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F1マシンは37年で何秒速くなった?モナコGP予選タイムの推移(1987-2024)

2020年代のモナコGP予選タイム

2023年モナコGP P.Pマシン レッドブルRB19
2023年F1日本GPにて
予選タイムドライバータイム差
(前年)
タイム差
(87年)
20211分10秒346C.ルクレール+0.180-12.693
20221分11秒376C.ルクレール+1.030-11.663
20231分11秒365M.フェルスタッペン-0.011-11.674
20241分10秒270C.ルクレール-1.095-12.769
※2021年は前々年との差

主なレギュレーション変更

2021年

  • フロアを縮小しダウンフォースを前年から10%低減
  • ディフューザーフェンスのサイズ縮小

2022年

  • マシンフロア下にベンチュリトンネルを設けウイングカーに
  • フロントウイングを大幅に簡略化しハイノーズ廃止
  • リヤウイングの幅を拡大 取り付け位置が高くなる
  • タイヤサイズを18インチ化
  • バイオエタノール燃料を10%配合
  • マシン最低重量が46kg増
  • パワーユニット開発を一部を除き凍結

2020年は新型コロナウイルスの影響で中止。

2年ぶりに復活した2021年は、シャルル・ルクレールが母国で初のポールポジションを獲得するも、ダウンファース量が減少したためタイムは2019年よりもわずかにアップしている。

2022年はマシンが大幅に変更し、ダウンフォース量が減少した影響で、前年よりも1秒以上タイムアップした。

2023年はわずかに前年よりタイムアップしている。

2024年は前年よりも1秒以上タイムアップし、2019年にマークしたレコードタイムまであと0.104秒まで迫った。

まとめ

今回は1987年から現在までのモナコグランプリポールポジションタイムの推移を見てきたが、もっとも速かったのは2019年にルイス・ハミルトンが記録した1分10秒166。

1987年にナイジェル・マンセルが記録したモナコグランプリの予選タイムは1分23秒039だったので、22年で12秒以上もタイムアップしている。

F1は自動車産業だけでなく、航空技術をはじめとした多くの最先端技術と途方も無い開発資金が注ぎ込まれ、マシンは日進月歩で進化してきた。

それをFIAは安全という名の下に規制を繰り返してきたが、それ以上の進化で、グランプリコースの中でもっとも短い3.3kmのモナコ市街地コースを、35年で18%以上ものタイムアップを果たした。

F1の進化は今後も絶え間なく続いていくし、このモナコのコースもF1が存在する限り続くだろう。

この進化の過程を見ると、いつの日かこのコースで1分切りの予選ラップを見られるかもしれない。

その日を夢見て、今後もF1マシンの進化を楽しむことにしよう・・・。

予選タイムドライバータイム差
(前年)
タイム差
(87年)
19871分23秒039N.マンセル+0.4120
19881分23秒998A.セナ+0.959+0.959
19891分22秒308A.セナ-1.690-0.731
19901分21秒314A.セナ-0.994-1.725
19911分20秒344A.セナ-0.970-2.695
19921分19秒495N.マンセル-0.849-3.544
19931分20秒557A.プロスト+1.062-2.482
19941分18秒560M.シューマッハ-1.997-4.479
19951分21秒952D.ヒル+3.392-1.087
19961分20秒356M.シューマッハ-1.596-2.683
19971分18秒216H=H.フレンツェン-2.140-4.823
19981分19秒798M.ハッキネン+1.582-3.241
19991分20秒547M.ハッキネン+0.749-2.492
20001分19秒475M.シューマッハ-1.072-3.564
20011分17秒430D.クルサード-2.045-5.609
20021分16秒676J.P.モントーヤ-0.754-6.363
20031分15秒259R.シューマッハ-1.417-7.78
20041分13秒985J.トゥルーリ-1.274-9.054
20051分13秒644※K.ライコネン-0.341-9.395
20061分13秒962※F.アロンソ+0.318-9.077
20071分15秒726※F.アロンソ+1.764-7.313
20081分15秒787※F.マッサ+0.061-7.252
20091分14秒902※J.バトン-0.885-8.137
20101分13秒826M.ウェバー-1.076-9.213
20111分13秒556S.ベッテル-0.270-9.483
20121分14秒381※M.ウェバー+0.825-8.658
20131分13秒876N.ロズベルグ-0.505-9.163
20141分15秒989N.ロズベルグ+2.113-7.050
20151分15秒098L.ハミルトン-0.891-7.941
20161分13秒622D.リカルド-1.476-9.417
20171分12秒178K.ライコネン-1.444-10.861
20181分10秒810D.リカルド-1.368-12.229
20191分10秒166L.ハミルトン-0.644-12.873
2020コロナの
ため中止
20211分10秒346C.ルクレール+0.180-12.693
20221分11秒376C.ルクレール+1.030-11.663
20231分11秒365M.フェルスタッペン-0.011-11.674
20241分10秒270C.ルクレール-1.095-12.769
※2021年は前々年との差

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。