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日本主要サーキットを徹底比較!【平均速度 コース長 直線長 コーナー数 標高 最大高低差 F1開催数 開業】

日本の主要サーキットといえば、現在スーパーフォーミュラとスーパーGTが開催される以下の6つサーキットです。

  • 鈴鹿サーキット
  • 富士スピードウェイ
  • モビリティリゾートもてぎ
  • 岡山国際サーキット
  • オートポリス
  • スポーツランドSUGO

これらのサーキットにはどんな特徴があるのか?

ということで、今回は下記の8つの項目をランキング形式で見ていきたいと思います。

  • オープン年
  • コース長
  • 最大直線長
  • コーナー数
  • 標高
  • 最大高低差
  • 平均速度
  • F1開催回数

ではいってみましょう!

オープン年

鈴鹿サーキット
2023年F1日本GPにて
順位サーキット営業開始
第1位鈴鹿サーキット1962年
第2位富士スピードウェイ1966年
第3位スポーツランドSUGO1975年
第4位岡山国際サーキット1990年
第5位オートポリス1990年
第6位モビリティリゾートもてぎ1997年

まずはオープン年を古い順から見ていきます。

日本主要サーキットでもっと長い歴史を誇るのは鈴鹿サーキットで、営業開始は1962年でした。

それまで日本には未舗装の浅間高原テストサーキットしかなく、ホンダ創業者の本田宗一郎さんが、「モータースポーツの普及のためには本格的なサーキットが必要」と思い、建設を命令しました。

2番目に歴史のある日本のサーキットは富士スピードウェイで、営業開始は鈴鹿サーキットから遅れること4年の1966年です。

実はこの富士スピードウェイ、当初はNASCARと契約を結び、オーバル(デイトナのようなトライアングルオーバル)として建設する予定でした。

しかし地形的に厳しいことが判明し、ロードコースに変更したそうです。

一般的にオーバルに付けられる『スピードウェイ』という名称が、当時の名残ですね。

第3位がスポーツランドSUGOで、営業開始は1975年です。

ただ当時はヤマハのテストコースとして建設され、現在のコースレイアウトになったのが1987年でした。

第4位は岡山国際サーキットで、F1ブームで盛り上がっていた1990年にオープンしています。

当時の名称はTIサーキット英田。ちなみにTIは当時の法人名のTanaka Internationalから、英田は所在地の英田町(現:美作市)からです。

第5位はオートポリス。

岡山国際サーキットと同じ1990年に開業していますが、岡山国際サーキットが11月18日オープンでオートポリスはその直後の11月30日にオープニングパーティが行われているため、この順位にしました。

日本の主要サーキットでもっとも新しいのがモビリティリゾートもてぎで、1997年にホンダが建設した2つ目のサーキットとしてオープンしています。

ちなみに開業時の名称はツインリンクもてぎ。オーバルとロードコースの2つのコースが併設していることからこの名称になりました。

コース長

鈴鹿サーキット
2023年F1日本GPにて
順位サーキットコース長
第1位鈴鹿サーキット5,807m
第2位モビリティリゾートもてぎ4,801m
第3位オートポリス4,674m
第4位富士スピードウェイ4,563m
第5位岡山国際サーキット3,703m
第6位スポーツランドSUGO3,586m

続いてサーキットのコース長を長い順にランキングしてみましょう。

もっとも長いのは鈴鹿サーキットで距離は5,807mです。この距離は現在F1が開催されているサーキットの中でも、かなり長い部類に入ります。

ちなみに開業当時のレイアウトは6,004kmでした。

2番目に長いのはモビリティリゾートもてぎで4,801mです。モビリティリゾートもてぎは鈴鹿サーキットよりも1km以上も短いですが、これが世界を代表するサーキットの一般的な長さですね。

第3位はオートポリスで4,674mになります。F1開催を目指して建設されたサーキットだけあり、世界標準の長さになります。

第4位は富士スピードウェイで4,563mです。

富士スピードウェイは開業以来大きなレイアウト変更が行われました。

開業当初は現在の1コーナーの先に30度のバンクがあり6,000mほどのコースでしたが、1974年に30度バンクが廃止し4359mになり、1976年と1977年のF1はこのレイアウトで開催。

その後シケインの設置など小変更を行い、2000年代にトヨタが買収すると最終セクションを中心に大規模リニューアルを実施し、現在の距離になりました。

第5位は岡山国際サーキットで距離はさらに短くなり3,703mです。

1990年代当時F1サーキットは最低でも3,700m以上の距離がなければ開催できないと記憶していますが、TIサーキット相田は狭い敷地にクネクネとサーキットをレイアウトしてなんとかその距離をクリアしたと推測します。

日本の主要サーキットの中でもっとも短いのがスポーツランドSUGOで、その距離は3,586mです。

当初は2,660mのハイスピードコースとして開業し、1987年に現在のレイアウトに全面改修を行いました。

最大直線長

富士スピードウェイ
2023年スーパーフォーミュラ第2戦にて
順位サーキット最大直線長
第1位富士スピードウェイ1,475m
第2位鈴鹿サーキット1,200m
第3位オートポリス902m
第4位モビリティリゾートもてぎ762m
第5位スポーツランドSUGO704.5m
第6位岡山国際サーキット700m

次の各サーキットのもっとも長いストレートの距離を見ていきましょう。

一番長いのはもちろん富士スピードウェイでホームストレートの距離は1,475m。サルトサーキットやポールリカールサーキットなど直線が長いコースが相次いでシケインを設けたため、現在世界のグレード1サーキットの中でもっとも長いサーキットになっています。

実は開業当初、30度バンクが使われていた時代はホームストレートの長さが1,600mもあったそうです。ホームストレートで最高速に達したマシンがそのまま30度バンクに・・・考えてみるだけでも恐ろしいですね。

第2位は鈴鹿サーキットで、西ストレートと呼ばれるバックストレートの長さが1,200mです。まあ前半部分が緩やかに曲がっていますが、それを直線とみなした場合の距離になります。

ちなみに鈴鹿サーキットのホームストレートは800mですが、上りの西ストレートと下りのホームストレートの最高速はほぼ同じ速度です。

第3位はオートポリスで、ホームストレートが902mです。

第4位はモビリティリゾートもてぎでダウンヒルストレートと呼ばれるバックストレートの長さが762mです。

モビリティリゾートもてぎもインディアナポリスモータースピードウェイのように、ホームストレートをオーバルとロードコースで共用すれば、ロードコースのレイアウトに制約がなかったのでは、と常々思います。

第5位はスポーツランドSUGOでホームストレートの長さが704.5mです。

決して長くはありませんが、10%の斜度を大パワーで駆け抜ける様は圧巻ですね。

日本の主要サーキットの中でもっとも最大ストレート長が短いのが岡山国際サーキットで、700m(バックストレート)の長さしかありません。ちなみにホームストレートは600mです。

F1開催時は関係者からミニモナコと言われた逸話があるように、狭い敷地にレイアウトされた岡山国際サーキットは直線距離もコンパクトです。

コーナー数

順位サーキットコーナー数
第1位鈴鹿サーキット18
第1位オートポリス18
第3位富士スピードウェイ16
第4位モビリティリゾートもてぎ14
第5位岡山国際サーキット13
第6位スポーツランドSUGO11

次は各サーキットのコーナー数のランキングです。ただ、複合コーナーや直線に近い緩いコーナーを入れるか否かカウントが曖昧なので、参考程度にご覧ください。

第1位は鈴鹿サーキットとオートポリスの18。

鈴鹿サーキットはクラシックサーキットの特徴である高速域のコーナーが多く配置されています。コース長が長いのも有利でした。

オートポリスも鈴鹿サーキットと同じ18ものコーナーがあるとは少々驚きでした。

比較的新しい1990年開業のオートポリスですが、ヘルマン・ティルケが全盛を極める前の設計なので、中速域を中心にバランスよくコーナーが配置されています。

第3位は富士スピードウェイの16。

前述の通り開業当時の富士スピードウェイは30度バンク、S字、250R、100R、ヘアピン、300R、最終コーナーと10ヶ所にも満たないコーナーしかありませんでした。

しかしシケインの設置やヘルマン・ティルケの大改修により、現在の数に増えていきました。

第4位のモビリティリゾートもてぎは低速域を中心に14のコーナーが配置されています。

第5位の岡山国際サーキットは13、そして最下位のスポーツランドSUGOのコーナー数は11ヶ所です。

やはりコース長の短い岡山国際サーキットとスポーツランドSUGOのコーナー数は自ずと少なくなりますね。

標高

順位サーキット
(コース内の最高地点)
標高
第1位オートポリス
(最終コーナー)
820m
第2位富士スピードウェイ
(最終コーナー立ち上がり)
581m
第3位岡山国際サーキット
(ホッブスコーナー立ち上がり)
279m
第4位スポーツランドSUGO
(ハイポイントコーナー)
277m
第5位モビリティリゾートもてぎ
(ダウンヒルストレート手前のヘアピン)
177m
第6位鈴鹿サーキット
(スプーンカーブ)
63m

今度はサーキットの標高。国土地理院地図を使い調べてみた結果のランキングです。

標高が高いと空気密度が減り、エンジンパワーやダウンフォース、クーリングなど様々な悪影響を起こしますが、今回は高いサーキットをランキング上位とします。

第1位は阿蘇外輪山の北方に位置するオートポリスで、その標高は820m(最終コーナー)。これだけの高さだとエンジンやダウンフォースなど、マシンのパフォーマンスにかなり影響を受けます。

第2位は富士スピードウェイ。富士の裾野にある富士スピードウェイも標高581m(最終パナソニックコーナーの立ち上がり)とかなりの高所です。

かつてスーパーGT GT500クラスはNAとターボが混在していましたが、富士では酸素濃度の影響を受けにくいターボ勢が優勢でした。

3位以下は標高300mに満たないため、ほぼマシンパフォーマンスが低下することは無いでしょう。

最大高低差

2019年スーパーGT SUGO公式テストにて
順位サーキット高低差
第1位スポーツランドSUGO69.83m
第2位鈴鹿サーキット52m
第2位オートポリス52m
第4位富士スピードウェイ36m
第5位モビリティリゾートもてぎ30.4m
第6位岡山国際サーキット29m

次はサーキットの高低差のランキングです。

もっとも高低差のあるサーキットはスポーツランドSUGOで、ダントツの69.83m。山地を切り拓いて設計されただけに、短いサーキットなのにも関わらず驚くほどの高低差があるサーキットです。

特にホームストレートの10%の上り区間はこのサーキットの名物になっています。

第2位は鈴鹿サーキットとオートポリスで標高差は52m。もっとも標高の高いサーキットと標高の低いサーキットが同じ高低差でした。

鈴鹿サーキットはもっとも長いサーキットで東西に長いことも関係しているのでしょう。そしてオートポリスはスポーツランドSUGOと同様に山地を切り拓いてできたサーキットなので、地形を利用してアップダウンが大きくなったと思います。

同じく山地にある富士スピードウェイは第4位で36mと、あまり標高差がない。

ただ東ゲートからグランドスタンド裏までは100m以上も標高差があり、観客にとっては相当アップダウンのきついサーキットなのです。

以降は第5位モビリティリゾートもてぎ30.4m、第6位岡山国際サーキット29mと続きます。

スーパーフォーミュラ平均速度

2023年スーパーフォーミュラ第2戦にて
順位サーキット平均速度日付
ドライバー
第1位鈴鹿サーキット221.35km/h20.12.6
N.キャシディ
第2位富士スピードウェイ205.41km/h20.12.20
野尻智紀
第3位スポーツランドSUGO201.86km/h19.6.23
山本尚貴
第4位オートポリス199.98km.h20.11.15
野尻智紀
第5位モビリティリゾートもてぎ192.56km/h21.10.16
野尻智紀
第6位岡山国際サーキット184.10km/h15.5.23
石浦宏明
※2024年1月現在

今度はスーパーフォーミュラのレコードラップを元に平均速度をランキングで見てみましょう。

日本のサーキットでもっとも平均速度が速いのが鈴鹿サーキット。速度はダントツで2位を15km/h以上引き離す結果でした。

2位は富士スピードウェイ。日本が誇る高速サーキットですが、2005年の大規模な改修により高速テクニカルサーキットに変貌しました。

第3位はスポーツランドSUGO。開業当初はオーバルに近い形状でしたが、1987年のコース改修により平均速度が大幅に落とされました。

第4位はオートポリス。18個のコーナーが低速から高速までバランスよく配置されているサーキットです。

第5位はモビリティリゾートもてぎ。オーバルが併設するため敷地が限られており、短いストレートを比較的低速のコーナーで結んだ近代的なレイアウトのため、平均速度は低いサーキットです。

日本の主要サーキットでもっとも平均速度が遅いのは岡山国際サーキット。敷地が狭く低速コーナー中心のレイアウトが速度を下げる原因です。

F1開催回数

鈴鹿サーキット
2023年F1日本GPにて
順位サーキットF1開催
第1位鈴鹿サーキット35回
第2位富士スピードウェイ4回
第3位岡山国際サーキット2回
オートポリス0回
モビリティリゾートもてぎ0回
スポーツランドSUGO0回
※2024年1月現在

最後はF1開催回数を見てみましょう。

もちろん第1位は鈴鹿サーキット。1987年の初開催以来、2023年12月現在で35回も開催をしている、日本が世界に誇るサーキットです。

第2位は富士スピードウェイで開催回数は4回。

実は日本でF1を初めて開催したのは鈴鹿ではなく富士スピードウェイなのです。

1976年にF1インジャパン(グランプリの名称が使えなかったがシリーズ戦)として初開催をしましたが、1977年に観客を巻き込む事故を起こしたこともあり、この年で終了。

トヨタが買収した後の2007年に再度開催し、翌2008年も行われました。

その後は鈴鹿サーキットと隔年開催という契約をFIAと結ぶも、トヨタのF1撤退により2010年は開催されず現在に至ります。

第3位は岡山国際サーキット(当時の名称はTIサーキット英田)の2回です。

1994年と1995年の2回、パシフィックグランプリとして開催しました。

当時日本はF1ブームということで鈴鹿とTIでシーズンに2度も開催されましたが、1995年は阪神大震災の関係で春開催から秋開催に順延します。

鈴鹿での日本グランプリの前週になったことから観客動員数が伸びず、結局この年を最後にF1開催を断念しました。

オートポリス、モビリティリゾートもてぎ、スポーツランドSUGOの3つのサーキットはF1を開催していません。

ただしオートポリスはF1開催を目指して計画されたサーキットで、1993年第3戦にアジアグランプリとして初開催されることになりました。

が、1992年にオートポリスは倒産してしまい開催はキャンセルに。オートポリスでのF1、観てみたかったですね。

まとめ

今回は日本の6つの主要サーキットを8つの項目でランキング形式で見てみましたが、結果は以下の順位でした。

項目1位2位3位4位5位6位
開業鈴鹿富士SUGO岡山オーポリもてぎ
コース長鈴鹿もてぎオーポリ富士岡山SUGO
直線長富士鈴鹿オーポリもてぎSUGO岡山
コーナー数鈴鹿オーポリ
(1位)
富士もてぎ岡山SUGO
標高オーポリ富士岡山SUGOもてぎ鈴鹿
高低差SUGO鈴鹿オーポリ富士もてぎ岡山
平均速度鈴鹿富士SUGOオーポリもてぎ岡山
F1開催鈴鹿富士岡山

あらためて見てみると日本の各サーキットは各々に特徴があります。

その特性により開催サーキットごとにレース展開や結果が違い、シリーズは盛り上がり私たちファンを楽しませてくれます。

こんな千差万別なサーキットがあるのは世界でも有数の国のみ。日本のモータースポーツファンはとっても恵まれているのです。

さあ、今年も各サーキットごとに独自のドラマが生まれます!

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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ABOUT US
大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。