々と企画。今回は『スーパーフォーミュラ夏祭り』と題しファミリー層を中心としたファンが大挙して、観客は2日間で49,200人! スーパーGT並みの動員でした。

そして勝利したのが坪井翔選手&斎藤愛未選手ファミリー!

いやー、最高の結末でしたね。

いや、観客アップの要因はそれ以外にも・・・。

Juju選手の参戦ですね。

今回も最後尾でしたがレース前半は前を行く三宅淳詩選手に肉薄し、レース毎に成長するJuju選手。そして今回も最後まで走ってくれました。

彼女の成長を見るのも楽しみですね。

さらにスーパーフォーミュラの魅力にどハマりした私は帰ってからSFgoを契約。これがまたスーパーフォーミュラを楽しめる最高のアプリでしたが、この紹介は後日したいと思います。

ということで、スーパーフォーミュラ第4戦観戦記は以上。最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。