レース前、今回のフランスグランプリは抜けないコースで戦略的にも1ストップなので、退屈なレースになります、と言った有名F1ジャーナリストさん、むっちゃ面白いレースだったんですけどっ!
そう2021年フランスグランプリは、マックス・フェルスタッペンが、アグレッシブな2ストップ作戦を敢行し、ラスト3周でブチ抜き完勝!
今年のスペイングランプリや昨年のハンガリーグランプリでメルセデスが行った作戦を、今度はレッドブルが遂行し、見事に完遂したのだった。
この勝利はただの1勝ではなく、ハミルトンに大きなダメージを与える勝利になるだろう。
いやー楽しいレースだったぜ!
今季のF1はむちゃくちゃ面白い。
2014年以降のパワーユニット時代は、メルセデスが圧倒的に優位に立っており、ドライバーズタイトル争いはほとんどすべてのシーズンでメルセデスの2台だけの戦いだった。
しかも2016年末でニコ・ロズベルグが引退して、バルテリ・ボッタスがメルセデスに加入してからは、ハミルトンとの差が歴然で、常にハミルトンが圧倒的な強さを誇っていた。
しかし、2021年シーズンは違う。
レッドブルの車体、そしてホンダのパワーユニットが、メルセデスを凌駕する性能を備えている。
長く苦戦を強いられたホンダのパワーユニットだが、第4期最後の今年、当初の計画を前倒しして新設計されたパワーユニットに対し、今回のフランスグランプリでハミルトンが、
「ストレートで置いていかれている」
と発言させるほどに進化している。
また、もともと定評があるレッドブルのマシンだが、近年はリヤが不安定でピーキーな挙動からグランプリごとに安定感がなかったが、今年はドライバビリティが向上している。
そして何より、エースフェルスタッペンの速くてミスをしないドライビングは、観ていてじつに頼もしい。
若干23歳の若者だが、F1デビューが誰よりも早い17歳ということで、すでに120戦を超える参戦数で、もうベテランのような安定感だ。
その結果、レッドブルとフェルスタッペン、メルセデスとハミルトンの実力が拮抗し、近年では考えられないほどのトップ争いを演じている。
やはり、違うチームでの実力が拮抗した争いは、同じマシンで戦うチームメイト同士の戦いとは違い、コースやコーナーごとにマシンの特性が違うため、抜きつ抜かれつの本当の意味での真剣勝負に発展するため観ていてムチャクチャに楽しいのだ。
今回のフランスグランプリでドライバーズタイトル争いは、1位フェルスタッペンと2位のルイス・ハミルトンの差が12ポイントになったが、メルセデスも引き下がることはないだろう。
近年稀に見る両者、両チームの熾烈な争いが、今後のグランプリでも我々ファンを楽しませてくれることだろう。
私としては、ホンダ最後の年に、フェルスタッペンがタイトルを獲得してくれることを切に願っている・・・。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。
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