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【トムス 無限 ニスモ】3チーム4台がカストロールカラー!スープラ NSX GT-Rのカラーリングの違い

2000年の全日本GT選手権で面白いことが起こりました!

3つのGT500チームのタイトルスポンサーが、すべて同じカストロールになったのです。

その3つのチームというのがトムス、無限、ニスモという、それぞれトヨタ、ホンダ、日産のエースチーム。もちろんマシンもスープラ、NSX、GT-Rと違います。

さらにトムスは2台ともにカストロールカラーなので、グリッドにはカストロールのGT500マシンが4台も!

カストロール無限をカストロールニスモが抜いたー!」

「さらに36号車カストロールそのインに入る!」

「ここでカストロール37号車も上位争いに加わってきたー!」

こりゃ実況泣かせだし、初心者には訳がわからなかったかも・・・。

いや、全日本GT選手権黎明期には、トムスとセルモの合計3台が同じカストロールカラーのスープラでエントリーしていた時代もありました(正確にはトヨタカストロールチームという同一チームでエントリー)し、近年ではニスモのGT-Rと無限のNSXが同じモチュールのタイトルスポンサーで参戦していました。

でも、後にも先にも同じタイトルスポンサーのマシンが3車種4台というシーズンはこの時だけ。

で、カストロールはこれじゃ見分けが付かないから、と思ったのかは知りませんが、3大メーカーのカラーリングを大きく変えました。

写真提供:Mさん

まず、トムスの2台のカラーリングがこちら。

カストロールのおなじみのカラーリング。WRCで活躍したセリカもこのデザインで活躍していました。

まあ、全日本GT選手権ではトムスが一番最初にカストロールとタッグを組んだ(1995年から)ので、このいかにものカラーリングは納得です。

なお、2025年に25年ぶりにカストロールカラーのマシンが日本モータースポーツで復活を遂げました(全日ラリー)が、そのマシンもやっぱり曲線基調のこのカラーリングを採用しています。

写真提供:Mさん

続いては、全日本GT選手権初参戦の1998年からカストロールのサポートを受けている無限のカラーリングがこちら。

基本的にカストロールをイメージするグリーン、レッド、ホワイトが入っていますが、トムスのような定番のカストロールカラーにある複雑な曲線はなく直線基調です。

また、トムスがホワイトベースなのに対し、この年の無限はグリーンがベースで、前年まではブラックがベースでした。

そんなカストロールの定番カラーリングから違うので、フロントのガラスやバンパーにカストロールの文字が多めなのも特徴ですね。

写真提供:Mさん

最後はこの2000年からカストロールのサポートを受けることになったニスモGT-Rのカストロールカラーがこちら。

グリーン、レッド、ホワイトが無く、シルバーボディの上にカストロールのロゴだけ。はたしてこれがカストロールカラーかと疑問に思ってしまいます。

考えてみるとニスモがカストロールのサポートを受けたのはこの1年のみで、どうマシンは前年と翌年がペンズオイルカラー。ということで推測するに、カストロールのサポートは急遽で、トムスや無限に比べると、ニスモに対してのスポンサー料は少なかったから、カラーリングをするまでには至らなかったのかと考えますが、うーん、どうでしょう??

最後にカストロールのサポートを受けた3チーム4台のシーズン成績はというと、元祖カストロールカラーのトムス36号車はドライバーズランキング最上位が17位と低迷し、37号車も21位と絶不調。

そしてカストロールニスモは最高位が8位とまずまず。

で、カストロール無限はというと、見事にシリーズタイトルを獲得したのでした。

ホンダとして全日本GT選手権での初のタイトル獲得のマシンということで、ホンダコレクションホールに2000年のカストロールカラーのNSXが大切に飾られていました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。