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【2024年スーパーフォーミュラ第4戦】ダンデ同門対決を制したのは牧野任祐!格之進はトラブルに泣く!

モビリティリゾートもてぎで行われたスーパーフォーミュラ第4戦。今回も面白いレースでしたね!

実は私、最近さらにスーパーフォーミュラにハマってしまい、サブスクという課金沼に落ちてしまいまして・・・はい、SFgoを契約しました。

で、今回が実戦デビュー戦。

リアルタイムで各ドライバーの無線を聴きながらのテレビ観戦でしたが、これが実に楽しい!

ということで、今回はそのスーパーフォーミュラ第4戦をトップ争いを中心に、ちょっとだけ振り返って観たいと思います。

今回優勝争いを演じたのはダンディライアンの2台(太田格之進選手・牧野任祐選手)とKONDOレーシングの山下健太選手。

ホールショットを決めた山下健太選手に太田格之進選手が続き、5番グリッドからポジションアップした牧野任祐選手が3番手。

太田格之進
2024年スーパーフォーミュラ第4戦にて

ピットオープンの10周を終えトップ3台で最初にピットに入ったのが太田格之進選手。

ダンディライアンの2台はどちらが先に入るか無線でやり取りをしていましたが、先行している太田選手に優先権があり、前を行く山下健太選手よりもペースがあると判断し、アンダーカットをして逃げ切りを狙う作戦に。

牧野任祐
2024年スーパーフォーミュラ第4戦にて

そして22周目の終わりにダンディライアンのもう1台、牧野任祐選手がピットイン。

山下健太
2024年スーパーフォーミュラ第4戦にて

続く23周目の終わりにトップの山下選手がカバーに入りますが、間に合わず牧野選手が逆転。

牧野選手は25周目に大バトルの末に大湯都史樹選手をパスしてダンディライアンの1-2。牧野選手はチームメイトの太田選手を追いかけます。

トップ太田選手と2位牧野選手の差は11秒以上。12周のタイヤアドバンテージがある牧野選手は周回毎にギャップを詰め、34周目に1秒を切り太田選手の背後に。

残り3周。互いにOTS使いきりで牧野選手がヘアピンでインを差すもややオーバーラン。そのまま、もてぎ最大のオーバーテイクポイントであるダウンヒルストレートで真後ろに入り、90度コーナーでアウトから勝負を賭けるも・・・牧野選手が押し出され勝負あり。

と思われたが、36周目の90度コーナーで太田選手がスピン!

牧野選手は労せずしてトップに立ち、そのまま優勝。そして太田選手はマシンを止めました。

このスピン、太田選手が気負ってミスしたかと思いましたが、SFgoの無線を聴くと、

「あーーー壊れたっ! スロットル」

そう、マシントラブルだったのでした・・・。

同僚牧野任祐選手との大バトルを制した太田格之進選手。完全に彼のレースだったのに、残酷な結末でした。

レース後、牧野選手は、

「今回は格之進のレースだった。完全に負けました」

と、無線やインタビューで何度も語っていました。

あれだけサイドバイサイドでギリギリのバトルをしていても、両者の間に蟠りはまったく無いようで、これまでF1を中心に観見てきた私にとってはちょっと新鮮です。

F1ってチームメイトとバトルをするとすぐに相手の批判をするし、今回のようにチームメイトがリタイヤして前に出ても、

「気の毒だけどこれもレースだ」

などと宣(のたま)います。

まあ、レーシングドライバーは究極の負けず嫌いの集まり。幼い頃から何をしてでも結果がすべてという世界で育った連中なので、そうなるのも当然。

そんな中、牧野任祐選手と太田格之進選手はあれだけのドッグファイトをした後に、片方は心の奥底から相手を讃え、片方は子供のように大泣き。

最後はふたり肩を組んで、まるで映画のワンシーンのようにサーキットを闊歩する。

いやー、美しい・・・。

半世紀生きた私が遠に忘れていた本気の戦いがここにはあるんですね。

あっ! コレこそが、スーパーフォーミュラがテーマにした『HUMAN MOTORSPORTS』なのか。

今回のレースを観てさらにスーパーフォーミュラと牧野任祐選手が好きになり、この日本が誇る最高のレースを追いかけて行きたいと思いました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。