人気記事:『ミニカーで振り返るF1マシン』シリーズ

【元F1ドライバーvs.女子大生】Jujuに対して可夢偉が強引な追い抜きを仕掛けた件について

2024年スーパーフォーミュラ第8戦。元F1ドライバーでル・マンウイナーの小林可夢偉選手が、Juju選手に対して強引な追い抜きを仕掛けた件が話題になっていますね。

舞台は鈴鹿サーキットで、問題のバトルは2度起きています。

Juju選手(2024年スーパーフォーミュラ第4戦にて)

1度目は23周目。15位を走行するJuju選手に対し後方の可夢偉選手が西ストレートの立ち上がりからOTSを使い、シケインでJuju選手のインに入ります。

しかし可夢偉選手は止まりきれず、シケイン1つ目のアウト側に半車身オーバーラン。Juju選手は行き場を失いシケインをショートカットしてコース復帰し順位は変わらず。

本来ならばシケイン1つ目の出口で1車身分のスペースを残さなければならず、完全に可夢偉選手の強引な仕掛けでした。

その後Juju選手が無線で興奮気味に訴えていました(内容は聴き取れず)。

Juju選手(2024年スーパーフォーミュラ第4戦にて)

2度目はファイナルラップで場所は同じくシケイン。

OTSを使い切っていた可夢偉選手でしたが、先ほどのバトルよりもJuju選手の背後に詰め寄り、同じくシケインでインに入りますが、これは完全にオーバースピード

可夢偉選手はシケインを直進し、Juju選手もショートカットしてコースに復帰しました。

Juju選手はチェッカー後の無線で、

Juju「何回同じことやってんだよ!」

Juju「あんなのさあ、シケインを止まりきれない速度で入ってくるのを許されたらさあ、何やっても許されるじゃん。ペナルティにならないの? あれ」

Juju「くそっ! 2回だよ2回! F1ドライバーがやることじゃないよ。ホントに!」

と、興奮が治らない様子。

それでも最後は冷静になり、

Juju「最後(聴き取れず)ごめんね。みんなありがとう。明日もお願いします。応援してくれたファンのみなさんもありがとうございました。明日も応援よろしくお願いします」

とコメントしました。

Juju選手(2024年スーパーフォーミュラ第4戦にて)

この2度のシケインでの強引な飛び込みを見ると、完全に可夢偉選手ドライビングに非があるように感じます。実際に2度とも5秒のタイムペナルティが科されていますし、ね。

でも実際にはJuju選手にも問題がありました。

ファイナルラップに向かうホームストレートで、背後に迫り右に出た可夢偉選手に対しJuju選手はピットウォールに追い詰めてブロック。かなり強引なやり方で順位を死守します。

思わず可夢偉選手は、

可夢偉「コイツ危ないやんけ!」

と叫んでいます。

自己最高の12位を守りたいのはわかりますが、300km/h近いスピードでのあの動きはシケインでの可夢偉選手の仕掛けよりも危険な動きです。

可夢偉選手はストレートでJuju選手の動きが危険だったため、敢えてストレートでは抜かずにシケインで強引に抜きにかかったのかと推測します。

そういえば第4戦の富士戦でも大嶋和也選手がストレートでフラつくJuju選手の動きを、

大嶋「こいつヤベエってマジで。頭イカれてる!」

と、無線で訴えていました。

レギュレーションでストレートでの車線変更は1度のみと定められており、背後につかれた時の前車の車線変更は超危険。

相手になめられないためにある程度の牽制は必要ですが、ちょっとやりすぎかも。

Juju選手の将来のためにも、JRPにはストレートでの彼女の動きに関してもしっかり注意してもらいたいと個人的には思います。

Juju選手(2024年スーパーフォーミュラ第4戦にて)

と、Juju選手の無線での厳しいやり取りやストレートでのドライビングについて書きましたが、個人的にはこのくらい負けん気が強い発言やルールギリギリのドライビングをするドライバーの方が将来の伸び代があるので好みです。

グランドスタンドに笑顔で手を振るだけの客寄せパンダじゃない。完全にファイターだということを確認できて嬉しかったです。

成長盛りの18歳。百戦錬磨のトップドライバーたちと争い本気のバトルを交え、さらなる高みを目指してもらいたいと思います。

面倒ですがポチッとお願いします

自動車レースランキング

関連記事

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

156人の購読者に加わりましょう
よかったらSNSでシェアお願いします!



サーキットでの興奮をあなたに伝えたい
MOTORSPORT観戦記

サーキットは非日常を味わえる特別な空間です。そんな素晴らしいモータースポーツの世界を、ひとりでも多くの方に伝えたい・・・。そんな思いでMOTORSPORT観戦記と題し、記事に認めました。




コメントを残す

ABOUT US
大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。