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スズキツインを新車情報でおなじみの『いつもの山坂道』に持っていった!

かつてテレビ神奈川で制作されていた長寿番組、『新車情報』で収録された『いつもの山坂道』とはいったいどこの山坂道なのか?

そこで今回は、『いつもの山坂道』の場所を特定し、我が愛車スズキツインで走ってきたので、その様子を書いてみたいと思います。

新車情報とは?

『新車情報』という番組を、どれだけの方が知っているだろうか。

おそらく関東圏のクルマ好きのオジサンならばわかるだろう。

『新車情報』は2005年まで28年間という長きにわたりテレビ神奈川で放送されていた長寿番組だった。

私は静岡県在住で、関東ローカルの番組は観覧できないのだが、この『新車情報』は多い時で15局ネットだったため、私も一時期ネットしていた静岡ローカルのSBS(静岡放送)で観覧し、終了後はスカパー!のテレビ神奈川の番組で視聴していた。

多くの自動車番組のようにスーパーカーや高級車を取り上げるのではなく、私たち庶民のクルマを題材にして購入者目線で観ることができたため、非常に参考にさせてもらった。

この番組のキャスターで自動車ジャーナリストの三本和彦氏がゲストの自動車メーカー開発者に、

「この番組は非常に不躾(ぶしつけ)な質問を・・・」

とはじまり、その回に題材とする新車を試乗し、

「〇〇を、いつもの山坂道に持ってきました」

と、いつもと変わらぬ道をテストする。

その『いつもの山坂道』とはどこなのか?

ということで今回は、我がスズキツインを、『いつもの山坂道』に持っていって走らせてみた。

いつもの山坂道とはどこなのか?

『新車情報』で毎週走っていた、いつもの山坂道とは、どこの道なのか・・・。

番組がローカルだからか、それとも15年以上前の古い番組だからか、インターネットで調べてみてもなかなかその場所が特定できないが、しつこく調べるうちに、国道138号から箱根スカイラインと芦ノ湖スカイラインの中間点に達する道だと特定できた。

国道138号の仙石原、富士屋ホテル仙石ゴルフコース付近を入った、神奈川県道736号が『いつもの山坂道』だった。

『いつもの山坂道』は長尾峠まで一気に坂を上る。

そして、長尾峠からは静岡県道401号を長尾口まで下り、国道138号まで達する区間が『新車情報』の収録に使われたと推測する。

ただし番組は他にもいくつかのコースがあり、一番多く放送されたのがこのコースになる。

スズキツインをいつもの山坂道に持って行きました

スズキツインに乗り込み出発前に、

「いつものようにVTRが撮ってございます」

と、おきまりのフレーズを口ずさみながら家を出る。

そして東名高速道路に乗り騒音や振動のチェックをし、ステアリングを小刻みに動かしながらハンドリングのチェック。

「私のような80kgの人間が座ると、路面の継ぎ目で突き上げるような振動が気になります」

「ダンパー(ショックアブソーバとは言わない)の設えがあまりよくありませんねえ」

本日は完全に新車情報の三本和彦氏の口調になっている!

そして御殿場インターチェンジを下りて国道138号を神奈川県に向かって走行し、県境から少し進み右折をすると『いつもの山坂道』に。

ここが神奈川県道736号の入り口。

なんとも地味な道路で、うっかりすると通り過ぎてしまう。

県道を上ると、すぐにテレビで見覚えのある景色に遭遇!

写真は広角レンズを使用しているので道が広く見えるが、実際にはかなり狭くて、センターラインがない場所も多く、極小車のスズキツインでも対向車とのすれ違いに気を使う。

そしてコーナーのRもかなりキツく、ワインディングというよりまさに山坂道といった感じ。

この細い道を三本和彦氏はタイヤのスキール音を鳴らしながら走っていたが、私にはどう考えてもムリ!

ちなみに三本さん、制限速度30km/hなんですが・・・。

眼下に見るのは富士屋ホテル仙石ゴルフコース、そしてその向こうには芦ノ湖が見え絶景!

神奈川県道736号を3kmほど走ると頂上の長尾峠へ。

運が良ければ真正面に富士山が見えるのだが、今回はおあずけ・・・。

そして静岡県に入り富士ビューホテルを過ぎると、静岡県道401号を下る。

下りはじめは道幅が広く、センターラインを無視したたくさんのタイヤ痕があるのだが、ここでは夜になるとドリフト大会でも行われているのだろうか・・・。

そして道幅が次第に狭くなり、程なくして国道138号に達するのであった。

最後にVTR中にクルマの詳細を紹介するために撮影していた『ホテル大箱根』に訪れてみた。

『ホテル大箱根』は2015年に大規模リニューアルを実施し、『箱根仙石原プリンスホテル』と名称を変えていた。

最後に

今回『新車情報』で放送されていた『いつもの山坂道』に行き走ってみたが、この道は気持ちよく飛ばせるワインディングではなく、コーナーのRがキツく細く曲がりくねった、私たちがよく使う山道だった。

それは、同じ自動車を題材とした『カーグラフィックTV』のような庶民が買えないクルマで気持ちよくワインディングを走らせる番組とは対照的に、庶民のための購買者の目線に立った番組づくりが、コースの選択にも現れていたとあらためて感じた。

ただし景色だけは最高!

気持ちよくクルマを走らせたい方には向いていないが、『新車情報』の『いつもの山坂道』を走ってみたいという方や、素晴らしい景色を堪能したい、という方にはお勧めできる場所だと思う。

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。