新型コロナウイルスの影響で2020年のF1の日程が大幅に変更されましたが、僅かですが嬉しいこともあり、そのひとつがムジェロサーキットやアルガルベサーキットなど、F1初開催となるサーキットが加わったことです。
MotoGPのイタリアグランプリが開催されるサーキットとして有名なムジェロサーキットは、4輪レースも様々なレースが開催されてきましたが、F1ファンにとっては未知のサーキット。
そこで今回はそのムジェロサーキットについて調べてみました。
ムジェロサーキットデータ
場所 | イタリア トスカーナ州フィレンツェ県スカルペリーア |
オープン | 1974年6月 |
全長 | 5,245m |
所有者 | フェラーリ |
イタリアのトスカーナ州フィレンツェ県スカルペリーアに位置するムジェロサーキット。
コースがオープンしたのは1974年6月で、コース全長が5,245mと国際レースが行われるサーキットとしては標準的な距離になり、FIAのグレード1を取得しており、2004年にフェラーリF2004をドライブしたルーベンス・バリチェロが1’18.704というタイムを記録しています。
サーキットの所有者はイタリアが誇るF1界の名門フェラーリで、1988年に財政難に陥ったムジェロサーキットを買い取りました。
そのフェラーリが例年10月末から11月初め頃にファン感謝祭を行うサーキットとしてF1ファンにもある程度の知名度があると思います。
ちなみに、フェラーリの本社があるマラネロからムジェロサーキットまでの距離は120kmと、かなり近い位置関係にあります。
ムジェロサーキットの主なレースイベント
- イタリアGT選手権
- イタリアツーリングカー選手権
- フェラーリチャレンジヨーロッパ
- MotoGP
ムジェロサーキットで行われる主なイベントとしては、ロードレースの世界最高峰であるMotoGPが、1994年から毎年イタリアグランプリとして開催されています。
4輪レースはかつてFIA GT選手権や国際ツーリングカー選手権の舞台になり、2012年にはF1の合同テストも行われ、現在はイタリアのGT選手権やツーリングカー選手権、フェラーリチャレンジヨーロッパなどが開催されています。
ムジェロサーキットのコース
ムジェロサーキットの総延長は5,245mで、左コーナーが6、右コーナーが9、合計15のコーナーで構成されており、高低差は41.19mもあるアップダウンに富んだサーキットです。
メインストレートは1,141mと比較的長く高速コーナーも多いため、F1開催時のアベレージスピードもかなり高くなるものと思われます。
ヘアピン気味の1コーナーから、
2〜7コーナーと中速のS字がつづき、
アラビアータと呼ばれる8〜9コーナーは進入が下りで出口が上りの右コーナーです。
中速の10〜11コーナーを抜けると12コーナーで180度旋回し、
ビオンデッティと呼ばれる高速のS字コーナーを抜けて、最終のブーチネを抜けるとホームストレートに戻ります。
オーバーテイクポイントはスピードの乗ったホームストレートから一気にスピードを落とすヘアピン気味の1コーナーで、前車のスリップストリームから抜け出したマシンのブレーキング競争が見られると思います。
最後に
ムジェロサーキットで行われる第9戦トスカーナグランプリでは、フェラーリのF1参戦1000レース目という節目のレースで、その記念すべきレースを自社のサーキットで行われるよう素晴らしい演出をしたFIA。
まだまだ自粛ムードがつづく2020年シーズンですが、きっとフェラーリのことなので、歴代のフェラーリF1マシンのデモ走行など、F1ファンに向けたサプライズのイベントが用意されているのでは、と期待してしまいます。
そして本題のレースですが、2020年シーズン序盤戦はフェラーリが非常に苦戦しており、このレースでも厳しい戦いが予測されますが、1000レース目のトスカーナグランプリだけでいい!ぜひ優勝してもらいたいと多くのファンが願っています。
FIAのジャン・トッド会長、このレースだけはこっそりフェラーリに忖度して昨年のグレーなパワーユニットを使わせてやってください!
(もちろん冗談です・・・あしからず)
以上、今回はムジェロサーキットについて調べてみました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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