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【観戦記】2025年KYOJO CUP開幕戦 佐藤こころ選手が表彰台に!

5月11日は、KYOJO CUP開幕戦を観戦しに富士スピードウェイへ。

KYOJO CUPは今年2025年からマシンがフォーミュラに変更になり、その最初のレースということで、かなり盛り上がっていました。

参戦する20人のドライバーの中で、私の推しのドライバーはセルモINGING38号車を駆る最年少佐藤こころ選手。彼女は昨年、知り合いのマシンでKYOJO CUPに参戦していたドライバーなので、応援にも熱が入ります。

その佐藤こころ選手がフォーミュラでの初の週末でなんと3位に大躍進!

ということで、佐藤こころ選手が表彰台に立った2025年KYOJO CUP開幕戦の観戦記を書いていきますので、興味のある方はお付き合いください。

フォーミュラ初代女王を狙いトークでもバチバチのKYOJO CUPドライバーたち

9時30分にサーキットに到着すると、すでに多くのファンが詰めかけていました。昨年もKYOJO CUPの開幕戦に来ましたが、今年の観客の数は確実に去年を上回っています。

Juju選手のスーパーフォーミュラ参戦で、女性ドライバーに注文が集まる昨今の国内レースですが、KYOJO CUPも昨年までのVITAからフォーミュラマシンに変更し、盛り上がっていますね。

まずはパドックへ直行。旧車やスーパーカーの展示や、キッツのペダルカーなど、多くのイベントで盛り上がるパドックエリアですが、私の楽しみはKYOJO CUPとインタープロトのドライバートークショー。

今回のKYOJO CUPのステージはグリッド順。前半パートは11番手グリッド以下のドライバーたちで行われ、後半パートはトップ10のドライバーたち。

向かって右側からポールポジションの下野璃央選手、2番手の翁長実希選手、3番手平川真子選手と有名女性ドライバーの居並び、その隣が佐藤こころ選手!

昨年知り合いのVITAでKYOJO CUPに初参戦した佐藤選手ですが、今年はトヨタ系のセルモINGINGのドライバーに大抜擢され、列強と肩を並べるまで成長した姿が眩しい!

んっ? なんかオーラ出てない!?

シーズン前テストではトップ3の常連だった佐藤こころ選手。どうやら昨年までとは一味違う存在感が出ているように見えました。

そして昨年は押され気味だったトークはというと、なかなかしっかり喋ってます。

トヨタ系チームは弁の立つドライバーが多いですが、喋りのトレーニングもあるのかな?

それにしても、17歳の女子高生が大勢のオッサンが見守る中で、物怖じせず堂々と喋れるなんて・・・レーシングドライバーは肝が据わっているのでしょうね。

やっぱり今回もKYOJO CUPドライバーたちのトークはかなり刺激的。そんな女の舌戦の最中、飄々と我が道を行く佐藤こころ選手はさすがでした。

松井沙麗選手がサプライズ登壇!

このKYOJO CUPステージに、現在F1のウィリアムズに所属し、欧州のカート選手権に出場する松井沙麗選手がサプライズ登壇しました。

まあ、昨年のKYOJO CUPにもお忍びで同世代佐藤こころ選手を応援しに来ていたのは知っていましたが、公の場で話をしたのは初めて。

将来有望な14歳は、

「免許を取ったらKYOJO CUPに出場したいです!」

と、ホンキともリップサービスとも取れる発言をしてくれました。

16歳になったらまずKYOJO CUPに参戦して女王になり、世界の舞台に・・・。

そんなことになったらKYOJO CUPシリーズに箔が付きますね。

KYOJO CUPファンとしては松井沙麗選手の参戦を願います!

ぶっちゃけトークが飛び交うインタープロトのトップドライバーたち

インタープロトに参戦するトップドライバーは、スーパーフォーミュラやスーパーGTの時とは違いリラックスモードでぶっちゃけトークが炸裂。いつも笑わせてくれます。

今回のターゲットは先日のスーパーフォーミュラで注目を浴びた小林利徠斗選手。

昨日のインタープロト予選でも3位に入り周囲を驚かせましたが、トークを聴くとクソ真面目!

ひねくれた先輩ドライバーたちは、3位をホメながらもどことなくイジリ気味。

いやー、楽しかった!

オーエス自販のVITAは最年少から最年長に引き継がれる!?

楽しかったトークショーが終了し、私は30番ガレージへ。

実は今回、VITAによるレジェンドドライバーのレースがあり、知り合いのオーエス自販さん所有のマシンも参加するため、ごあいさつをしに伺いました。

オーエス自販さんの巣原社長やELEVレーシングドリームの前田代表にお話を伺うと、昨年佐藤こころ選手がドライブしたVITAに乗るのは多賀弘明さんとのこと。

国内モータースポーツの歴史にはある程度詳しいはずの私ですが、失礼ながらお名前を存じ上げない・・・。

さらに聞くと、多賀さんは第1回日本グランプリでクラス優勝を遂げた名ドライバーらしい。

第1回日本グランプリといえば1965年!

で、多賀さんの御年齢は・・・へっ? 91歳!?

完全に免許証を返納するご年齢なのに、クルマ、いや、レーシングマシンで走れるの? と思いましたが、後のレースではしっかりとレーシングスピードで走っておられました。レジェンド、恐るべし!

4番グリッド獲得の佐藤こころ選手!完全ワンメイクで実力相応のポジションに

時刻は12時を過ぎ、KYOJO CUPのフォーミュラマシンがインストレーションチェックに出て行きます。

見るからに戦闘力の高そうなフォーミュラのフォルムから、このカテゴリーの格式が1段も2段も高くなったことが窺い知れます。

昨日の予選で5位になり、スプリントで順位を1つ上げた佐藤こころ選手は、4番グリッドにマシンを停車。

昨年までのVITAはワンメイクと言えどマシンの性能差があり、中段グリッドに甘んじていた佐藤こころ選手でしたが、一括管理の完全ワンメイクになった新生KYOJO CUPではドライバーの能力が速さに直結します。

カート時代の突出した成績で、16歳ながら限定ライセンスを獲得した佐藤こころ選手。彼女の本来のポジションにようやく収まったのかも・・・いや、合同テストの結果を見ると、彼女の実力はさらに上なのかもしれません。

レーススタート!

12時45分になり、KYOJOフォーミュラのマシンたちはフォーメーションラップに。私はGRスープラコーナーに移動して、車列を待ちます。

ポールポジションの下野璃央選手を先頭に20台のフォーミュラマシンがやってきました。

佐藤こころ選手は長い車列の4番目。多くのマシンを引き連れる姿がカッコイイ。レースではさらなる高みに期待します!

当初はスタンディングスタートを予定していた開幕戦ですが、クラッチ保護やクラッシュによるマシンダメージを避けてのことなのか、当日に急遽ローリングスタートに変更されています。

ペースカー先導の後レーススタート!

20台はスムーズに1コーナーを抜け、やがて私のいるGRスープラコーナーにやってきました。

序盤から果敢に3位の平川真子選手を攻める佐藤こころ選手。しかし逆に詰まり、後方の永井歩夢選手に1コーナーで攻め立てられるも、なんとか凌ぎ切ります。

佐藤こころ選手が平川選手をオーバーテイクし3位フィニッシュ!

そして、再度3位表彰台をかけて平川真子選手を攻める佐藤こころ選手。

4周目のホームストレートで平川真子選手の背後につき、1コーナーでアウトから仕掛けるもギリギリで抜けない。

そして5周目のホームストレートでスリップにつき、佐藤こころ選手はアウトから並んだまま1コーナーを通過!

そのままホイールトゥホイールで走行し、続くコカコーラコーナーでアウトとインが逆になり、佐藤こころ選手が前に出ました!

いやー、バトルに強い!

3位になった佐藤こころ選手ですが、その勢いはそのままに、前を行く翁長実希選手よりも速いペースで2位を狙います。

が、追撃はここまで。

最後は翁長実希選手が踏ん張り、佐藤こころ選手は2位と2.706秒差の3位でレースを終えました。

ウィニングラップでファンに大きく手を振る佐藤こころ選手。そういえば昨年もレース後すべてのレースで手を振っていました。

最年少ドライバーなのに、ファンへの気遣いはすでにプロドライバーです。

最後に

昨年は中段に埋もれてポイントを獲得できなかった佐藤こころ選手でしたが、完全イコールコンディションのフォーミュラマシンになった今年は開幕から表彰台を獲得し、幸先の良いスタートを切りました。

フォーミュラ経験のある下野璃央選手のペースにはまだ差がありますが、成長盛りの17歳、シーズンを戦う中でその差を詰めていってくれるものだと、その走りから期待が膨らみました。

シーズン後半には表彰台の一番高いところに立つ姿が観たい!

ということで、『大福のブログモータースポーツフォトグラフィー』は、今年も佐藤こころ選手を応援します!

以上、最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。