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サーキットF1開催数ランキング【73位→51位】

F1は1950年に始まって以来、今年で70周年を迎えた。

その間に73ものサーキットでレースが開催されてきた※が、F1黎明期から長く開催されているサーキットや、反対に1度の開催で終わってしまったサーキットなどさまざまである。

※モータースポーツフォトグラフィー調べ

そこで今回はサーキットのF1開催数をランキング形式(今回は73位から51位)で見ていくことにしたいと思う。

2020年終了時点(予定含)とし、開催数が同数の場合、開催年度の早いサーキットを上位とする

【第73位】アルガルヴェ・インターナショナル・サーキット(ポルティマオ・サーキット)

出典:アルガルヴェインターナショナルサーキットホームページ
開催数開催年レース名
12020ポルトガルGP

アルガルヴェサーキットは、2008年10月に完成した新しいサーキットで、ポルトガル南部にある。

F1はオープンした2008年の12月にオフシーズンテストが行われた実績があるが、グランプリは新型コロナウイルスの影響でスケージュールを再編した2020年に初の開催となる。

【第72位】ムジェロ・サーキット

出典:ムジェロ・サーキットホームページ
開催数開催年レース名
12020トスカーナGP

イタリアのトスカーナ州にあるサーキットで、フェラーリが所有し、シーズンオフには毎年フェラーリファン感謝祭を行うが、4輪レースよりもMotoGPのイタリアグランプリの舞台として有名。

F1開催は前述のアルガルヴェサーキットと同じく、新型コロナウイルスの影響でスケージュールを再編した2020年が初開催。

【第71位】ドニントン・パーク・サーキット

出典:ドニントンパークホームページ
開催数開催年レース名
11993ヨーロッパGP

モータースポーツが盛んなイギリスでも有数の歴史あるサーキット。

F1開催は1993年の一度のみで、アイルトン・セナが雨の中オープニングラップで4台抜きを見せたサーキットとして有名。

【第70位】フェア・パーク

開催数開催年レース名
11984ダラスGP

フェアパークはアメリカテキサス州ダラスにある公園で、敷地内の道路を利用した特設コースで1984年のダラスグランプリが開催された。

ちなみにこのレースで優勝したのはウィリアムズホンダのケケ・ロズベルグで、ホンダ第2期初優勝だった。

【第69位】サルト・サーキット

開催数開催年レース名
11967フランスGP

ル・マン24時間の開催サーキットとして、世界でも有数のサーキットとして存在するサルトサーキットでも、1回のみF1を開催している。

ちなみにサルトサーキットは、当初耐久レース用トラックではなくフォーミュラレース開催のために建設されたサーキットで、1906年に第1回フランスグランプリ(F1ではない)の舞台としてもサーキットの一部が使用された。

【第68位】ツェルトベク飛行場

開催数開催年レース名
11964オーストリアGP

ツェルトベク飛行場はオーストリアにある軍用の飛行場で、滑走路を利用した仮説コースで1964年のオーストリアGPが開催された。

上の航空写真にも写っているとおり、現在はツェルトベク飛行場のすぐ北側に建設られたレッドブルリンク(旧エステルライヒリンク・A1リンク)でF1が開催されている。

【第67位】リバーサイド・インターナショナル・レースウェイ

開催数開催年レース名
11960アメリカGP

1957年から1989年までアメリカのカリフォルニア州に存在したサーキットで、1960年にアメリカグランプリが1度開催された。

現在はモレノバーレーモールというショッピングモールになっている。

【第66位】セブリング・インターナショナル・レースウェイ

開催数開催年レース名
11959アメリカGP

1959年のアメリカグランプリの舞台となったセブリングレースウェイは、飛行場の滑走路の一部に設けられたサーキット。

セブリング12時間の開催コースとして有名。

【第65位】モンサント・サーキット

開催数開催年レース名
11959ポルトガルGP

1959年のポルトガルグランプリが行われたモンサリオサーキットは、リスボン市内の公園と公道を使用した市街地コースだった。

【第64位】アヴス

開催数開催年レース名
11959ドイツGP

1959年に一度のみドイツグランプリが行われた、ベルリン郊外に存在したサーキットだったが、現在はレース用施設は撤去され自動車専用道路として使用されている。

【第63位】アイン・ディアブ・サーキット

開催数開催年レース名
11958モロッコGP

モロッコ最大の都市であるカサブランカ郊外に作られた市街地コースで、1958年の1度のみF1が開催された。

南アフリカ以外のアフリカ大陸で開催された唯一のグランプリ。

【第62位】ぺスカーラ・サーキット

開催数開催年レース名
11957ぺスカーラGP

イタリアの都市ぺスカーラの行動を使った1周25.8kmに及ぶ市街地コースで、1924年から1961年まで使用された。

F1開催は1957年の1度のみで、F1が開催されたサーキットの中で最長の距離を誇る。

【第61位】岡山国際サーキット(旧TIサーキット英田)

出典:岡山国際サーキット
開催数開催年レース名
21994-1995パシフィックGP

現在はスーパーGTやスーパーフォーミュラなど、国内の人気シリーズを開催する岡山国際サーキットでも、過去にF1を開催したことがある。

1994年、1995年の2回開催され、当時の名称はTIサーキット英田だった。

バブル期のF1ブームの中、F1開催を目的に建設されたTIサーキット英田は、1990年にオープンし、ゴルフ場のような会員制サーキットとユニークな仕組みを導入し、1994年にはパシフィックグランプリとしてF1を開催する。

ちなみにこのレースは、日本のF1ブームの立役者のひとりだったアイルトン・セナが次戦のサンマリノグランプリで高いしたため、日本最後のレースとなった。

翌1995年も前年同様春に開催する予定だったが、1月に起きた阪神・淡路大震災の影響で10月に順延し、鈴鹿サーキットで行われた日本グランプリと1国2連続開催になった影響で、観客が食い合い動員数が伸び悩んだ。

1996年も暫定カレンダーに載ったが、FIAの希望する春の開催に対し、サーキット側が準備が間に合わないとの理由で前年同様秋の開催を希望したため、他国との兼ね合いから調整がつかずにシリーズから削除された。

【第60位】ラスベガス市街地コース

開催数開催年レース名
21981-1982ラスベガスGP

シーザーズパレスホテルの駐車場を利用して建設された特設コースで、1981年と1982年の2度F1が開催された。

高いコンクリートの壁と多くのヘアピンが特徴のコースで、ランオフエリアには砂を巻き、まさに特設コースといった雰囲気だった。

【第59位】ニヴェル・ボレール

開催数開催年レース名
21972 1974ベルギーGP

1971年にオープンしたベルギーのニヴェルにあったサーキットで、1972年と1974年の2度、F1が開催された。

1981年6月でサーキットライセンスが切れた後1991年に取り壊されて、現在は工業団地となっている。

【第58位】モントランブラン・サーキット

開催数開催年レース名
21968 1970カナダGP

モントリオールから北西へ約100kmの場所にあるサーキットで、1968年と1970年の2回F1を開催し、2000年代はチャンプカーを開催した実績もある。

1964年9月にオープンしたモントランブランサーキットは、コース幅が狭く、路面にはアンジュレーションがある。

【第57位】ポルト・サーキット(ボアビスタ・サーキット)

開催数開催年レース名
21958 1960ポルトガルGP

ポルトガルのポルトにある市街地コース。

1958年と1960年の2回F1が開催され、その後は40年以上使用されていなかったが、2005年に改修が施され、世界ツーリングカー選手権(WTCC)などが開催された。

【第56位】ペドラルベス・サーキット

開催数開催年レース名
21951 1954スペインGP

スペインバルセロナ郊外の市街地コースで、黎明期の1951年と1954年にF1が開催された。

【第55位】ブッダ・インターナショナル・サーキット

開催数開催年レース名
32011-2013インドGP

インドのデリー近郊にある2011年にオープンしたサーキットで、F1インドグランプリを誘致するために建設された。

近年建設された多くのサーキットと同様ヘルマン・ティルケが担当した5,141mのサーキットは、16のコーナーで構成され、アップダウンがあり路面は滑りやすい。

F1はオープンの2011年から3年に渡り開催された。

【第54位】フェニックス市街地コース

開催数開催年レース名
31989-1991アメリカGP

日本のF1ブームの真っ只中である1989年から1991年にかけて3回F1を開催したアメリカアリゾナ州フェニックスの市街地コース。

1990年は開幕戦が行われ、アイルトン・セナとジャン・アレジのトップ争いは、後年に語り継がれる好バトルだった。

【第53位】イースト・ロンドン・サーキット(プリンス・ジョージ・サーキット)

開催数開催年レース名
31962-1963 1965南アフリカGP

南アフリカの東ケープ州イースト・ロンドンにあるサーキットで、1962年と1963年、1965年にF1南アフリカグランプリが開催された。

その後F1開催には小さすぎるため、南アフリカグランプリはキャラミへ移った。

【第52位】韓国インターナショナル・サーキット(霊岩サーキット)

開催数開催年レース名
42010-2013韓国GP

F1韓国グランプリを誘致するために建設されたサーキット。

デザインは近年のF1開催サーキット同様ヘルマン・ティルケがデザインした全長5,621mの反時計回りのコース。

2010年から2013年まで4回韓国グランプリが開催されたが、不採算を理由に終了した。

サーキット周辺に観光ホテルが少なく、多くの関係者がラブホテルに宿泊したことはあまりにも有名。

【第51位】バクー市街地コース

開催数開催年レース名
42016

2017-2019
ヨーロッパGP

アゼルバイジャンGP

アゼルバイジャンの首都バクーにある市街地サーキットで、2016年にヨーロッパグランプリとして初開催し、翌年からアゼルバイジャングランプリとして開催(2020年は当初カレンダーに載っていたが新型コロナウイルスの影響で中止)されている。

市街地サーキットとしては極めて高速のサーキットで、2016年のレースでは予選で当時ウィリアムズのバルテリ・ボッタスが378km/hを記録した。

以上、今回はサーキットF1開催数をランキング形式で73位から51位まで紹介してみました。

次のページでは、50位から31位まで紹介します。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。