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【有名鉄道撮影地巡り】ブルトレ牽引EF65 500番台?大井川鐵道で今春デビューした国鉄塗装の電気機関車をライカM11で撮る!(大井川鐵道 大井川本線 抜里-家山)

ゴールデンウィークの静岡県はお茶の収穫の真っ盛り。特に大井川本線の沿線は県内でも有数の茶の産地で青々とした茶畑が沿線に広がります。

ということで、その茶畑の中を走る今春EF65風の国鉄塗装としてデビューした元西武鉄道のE31電気機関車と、大井川鐵道名物の蒸気機関車を撮りに出かけました。

本日の撮影地

今回の撮影地は大井川鐵道大井川本線の家山駅と抜里駅の間の第4種踏切。いや遮断機はなかったけど警報音が鳴っていた気がするので第3種踏切かも。

現地へは大井川本線の抜里駅で下車して南方向に450mほど歩いた場所になります。

ただ大井川本線は運行頻度が少なく、さらに2022年の台風の影響で多くの列車が抜里駅手前の家山駅までの折り返し運行なので、列車での現地入りは厳しい。

ホントは撮らせていただく大井川鐵道にお金を落とすのが筋ですが、クルマの方が現実的です。

クルマでは新東名高速道路の島田金谷インターチェンジで降りて、国道473号線を北上し、踏切隣の抜里スポーツ広場の駐車場をお借りするのが良さそうです。

ということで、私は今回久々にスズキツインで現地入り。このコンパクトなクルマならば、広場利用者にもあまり迷惑がかからない??

先行の元近鉄10000系でセッティング

スズキツインで山道を駆け上がり現地に到着すると、まず目に飛び込んできたのが茶畑。新緑の黄緑が車体に映えそうです。

では、先行の列車で構図を確認します。とはいえ今回はライカM11にズミクロン35mmの単焦点を持っての手持ち撮影なので、軽ーく決めるだけです。

関西の方には懐かしい元近鉄の16000系がやってきました。

心配していた35mmでも画角は問題なさそうですが、ブレブレじゃん。

シャッタースピードを見ると1/200。オートになっていました・・・初心者かっ!

構図はイメージ通り。シャッタースピードを1/1000に変更して準備オッケー。

E31電気機関車がブルトレ牽引のEF65 500番台国鉄塗装に

近鉄10000系の通過から30分ほど経過すると、撮り鉄さんが次々とやってきて三脚を置きます。

彼らの三脚の方向は上り方向(金谷方面)の列車に向けられています。

前述した通り、現在大井川本線は2022年の台風の影響で家山駅もしくは川根温泉笹間渡駅までの折り返し運行で、それぞれの駅には転車台がなく、金谷駅を起点に下り列車は蒸気機関車が先頭で、上り列車は蒸気機関車が最後方で補機の電気機関車が先頭になります。

このポイントは上り方向が順光ということもありますが、三脚の方向から撮り鉄さんの目的は蒸気機関車ではなく、その補機が目的ということがわかりました。

たかが補機?

いやいや、その補機のE31電気機関車が今後、蒸気機関車とならび大井川鐵道の名物になります。

ということで少しだけその説明を。。。

大井川鐵道は2020年に西武鉄道から3両のE31電気機関車を譲り受けました。

元西武鉄道のE31(2017年撮影)

地方鉄道を復活させてきた鳥塚亮氏が2024年6月に大井川鐵道の社長に着任し、最初に行った大規模プロジェクトがこのE31電気機関車の国鉄色塗装。

EF65 500番台に風貌が似ていることから、鳥塚社長が親交のある産経新聞に塗装費用を負担してもらい、国鉄色に変更してこの春にデビューしました。

私たちアラフィフ世代は蒸気機関車を懐かしいと思えない。子供の頃にブルートレインを牽引していた花形機関車EF65 500番台こそが、懐かしいと思えるのです。鳥塚社長、わかってるなあ。

EF65 500番台?国鉄塗装のE31がやってきた!

遠くで汽笛が聞こえてきました。

その汽笛は徐々に大きくなり、C10蒸気機関車がシューっという独特の音を鳴らしてやってきました。

ただ今回の主役は蒸気機関車ではない。

振り返り撮影するも後方で押す主役の補機に間に合わず。

でも大丈夫。2つ先の川根温泉笹間渡駅で折り返し、ヘッドライトを点灯させながら先頭でやって来るまでしばし待ちます。

そして20分ほどが経過した後、またも汽笛が聞こえました。

折り返した列車が、大井川鐵道最大の撮影地である大井川第一橋梁を通過しているでしょう。さあ、まもなく本日の主役が登場です。

そして、国鉄色のEF65 500番台(オマージュね)が、ヘッドライトを点灯させてやってきました!

EF65 500番台(風だよ!)が客車列車を牽引する姿なんて・・・。

甲種輸送でたまに使われるEF65は貫通扉がある1000番台。2024年秋に最後の500番台であるEF65 501が引退し、貫通扉の無いEF65はすべて現役を退いているため、今じゃ見られない光景なんですよね。

そんな光景を再現してくれるなんて、鳥塚社長には感謝してもしきれない。

静岡県内はすべて大動脈の東海道本線で運行されていたEF65 500番台牽引のブルートレイン。こんな田舎を走行する姿など、見ることができませんでした。

のどかな単線の茶畑の中を走るEF65 500番台(偽物だって!)牽引の客車を初めて見て、もう感激です!

そして本日最大のシャッターチャンス!

よーし、決まったぜ!

もう一丁だっ!

国鉄色のEF65 500番台サイコー!!!(完全に騙されてる・・・)

最後は振り返り、C10蒸気機関車を撮影。逆向きに引っ張られるSLが、なんともシュールな光景でした。

本日の撮影機材

今回撮影に使ったカメラ機材を紹介します。

カメラはライカM11。初めて訪れる撮影地ということで、信頼のキヤノンEOS R5と迷いました。

しかし、いにしえの機関車を撮影するということで、ライカのレトロなJPEG描写で撮りたくて、出動と相成りました。

結果は正解。今回も素晴らしい絵を吐き出してくれたと思います。

レンズは現行のズミクロン35mm。やっぱりライカの単焦点は深みがあり、こちらも大正解でした。

最後に

私たちアラフィフ世代にとって蒸気機関車は、懐かしいものではなく目新しいもの。懐かしい機関車といえば、幼き頃に見たブルートレインとそれを牽引するEF65などの電気機関車なんです。

そんな懐かしきEF65の500番台を再現してくれた大井川鐵道と鳥塚社長に感謝の気持ちでいっぱいです。

どうです鳥塚社長、さらにブルートレインを再現するために、14系客車を引かせてみては?

急行はまなすに使われた14系客車(2017年撮影)

大井川鐵道は2016年に急行はまなすで使われていた14系客車4両を譲り受けましたが、これを引かせてみたら、さらに撮り鉄の心をくすぐるはず。

まあ、そんなことは鳥塚社長も考えていると思いますが、整備に時間が掛かっているのかな?

とにかく大井川鐵道には期待が高まるばかり。今後も私たち鉄道ファンの夢を具現化してくれることを望みます。

ということで今回は以上。最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。