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2021年F1ドライバー推定年俸トップ10!2019年→2021年でどれだけ変化した?

今回はみんな大好きお金の話し。

カート時代からジュニアフォーミュラ、ミドルフォーミュラとステップアップするまでに、何ども何ども篩にかけられ、世界に20人しかいないモータースポーツの頂点に上り詰めた彼らF1ドライバーは、いったいどのくらいのサラリーをもらっているのか?

そこで今回は、2021年F1ドライバーの推定年俸を10位からランキング形式で発表し、さらに2年前に当サイトで書いた2019年の推定年俸と比較してみたいと思う。

では、第10位から行ってみよー!

金額はフォーブスが2021年第10戦終了時点での成績で算出した金額を参考に円換算している

【第10位】カルロス・サインツ

約9億円

(2019年 第8位 約4.2億円)

今年2年契約でフェラーリに移籍したカルロス・サインツが推定年俸約9億円で、第10位にランクイン。

ルノー時代の2018年の年俸が約8300万円で、2019年にマクラーレンに移籍して約4億2000万円だったことを考えると、サインツはチームをステップアップする毎にサラリーも大きく跳ね上がっている。

フェラーリの若きエースであるシャルル・ルクレールにも、引けを取らない走りを見せる今シーズンのサインツは、今後の活躍いかんではさらに多くの年俸をもらうことになるだろう。

ちなみに、2019年の推定年俸は約4億2000万円ながらも第8位にランクインしたサインツだったが、今年は約9億円なのに第10位と、F1ドライバーの年俸が全体的に高騰している。

【第9位】ランド・ノリス

約10億円

(2019年 第17位 約2800万円)

ランド・ノリスは、2019年にデビューした際の年棒が約2800万円だったが、3年目の今年は大台の約10億円で契約している。

期待の若手ドライバーのひとりであるノリスは、年々速さを増しており、今年は通算7勝の実力者である新たなチームメイトのダニエル・リカルドを上回る成績を残している。

速さは証明済み、この先に行くには実績、そう勝利が必要だろう。

【第7位】ダニエル・リカルド

約11億円

(2019年 第3位 約37.2億円)

2019年にルノーに移籍し、前年のレッドブル時代の約6億6000万円から約37億2000万円という大きな年俸を手に入れ第3位にランクインしたダニエル・リカルドだったが、ルノー在籍の2年間は出来の悪いマシンにかなり手を焼いていた。

そこでリカルドは金よりも実績が欲しいと思ったのか、今年から約11億円(ランキング7位)と大幅ダウンしてでも成長著しいマクラーレンと契約を交わしている。

しかしF1で7勝の実力者も、現在のところ若手のチームメイトであるランド・ノリスに大きく水をあけられており、このままでは現在の契約が終了する2022年シーズン終了以降はF1にとどまることができるか心配だ。

【第7位】バルテリ・ボッタス

約11億円

(2019年 第5位 約9.1億円)

今年単年で契約しているバルテリ・ボッタスの推定年俸は約11億円と、2019年に比べるとわずかにアップしている。

しかしここまでのところ、レッドブルだけではなくマシンが劣るマクラーレンのランド・ノリスにも先行されるレースもあり、厳しい状況が続いている。

時期メルセデスドライバーと呼び声も高いジョージ・ラッセルが、今年はさらに素晴らしい走りを見せているため、契約は今年で打ち切りになるのでは、とささやかれているが・・・。

【第6位】シャルル・ルクレール

約13億円

(2019年 第9位 約3.5億円)

2024年までフェラーリと契約を交わしているシャルル・ルクレールの、今年の推定年俸は約13億円。

フェラーリ初年度の2019年の推定年俸が3億5000万円だったが、当時のフェラーリのエースだったセバスチャン・ベッテルを上回るパフォーマンスを見せ、大きく金額を上げている。

彼の才能は疑いようがなく、あとはフェラーリのマシン次第で、チャンピオンに絡むようなシーズンを送ればさらに契約金は上がっていくことだろう。

【第5位】セバスチャン・ベッテル

約16億円

(2019年 第2位 約42.9億円)

今年から新興チームのアストンマーティンに移籍したセバスチャン・ベッテルの推定年俸は、2019年の42億9000万円から27億円近く下がり約16億円。

しかし中堅チームでありながらこれだけの年俸で契約できるのは、確かなドライビングセンスと開発能力に寄るところもあるが、それ以上に大きいのがこれからトップチームを目指すアストンマーティンにとって長年トップチームに居て4度も世界チャンピオンに輝いた彼の経験が欲しかったのだろう。

また、2019年の日本グランプリに訪れた際、予選でトップに立ったベッテルに対し鈴鹿のファンから大歓声が起こったことからも分かるとおり、4度の世界チャンピオンでありながら人柄も良いベッテルには世界中に多くのファンがおり、それに伴いサポートしたいと考えるスポンサー企業も集まる。

それらを考えると、ベッテルの約16億円の年俸はバーゲンプライスなのかもしれない。

【第4位】セルジオ・ペレス

約20億円

(2019年 第9位 約3.5億円)

今回のランキングでもっとも驚いたのがセルジオ・ペレスの約20億円という年俸だ。

いや、ペレスの実力に対しての『なぜ』ではなく、彼は実力者でありながら2020年シーズン終了までシートが決まらなく、最後の最後にレッドブルに滑り込んだ。

シート獲得が最優先で、年俸は二の次だったはずなのだが・・・。

おそらくペレスには多くのメキシコ系スポンサーが付いており、チームを介して年俸が支払われているのであろう。

それにしても約20億円は驚いた。

【第3位】フェルナンド・アロンソ

約27億円

(2018年 第4位 約33億円)

今年アルピーヌから3年ぶりにF1に復帰したフェルナンド・アロンソは、F1を離れる前の最後のシーズン(2018年)の約33億円から約6億円ダウンの約27億円だが、全ドライバー中3位に入った。

全盛期時代の年俸と同様にその走りも衰えを知らず、ここまでのところチームメイトの若きエスティバン・オコンを上回る活躍を続けている。

【第2位】マックス・フェルスタッペン

約46億円

(2019年 第4位 約14億円)

2021年のF1ドライバーの中で推定年俸第2位はマックス・フェルスタッペンで、金額は約46億円だった。

記事によると、これはボーナスも多く含まれての年俸らしい。

冒頭で書いたとおり2021年第10戦終了時点ということで、フェルスタッペンはその時点でランキングトップなので、チャンピオンなどのボーナスが約19億円あり、基本報酬の約27億円と合わせて約46億円になる。

そのボーナスを除いても2度の世界チャンピオン、フェルナンド・アロンソと同額で、4度のチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルをも上回っており、レッドブルもしっかりと彼の実力を評価している証拠だと言えよう。

【第1位】ルイス・ハミルトン

約68億円

(2019年 第1位 約56.2億円)

昨年7度目のチャンピオンを獲得したルイス・ハミルトンは、今年もライバル勢を大きく引き離す推定年俸約68億円で2021年の単年契約を交わしている。

この金額の内訳は基本報酬の約60億円と、ボーナスの約8億円を足した金額だ。

しかし今回の金額は2021年第10戦終了時点でのもので、ハミルトンはこの時ランキング2位だったため、タイトル獲得時のボーナスは含まれていない。

ちなみに、7度目のタイトルを獲得した昨年の推定年俸が約72億円だったことから、今年8度目のタイトルを獲得すれば、その金額を上回る年俸になるだろう。

まとめ

今回は2021年のF1ドライバー推定年俸をランキング形式で発表したが、まとめると以下のとおりになる。

順位ドライバー2021年
推定年俸
2019年
推定年俸
1ルイス・ハミルトン
(メルセデス)
約68億円約56.2億円
2マックス・フェルスタッペン
(レッドブル)
約46億円約14億円
3フェルナンド・アロンソ
(アルピーヌ)
約27億円約33億円
4セルジオ・ペレス
(レッドブル)
約20億円約3.5億円
5セバスチャン・ベッテル
(アストンマーティン)
約16億円約42.9億円
6シャルル・ルクレール
(フェラーリ)
約13億円約3.5億円
7バルテリ・ボッタス
(メルセデス)
約11億円約9.1億円
7ダニエル・リカルド
(マクラーレン)
約11億円約37.2億円
9ランド・ノリス
(マクラーレン)
約10億円約2800万円
10カルロス・サインツ
(フェラーリ)
約9億円約4.2億円

※アロンソは2019年シーズン参戦していなかったため、2018年の推定年俸を記載

2019年の推定年俸と比べると若手の伸びが顕著で、マックス・フェルスタッペン(第2位・約14億円→約46億円)やシャルル・ルクレール(第6位・約3.5億円→約13億円)、ランド・ノリス(第9位・約2800万円→約10億円)などの、才能ある新世代のドライバーが順調に金額を伸ばしており、今回はランキング外だったが、早ければ来年からジョージ・ラッセルもメルセデスで多くのサラリーを手にするものと考えられる。

逆にセバスチャン・ベッテル(第5位・約42.9億円→約16億円)やダニエル・リカルド(第7位・約37.2億円→約11億円)などのベテランが大きく金額を下げており、ベテランから若手への世代交代がはじまっているようだ。

しかしその中でルイス・ハミルトン(第1位・約56.2億円→約68億円)フェルナンド・アロンソ(第3位・約33億円→約27億円)は別格で、両ドライバーは年を重ねてもドライビングは衰えを知らず、年俸は高値安定を続けている。

驚くべきはセルジオ・ペレス(第4位・約3.5億円→約20億円)で、本文でも書いたがシートを失いかけたにも関わらず大きく年俸を増やしたのが意外だった。

また2019年にトップ10にランクされたドライバーの合計推定年俸が約180.4億円だったのに対し、2021年の推定年俸合計が231億円と、42億円以上も上昇しているのも注目すべきポイントだ。

これは、2021年より制定された年間予算約150億円のバジェットキャップ(予算上限規約)が関係しているのかもしれない。

バジェットキャップ制はドライバーの年俸を含まない。

今まで600億円とも700億円とも言われていたトップF1チームの年間予算は、今年大幅に減っているためトップチームは予算が余っている。

それをドライバーの争奪戦や他チームに移籍させないように使っているのではなかろうか?

いや、考え過ぎか・・・前述のとおり2019年に若手だったドライバーが順調に育っており、彼らが金額を押し上げているのであろう。

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。