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【観戦記】2025年スーパーフォーミュラ第7戦② マシンがグリッドに着かない!?スタート前セレモニー編

今回は7月20日に富士スピードウェイで開催された、スーパーフォーミュラ第7戦観戦記の2回目。

土日それぞれで予選決勝を行う夏の富士大会のレースフォーマットですが、今回は日曜日に行われた決勝スタート前のセレモニーの模様を書いていきますので、興味のある方はお付き合いください。

マシンがグリッドに着かない!?

ダンロップコーナーでKYOJO CUPファイナルレースを観戦した私は、坂を上りグランドスタンドに戻ります。

スタートが近づくにつれて緊張感が高まるフォーミュラレースは、グリッド横で観るのが一番ワクワクしますよね。

そしてホームストレートでは日の丸とスーパーフォーミュラのフラッグが登場して、スタート前セレモニーが開始され、各ドライバーのボードを持ったグリッドキッズがスタンバイ。

同時にガレージ前に一斉にマシンが並び、時間が来ると爆音を奏でながら一斉にガレージを後に。この瞬間、ムチャクチャカッコいいんです。

ピット出口ではスタート練習の渋滞。そしてインストレーションチェックへ向かいます。

ピットオープンの10分間で各マシンがレースに向けた最後の調整を行い、グリッドキッズがプラカードを持つダミーグリッドに・・・あれっ着かずにピットガレージへ!?

2台だけがダミーグリッドに到着するも、そのマシンもメカニックたちによりピットガレージに押し戻されます。

すでにピット出口はクローズになりましたが、ご覧の通りグリッドにマシンは1台もありません。

プラカードを持ったグリッドキッズたちは退散。この時を楽しみにしていただろうに、可哀想・・・。

場内実況のピエール北川さんは時代が飲み込めず、スタンドは騒然となります。

このシチュエーション、いつか見たぞ・・・2005年のアメリカグランプリだっ!

そう、ミシュランゲート事件。

まあ、あの時はフォーメーションラップの後にミシュラン勢14台がピットレーンに戻り、レースを放棄したので、正確には違うが、もしかしたら今回も全チームレースを放棄? ストライキか??

なんて悪いことを考えてしまいましたが、どうやら何台かのマシンにトランスポンダー(マシンに搭載される計測用の発信機)の電圧低下が発生したらしく、運営から全マシンのトランスポンダーを取り替えるよう指示があったようです。

いやー、大したことではなく良かった。

その後、インストレーションチェックからやり直し。

40分以上遅れてフォーメーションラップスタートが15時57分になり、サーキット上空に雲がかかったこともあり、真夏の富士はだいぶ過ごしやすくなりました。

この気温の変化がレース展開に影響を与えるかもしれません。

17番グリッドからスタートするJujuに観衆の熱視線

場内のビジョンに今週末の来場者数が発表されました。

その数なんと53,400人・・・少し前のスーパーフォーミュラでは考えられない観客動員数に、スタンドからは大歓声!将来を担うキッズたちも9,300人!

近年スーパーフォーミュラは観客数が大幅に増えておりますが、今回は特に凄かった。

その観客動員に一役も二役もかっているのがJuju選手の参戦。

日本人女性として初めて日本のトップフォーミュラに参戦する彼女の活躍を観に、多くのファンがサーキットを訪れたのでしょう。

そんなJuju選手は予選で自己最高位となる17番グリッドを獲得し、ダミーグリッドにマシンを止めました。

そしてヘルメットを脱ぐと、そそくさとピットウォールへ。

第5戦で色々あって第6戦を欠場して今回復帰した、父、野田英樹監督のもとに行くJuju選手。戦略の最終確認をしているのでしょうか。

その後、グリッドウォークが始まると、ピットウォールの隙間からピットレーンを歩き、自身のピットガレージに消えていきました。

まあ、これだけ注目を浴びると、”賛”もあれば”否”も多く、最近も色々とあったため、ファンとの接触を避けたいのでしょうね。

今回は後ろに5台のマシンを従えてのスタートなので、個人的には大いに期待しています。

引退発表した大嶋和也にマッチやもりぞうが激励に

そのJuju選手の1つ前。16番グリッドに多くのファンが集まっています。

ここは今シーズン限りでの引退を前夜に発表した、大嶋和也選手のグリッド。

チームオーナーの豊田章男トヨタ自動車会長や、

近藤真彦JRP会長など、錚々たる重鎮が大嶋和也選手を激励しに訪れ、それを見に多くのファンが押し寄せているようでした。

山本尚貴が選手を激励

そんな華やかなグリッドウォークも終了し、鞘師里保さんによる国歌独唱が行われると、

いつの間にかJuju選手がダミーグリッドに戻ってきました。

そんなJuju選手のもとに昨年スーパーフォーミュラを引退した3度の王者、山本尚貴選手が激励にやってきました。

ホンダ系チームだけでなく、トヨタのエンジンを搭載するインパルにも。

そしてドライバーだけでなくチームスタッフにも声を掛けていて、かなり精力的に動き回っていました。

ここから決勝スタートに向けて関係者、チームスタッフと徐々にダミーグリッドを離れ、緊張のスタートになるわけですが、今回はここまで。

次回は決勝レースの様子を書いていきますので、興味のある方は下記のバナーからお付き合いください。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。