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【観戦記】2022年F1日本GP④火花散る激走の予選編

今回も引き続き2022年F1日本グランプリの現地観戦記です。

今回は第4弾ですが最初からご覧になりたい方は下記のバナーからご確認ください。

予選は1-2コーナーのB2-3コーナーで撮影

ヘアピンで3年ぶりのF1マシンのサウンドに酔いしれた私は、15時から行われる予選に向けて1-2コーナーのスタンドに移動します。

グランドスタンド裏のGPスクエアはご覧のとおりで、まだ土曜日なのに今年は多くのF1ファンで賑わっていますね。

まだコロナ禍での開催ということで仮設スタンドは減らしたようですが、それでも久々にチケットが完売したとのことで、日曜日はこれよりさらに多くの観客が入場されるでしょうから、琢磨時代のような賑わいになることが予想されます。

やっぱりF1はこうでなくちゃね!

予選はB2-3席の最上段に確保されたカメラマンエリアで撮影します。

この場所は1-2コーナー先にあり、東コースを一望できる最高の場所。ちょっと高価なチケットでしたが、買った甲斐がありそうです。

予選開始!

さあ、ロレックスの大時計が午後3時を示し、ピット出口の信号機がグリーンに変わり、予選開始です。

ウィリアムズのニコラス・ラティフィ選手がトップバッターでピットを出発し、

続いてアルファタウリのピエール・ガスリー選手が登場。

そして今週末の主役、角田裕毅選手がやってくると場内は大声援。私がいるB2-3席のファンも、大喝采で彼を迎えます。

スーパーGTやスーパーフォーミュラなどの国内レースではないこの光景が、F1日本グランプリ特有でたまらなくいいんです。

最高だね、この雰囲気!

その後、各マシンが続々と登場し、今週末最大の本気走りがはじまりました。

週末もっとも本気で走るF1マシン

では、チーム毎に予選アタック中のマシンを見ていきましょう。

ホームストレートエンドを走行するマクラーレンのランド・ノリス選手。

この場所が鈴鹿サーキットで最高速を記録するポイント。おそらく300km/h以上出ているでしょう。

1コーナーにアプローチするウィリアムズのアレックス・アルボン選手。

軽くブレーキを掛けると、それに連動してDRSが解除されます。

1コーナーを走行する周冠宇選手。

この場所はかなりハイスピードで旋回します。

1コーナーのクリップを逃すハースのミック・シューマッハ選手。これはアタック走行ではなかったかも。

ミック選手は父ミハエルが得意だった鈴鹿で見事Q1を突破し、マグヌッセン選手をアウトクオリファイしました。

来年も『MSC』の文字を見たい!

深紅のフェラーリはカルロス・サインツ選手。

今季のフェラーリは蛍光レッドから過去のような深紅に変更し、前後ウイングもクラシックスタイルをオマージュしたかのようなカーボン剥き出しで、私たちF1ブーム世代のオジサンファンにとっては非常に懐かしく感じます。

このカラーリングは最高!

ラスト鈴鹿、アストンマーティンのセバスチャン・ベッテル選手。

4度のチャンピオンはドライバーズサーキットと言われる鈴鹿が大得意のサーキットで、今回も走らないマシンで予選9位の大健闘。

予選終了後にベッテル選手の日本語の無線が場内に響き渡りました。

「ありがとうございます。鈴鹿・・・」

場内は騒然とし、その後大歓声!

日本語で、しかも『ございます』まで・・・ベッテル選手、最高にいいやつです!

こちらはもちろんレッドブルのマックス・フェルスタッペン選手。

まったく持って危なげのない走りでQ1、Q2を突破します。

2コーナーを走行するブルーとピンクのカラーリングはフランスのアルピーヌ。ドライバーは2度のチャンピオン、フェルナンド・アロンソ選手です。

マクラーレンと熾烈なコンストラクターズ4位争いをするワークスチームは鈴鹿で好調をキープし、アロンソ選手とエステバン・オコン選手が揃ってQ3に進出しました。

2コーナーを抜けてS字コーナーに向かうのは、今期からメルセデスに加入したジョージ・ラッセル選手。

ボッコリとへこんだ通称ゼロポッドがこのマシン最大の特徴です。

そしてS字コーナーの1個目を通過して2個目へ向かうのはアルファタウリの角田裕毅選手。

初の母国レースで多くのファンの後押しを背に頑張ってくれました。

火花散るF1マシンに大興奮!

B2席スタンドの醍醐味は予選での火花。

F1マシンは数年前から火花が復活し、その光景をカメラで捉えるのがF1撮影の醍醐味のひとつなんです。

ただ決勝はある程度車高を上げているため火花はあまり上がらなく、F1マシンがバサーッと火花を上げるのは予選ならでは。

2019年もこのB2席スタンド(2019年はB2-2席)で撮影をしましたが、レッドブルの2台が他のマシンに比べるとかなり盛大に火花を上げていて、イニシャルでかなり車高を落としていたのか、それともレーキ角が大きいからなのかわかりませんが、レッドブルスゲーっと感動しました。

ただ2019年はシャッタースピードをある程度上げてしまったため、1本あたりの火花の長さが短く、その迫力を写真に収めることができませんでした。

3年前の反省を背に、今回こそは盛大に火花を上げるF1マシンを撮ろうと気合を入れて挑みました。

成功率は下がるだろうけど、決まった時の華やかさを考えるとシャッタースピードは1/30ぐらいの超スローシャッターで撮影したい。

レッドブルがアタックに入りました。さあ、火花を期待して気合を入れて・・・今だーーーっ!

あれ、2019年ほど火花が出ない!?

考えてみると今年はグランドエフェクトカーになったため、レッドブル伝統のレーキ角が思いっきりついたマシンでは無いんですよね。

いやよく見てみるとマシンのサイドから出てます。うーん、ちょっと残念な感じ・・・。

ただサイドから火花が出ているのはレッドブルだけで、他のマシンはリヤから出ていました。

では今年の花火大会の様子をご覧ください!

2019年はあまり火花を飛ばしていなかったメルセデスですが、今年は盛大に花火を打ち上げています。

ラッセル選手は火花だけでなくスキッドブロックの黄色い粉も盛大に噴射!

ハミルトン選手も負けじと盛大に花火を打ち上げます!

超カッコいいぜ!

ただ・・・こんなにライドハイトを下げるからポーポシングが出るんだよね・・・。

メレセデス並に花火を打ち上げていたのがフェラーリ(写真失敗しました)。

エンジンがぶっ壊れたかのような大量の火花を放出しています。

火を吹くフェラーリ・・・過去の場面がフラッシュバックしてしまいます・・・。

アルピーヌも盛大にやってますねえ。

マクラーレンは後方に向けて綺麗なスジの火花を放出。

ウィリアムズはDRSを閉めた瞬間にドバッと一発かまします。

ハースはやや少ないようです。

角田裕毅選手のアルファタウリはどうでしょう。

かなり控えめのようですね。

撮ったタイミングやセッティングにより火花の出方は違うと思いますが、完全な独断と偏見で花火大会の順位付けをしてみました。

  • 第1位 メルセデス
  • 第2位 フェラーリ
  • 第3位 アルピーヌ
  • 第4位 レッドブル
  • 第5位 マクラーレン
  • 第6位 ウィリアムズ
  • 第7位 ハース
  • 第8位 アルファタウリ

※アストンマーティンとアルファロメオは確認できず

ポールはマックスでルクレールが続く 角田裕毅はQ2に進出し13位

はい、ということで花火大会の撮影に集中している内に予選が終わりました・・・。

いや、角田裕毅選手だけはしっかりと気にしていましたよ!

角田選手は決まらぬマシンで奮闘して見事予選Q2に進出!チームメイトのガスリー選手をアウトクオリファイしてくれましたね。

ということで、予選の結果は以下のとおり。

順位ドライバーチームタイム(Q3)
1M.フェルスタッペンレッドブル1分29秒304
2C.ルクレールフェラーリ1分29秒314
3C.サインツフェラーリ1分29秒361
4S.ペレスレッドブル1分29秒709
5E.オコンアルピーヌ1分30秒165
6L.ハミルトンメルセデス1分30秒261
7F.アロンソアルピーヌ1分30秒322
8G.ラッセルメルセデス1分30秒389
9S.ベッテルアストンマーティン1分30秒554
10L.ノリスマクラーレン1分31秒003
11D.リカルドマクラーレン
12V.ボッタスアルファロメオ
13角田裕毅アルファタウリ
14周冠宇アルファロメオ
15M.シューマッハハース
16A.アルボンウィリアムズ
17P.ガスリーアルファタウリ
18K.マグヌッセンハース
19L.ストロールアストンマーティン
20N.ラティフィウィリアムズ

トップタイムは盤石のマックス・フェルスタッペン選手。

それに続くのがシャルル・ルクレール選手。

そしてカルロス・サインツ選手とセルジオ・ペレス選手がセカンドローに入りました。

予選が終わり本日最後のイベントはF1日本グランプリの前夜祭。予選を終えたドライバーが登場し、決勝に向けた意気込みを語ってくれました。

中には客席に乱入してしまった超大物ドライバーもいましたが、その様子は次のページで書いていきますので、興味のある方は下記バナーからご覧ください。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。