新型コロナウイルスの影響で2020年のF1の日程が大幅に変更されましたが、僅かですが嬉しいこともあり、そのひとつが初めてF1を開催するサーキットが2020年シーズンラインナップに加わったことです。
そこで今回は、2020年F1初開催サーキットのひとつであるアルガルヴェサーキットについて調べてみました。
ちなみにもうひとつのF1初開催サーキットのムジェロサーキットについては、こちらで紹介していますので、よかったらご一緒にご覧ください。
アルガルヴェサーキットデータ
場所 | ポルトガル アルガルヴェ地方ポルティマオン |
オープン | 2008年 |
全長 | 4,684m |
メインストレート | 長さ969m・幅18m |
コース幅 | 14m |
コーナー数 | 16(右9・左7) |
アルガルヴェサーキットは、ポルトガルのアルガルヴェ地方ポルティマオンにあり、2008年10月に当時のレートで約244億円をかけて完成した新しいサーキットです。
コース全長はF1を開催するサーキットとしては標準的な4,684mで、メインストレートは1km近い長さです。
過去のポルトガルグランプリ
年 | 決勝 | Rd. | サーキット | 勝者 |
---|---|---|---|---|
1958 | 8月24日 | 9 | ポルト | スターリング・モス |
1959 | 8月23日 | 7 | モンサリオ | スターリング・モス |
1960 | 8月14日 | 8 | ポルト | ジャック・ブラバム |
1984 | 10月21日 | 16 | エストリル | アラン・プロスト |
1985 | 4月21日 | 2 | エストリル | アイルトン・セナ |
1986 | 9月21日 | 14 | エストリル | ナイジェル・マンセル |
1987 | 9月20日 | 12 | エストリル | アラン・プロスト |
1988 | 9月25日 | 13 | エストリル | アラン・プロスト |
1989 | 9月24日 | 13 | エストリル | ゲルハルト・ベルガー |
1990 | 9月23日 | 13 | エストリル | ナイジェル・マンセル |
1991 | 9月22日 | 13 | エストリル | リカルド・パトレーゼ |
1992 | 9月27日 | 14 | エストリル | ナイジェル・マンセル |
1993 | 9月26日 | 14 | エストリル | ミハエル・シューマッハ |
1994 | 9月25日 | 13 | エストリル | デイモン・ヒル |
1995 | 9月24日 | 13 | エストリル | デビッド・クルサード |
1996 | 9月22日 | 15 | エストリル | ジャック・ヴィルヌーヴ |
2020 | 10月25日 | 12 | アルガルヴェ |
今回のアルガルヴェでのレースは、懐かしのポルトガルグランプリという名称で開催されます。
過去には16回ポルトガルグランプリが開催されてきましたが、記憶に新しい開催は1984年からのエストリルサーキットでのレースですが、1996年を最後に途絶えていました。
2017年ごろからポルトガルグランプリ復活に向けて交渉を行っていましたが、新規開催を望む多くのライバルがあったため実現にいたりませんでしたが、2020年に新型コロナウイルスの影響からF1の開催スケジュールが見直され、ポルトガルグランプリが復活しました。
アルガルヴェサーキットの主なレースイベント
- GP2
- A1 GP
- ヨーロピアンル・マンシリーズ
- FIA GT選手権
アルガルヴェサーキットでの初めての国際格式レースは、完成翌月の2008年11月に開催されたスーパーバイク世界選手権で、翌12月にはF1のオフシーズンテストが3日間に渡り行われました。
2009年にはF1の直下カテゴリーであったGP2(現F2)が開催されます。
その他モータースポーツの国別対抗戦と銘打って行われていたA1GPやGTマシンの最高峰レースであったFIA GT選手権、ヨーロピアンルマンシリーズなど世界でも名高いレースを開催した実績があります。
アルガルヴェサーキットのコース
それでは、2020年ポルトガルグランプリが開催されるアルガルヴェサーキットを、詳しく見ていきましょう。
上のサーキット見取図の左下にあたる1コーナーは、下り坂になっていて、1km近いホームストレートからのブレーキング競争が実物になります。
見取図左上のラゴスコーナーは、アルガルヴェサーキットで一番低速のコーナーです。
見取図中央に位置するVIPタワーコーナーでは下り坂のブレーキングで抜けます。
サムソンコーナーのその先は高速左のクレイグジョーンズコーナー。
そしてブラインド右カーブのポルティマンコーナーです。
右に180度旋回するサグレスコーナーを抜けると、
最終コーナーは高速のガルプコーナー。
そしてホームストレートに戻ります。
余談ですが、私的にはアルガルヴェサーキットの最終コーナー(ガルプコーナー)からホームストレートの途中まで上っていくこのレイアウトが、スポーツランドSUGOにそっくりだと感じるのですが・・・。
もしかしてマネされた??
ということはアルガルヴェサーキットで行われるポルトガルグランプリも、魔物が出てきて大混乱になるかもしれません!?
最後に
2010年以降のF1初開催サーキットを見ていくと、2010年韓国インターナショナルサーキット、2011年ブッダインターナショナルサーキット、2012年サーキットオブジアメリカズ、2014年ソチオートドローム、2016年バクー市街地コースがF1開催サーキットとして加わりましたが、2017年以降初開催のサーキットはありませんでした。
年 | 名称 | サーキット |
---|---|---|
2010年 | 韓国GP | 韓国インターナショナルサーキット |
2011年 | インドGP | ブッダインターナショナルサーキット |
2012年 | アメリカGP | サーキットオブジアメリカズ |
2014年 | ロシアGP | ソチオートドローム |
2016年 | ヨーロッパGP (2017年よりアゼルバイジャンGP) | バクー市街地コース |
2020年 | トスカーナGP | ムジェロサーキット |
2020年 | ポルトガルGP | アルガルヴェサーキット |
しかし今シーズンはふたつのサーキットが初めてF1を開催することになり、理由はともあれファンにとっては嬉しい限りですね。
24年の歳月を経て復活したポルトガルグランプリ、そして当時はまだ存在すらしなかったアルガルヴェサーキットでのレースを、存分に楽しみたいと思います。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。
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