今回は2026年7月に訪れたスーパーフォーミュラ現地観戦記の最終回。KYOJO CUP第2戦のFINALレースの次は本日の大トリであるスーパーフォーミュラ第7戦の決勝レースになる。
第3戦の代替戦が昼前に終了してから3時間ほどしか間隔がなく、各チームはKYOJO CUPが行われている最中もエンジンを鳴らしながら慌ただしくマシンの調整。

ピットオープンの時刻が迫ると各マシンはガレージ前に並び、その後、雄叫びとともに一斉にガレージを後にする。この瞬間はいつ観てもカッコいい!

そして何度もピットロードを通過しながらインストレーションチェックを行い、ピット出口ではスタート練習をするマシンが列を成す。

最初にダミーグリッドにマシンを止めたのはイゴール・オオムラ・フラガ。午前中のレースで勝利したフラガは、セッティングがバッチリと決まっているのだろう。

その他のマシンは入念にチェックを行い、ギリギリでダミーグリッドにやって来る。

そしてグランドスタンドはとんでもない数のファンが埋め尽くす。

真夏の富士3連戦の来場者は、大盛況だった昨年をも上回る56,000人!
今日のレースはスーパーGTではない。スーパーフォーミュラだ。
そして観客の一人が声を上げる。
「なんか凄いの来たぞ!」

目をやると、黒塗りの高級車が列を成して現れ、そこから降りてきたのが三笠宮家の瑶子女王殿下。

そう、今回のレースは『第3回瑶子女王杯』として開催され、瑶子女王殿下がサーキットにお越しになられたのだ。
思えば2024年7月の富士戦でも富士スピードウェイを訪れ、モータースポーツファンを魅了するスピーチを披露なされた殿下は、プライベートでもサーキットにお越しになられるほどのモータースポーツファン。公務はほどほどに、ぜひレースを楽しんでいただきたい。

いつにも増して華やかなスタート前セレモニーは終わり、各マシンがフォーメーションラップに出発。

やがてグリッドに着くと、サーキットのボルテージは最高潮に・・・あれっ!?シグナルが点灯しない??

すかさずコントロールタワーからレッドフラッグが振られ、

一斉にマーシャルがサーキットに飛び出し、石灰をぶちまけ、会場は騒然となる。

どうやら、原因は佐藤蓮。フォーメーションラップに出発する際にミッションカバーが壊れ、ミッションオイルを1周まるまる垂れ流して走ったのだ。
ドライブシャフトが原因かと思ったって?いやいや、すでに後続のドライバーからクレームが出ていたし、本人もバックミラーでわかったのでは?
思えばGT300時代の最終戦でGT500のチャンピオンを争っていた山本尚貴に激突して、同じホンダ陣営のチャンピオンを不意にした佐藤蓮。クールな顔をして話題を提供してくれる、こんなドライバーが私は好きだ。
ということで、コース1周でオイル処理が行われるため、スタートディレイ。
そして本来のスタート時間の約50分後の16時20分にセーフティカー先導でマシンがコースに復帰し周回を重ねると、コントロールブリッジのラップカウンターが数字を増やしていく・・・ということはローリングスタート・・・。
せっかくトップ横の最高のスタンド席をゲットできたのに、フォーミュラ最大の見せ場であるスタンディングスタートが観れないとは・・・。
レースは6周目からローリングスタートをすると、ポールポジションの野尻智紀が牧野任祐をなんとか振り切り1コーナーをトップでクリアし、午前中に勝利した予選4番手のイゴール・オオムラ・フラガが、ダンデライアンの2台を抜き去り2位に浮上する。
しかし速そうなのは前日に優勝した予選3位の太田格之進。8周目の1コーナーでフラガを抜き2位に上がり、さらに10周目にはトップ野尻智紀をオーバーテイクしてトップに上がる。

その後は太田格之進の独壇場で、26周目(41周レース)の終わりに規定のタイヤ交換を済ませると、29周目のホームストレートでトップに復帰し、最後は2位フラガに約5秒のマージンを持ったままチェッカーを受けたのであった。
今週末は3レースで2勝した太田格之進。国内トップフォーミュラに新たな王者の名が刻まれそうだ。


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