最近のマイブームはスーパーフォーミュラ。
今シーズンはリアム・ローソン選手の参戦でスーパーフォーミュラに注目しているのですが、いやー、じっくり観るとあらためてこのカテゴリーは面白い。
そんな私に天使の声?
私のブログを読んでくれている会社の先輩から、「第7戦もてぎ戦のチケットがあるよ」へっ?行っちゃう!?
いやいや、言われたのは予選が行われている真っ最中。さすがに日曜日に静岡市からもてぎに行って、そのまま帰ってくることは、ねえ・・・。
でも、数時間だけ真剣に考えてしまいました。
誘惑にはなんとか打ち勝ちましたが、決勝はJ SPORTSでじっくり観戦しましたので、その感想をつらつらと書いていきますので、興味のある方だけどうぞ。
今回は野尻智紀選手が復活のポールトゥウィンで完勝!いやー、強かったですね。
ただ、その後方は大荒れでした。
スタートを決めたリアム・ローソン選手が、オープニングラップの2コーナーでアウト側から野尻選手に仕掛けてコースを横断しながらスピン。そこに団子状態のマシンが突っ込み、大惨事になりました。
ローソン選手のあのスピンは、みなさんどのように思いました?
私はローソン選手が踏ん張りすぎて体勢を崩した彼のミスだと思います。
ローソン選手は当初、野尻選手の幅寄せを主張していたようですが、映像で観ていると縁石部分も含めて1台分残しているので、野尻選手に非はないと私は思います。
ローソン選手と野尻選手はレース後に話をしたそうですが、両者一応納得したとのこと。レース審査委員会もこの件について特に問題としておらず、レーシングアクシデントとなりました。
チャンピオンシップを争うローソン選手は、あの場面では引くべきでしょう。マックス・フェルスタッペン選手やルイス・ハミルトン選手ならばスピン状態を回避するか、一歩引いて様子を見るだろうけど、やっぱりそこは若さ故かな。
その結果煽りを被ったのが後続車。牧野任祐選手と関口雄飛選手は避けきれず、ローソン選手に乗り上げて宙に舞いました。
結局オープニングランプのアクシデントで松下信治選手を含む3台が走行不能に。このような大きな事故は久々でしたが、オープニングラップでトップがスピン状態になり、後続が巻き込まれたにも関わらず、大きな怪我をする選手がいなかったことは不幸中の幸いでした。
ただ、関口雄飛選手は今シーズン何度目の貰い事故か、本当にツキのないシーズンになっています。お祓いにでも行ってきた方がいいかも??
結局、事故の原因をつくったリアム・ローソン選手はピットに戻り修復作業をして見事復帰。
スーパーフォーミュラでは赤旗中のピットインや修復作業は禁止されているため、レース中にドライブスルーペナルティを受けるのですが、あのチーム無限の作業は2021年ハンガリーグランプリのレッドブル(偶然同じレッドブルカラー)を見ているようで鳥肌ものでした。
お祓いと言えば小林可夢偉選手も呪われているかも??
日本人が世界に誇るスーパーフォーミュラ最年長ドライバーは、日本トップフォーミュラで未だ未勝利。意外でしょ?
まあ、スーパーフォーミュラを長年追いかけている方ならばご存知の通り、彼の所属チームは新興のKCMGだから。
可夢偉選手の実力ならば、トムスなどトップチームに所属していれば、今までに優勝はもちろんのこと、チャンピオンをも獲得できていただろうと思います。
そんなKCMGが今回もやってくれました・・・タイヤ交換失敗・・・。
優勝を狙える位置にいると、決まってタイヤ交換でミスが。うーん、この光景、何度見たのだろう・・・。
レース後の談話で心が折れそうと話をした可夢偉選手。その気持ち痛いほどわかります。
引退前に1シーズンでもいいから、トムスに乗ってもらいたい。。。
レース終盤は実力者の山本尚貴選手と平川亮選手の接触がありました。
タイヤ交換を引っ張りレース後半でフレッシュタイヤに交換した両者。交換したばかりでペースが上がらない平川選手は、直後の山本選手の猛追を受けます。
そして、ダウンヒルストレートからの90度コーナーでインを守る平川選手に対し、山本選手はさらにインに。そして両者は引かず、接触・・・。
うーん、どっちが悪いんだろう。
山本選手はタイヤのアドバンテージがあるうちに抜きたかったから、あれが実質ラストチャンスかも。でも完全に抜き切っていないから、どちらかというと山本選手に非があるか?
でも、レーシングドライバーならば行くでしょ!
あそこで抜きにかかるから、スーパーフォーミュラは面白いんです。
ただレース前日に山本尚貴選手と星野一義インパル監督(平川亮選手が所属)が登壇して、トークショーをしていた動画を見ていたのですが、両者は終始和気藹々。
挙げ句の果てに山本選手が星野監督に対し、「いいレースしたら食事を奢ってください」と。
すかさず星野監督も「チューしてあげる」と返していましたが、レース後のふたりの関係変化は如何に??
ということで、スーパーフォーミュラ第7戦の結果はご覧の通り。
順位 | ドライバー | チーム |
---|---|---|
1 | 野尻智紀 | 無限 |
2 | 平川亮 | インパル |
3 | 大湯都史樹 | TGM GP |
4 | 宮田莉朋 | トムス |
5 | 阪口晴南 | セルモ |
6 | 小高一斗 | KONDO |
7 | 小林可夢偉 | KCMG |
8 | 大嶋和也 | ルーキー |
9 | 山下健太 | KONDO |
10 | 国本雄資 | KCMG |
11 | C.ブリュックバシェ | TGM GP |
12 | 笹原右京 | トムス |
13 | L.ローソン | 無限 |
14 | 福住仁嶺 | スリーボンド |
15 | R.ハイマン | B-Max |
16 | 佐藤蓮 | ナカジマ |
R | 山本尚貴 | ナカジマ |
R | 太田格之進 | ダンディライアン |
R | 坪井翔 | セルモ |
R | 関口雄飛 | インパル |
R | 牧野任祐 | ダンディライアン |
R | 松下信治 | B-Max |
大湯都史樹選手は今シーズン何度も好レースを見せていましたが、リタイヤ続きのシーズンでした。しかし今回は鎖骨骨折の影響からか、暴れん坊は影をひそめ、しっかりと3位表彰台を獲得。おめでとうございます!
宮田莉朋選手は鬼門と言われているもてぎでスタート失敗。やはり今回も、と思われましたが、後方から抜きまくり、終わってみたら僅差の4位。選手権トップを快走する若手は、今回も素晴らしいレースを見せてくれました。
あっ!優勝した野尻智紀選手のことをほとんど書きませんでした・・・。
だって、彼だけ盤石のレース運びで、オープニング以外ほとんどテレビに映らないんだもん。
まあ、これぞディフェンディングチャンピオンのレースですね。
はい、では最後に第7戦終了後のドライバーズポイントランキングを見てみましょう(トップ10)。
順位 | ドライバー | チーム | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 宮田莉朋 | トムス | 94 |
2 | L.ローソン | 無限 | 86 |
3 | 野尻智紀 | 無限 | 84 |
4 | 平川亮 | インパル | 51 |
5 | 坪井翔 | セルモ | 50 |
6 | 牧野任祐 | ダンディライアン | 37 |
7 | 山下健太 | KONDO | 30 |
8 | 大湯都史樹 | TGM GP | 22 |
9 | 佐藤蓮 | ナカジマ | 17 |
10 | 小林可夢偉 | KCMG | 16 |
レースは残り最終ラウンド鈴鹿での2戦を残すのみ。
野尻選手が加わり、三つ巴となった2023年のチャンピオン争いはどうなるか?
いやー、最終戦が楽しみでなりません!
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。
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