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2018 スーパーGT 第5戦 富士スピードウェイ 観戦記 vol.2

こちらの記事は2018年スーパーGT第5戦観戦記のvol.2になります。
vol.1はこちらから

今年から800kmになった夏の富士

例年富士スピードウェイでのスーパーGTは2戦行われる。

1戦目はゴールデンウィークに行われ通常よりも長い500kmで戦われ、2戦目は8月に通常の300kmで行われていた。

しかし例年の300kmレースから今年800kmに距離が延び、この酷暑と相まってまさにサバイバル戦となることが予想される。

トヨタのモータースポーツアンバサダーで、チームルマン監督の脇阪寿一氏は、富士スピードウェイでの800kmと昨年まで行われていた鈴鹿1000kmとを比べ、1コーナーでのブレーキの耐久性など、マシンにとっては鈴鹿1000kmよりも富士800kmの方が厳しいとトークショーで言っていた。

未知の距離でのレースがまもなくスタートする。

グランドスタンドからスタート進行

ゴールデンウィークの富士戦は、スタート進行後にグランドスタンドに行っても人気の1コーナー寄りの席には到底座れず、最終コーナー寄りの最後尾グリッドよりはるか後ろの席にしか座れないが、夏の富士ではなんとかダミーグリッドを望める場所を確保できた。

比べるのも悪いのだが、先月行ったスーパーフォーミュラでは、余裕でポールポジション横をゲットでき、あらためてスーパーGTとの人気の違いを痛感する。

ちなみにワタクシぴぴが感じる、富士スピードウェイ5大レースの観客動員数がこちら

  1. スーパーGT(5月)
  2. スーパーGT(8月)
  3. 世界耐久選手WEC
  4. スーパーフォーミュラ
  5. スーパー耐久

公式動員数を調べたわけではないが、この順位で間違い無いだろう。

そして白バイ・パトカーが先導をするパレードラップを終え、いよいよ長く過酷な800kmのレースが始まる。

レーススタート グランドスタンドから

ワタクシぴぴのお決まりの観戦法、メインレースのスタートはグランドスタンドで見るべし!

そう、写真を撮ろうとすると、グランドスタンドではいい絵が撮れないが、ドライバーやメカニックの動きなど、とにかくこれから始まるという緊張感がコースサイドとは比べ物にならない。

また場内放送も非常にクリアに聞こえ、マシンコンディションなどの最新情報も多く入る。

場内放送で言えばレースアナウンサーのピエール北川氏が、本当に上手で毎回スタート前のこちらの気持ちも盛り上げてくれるのだ。

あとは距離も、メインレースともなれば今回の800kmまで無いにせよある程度の周回数があり、数周後にコースサイドに移動しても十分に間に合う。

そのようなことでワタクシぴぴは、まずグランドスタンドでスタートを見守る。

そんなことを書いている間に、ニスモGT-Rを先頭にレースがスタートした。

同じくGT300もスタート。

2コーナーへ

10周ほど周回しレースもある程度安定した後、グランドスタンドを後にする。

今回は長丁場ということもあり2コーナー内側へ行くことにした。

実はワタクシぴぴ、富士スピードウェイには撮影で数十回は通っているが、2コーナー内側には1度しか来たことがない。

しかもサポートレースのFIA-F4を見たのみ。

ここも富士スピードウェイの有名な撮影スポットの一つだが、ポイントが狭く脚立を持っていないとなかなかいい絵が撮れないのだ。

セナプロ世代のワタクシぴぴは、この酷暑の中荷物を少しでも減らそうとしか考えておらず、脚立を持って行くなどという発想は微塵もない。

しかしまあ長いレース、ちょっと寄り道して撮ってみようと思った。

今回好調のインパルは予選4番手からどんどん追い抜く。

CALSONICカラーは、もはや星野一義のアイデンティティ。

昨日の大クラッシュから、朝5時までかかってマシンを修復したセルモ。

最後尾グリッドから追い上げる。

予選2位からのスタートは、マッチ監督率いるKONDOレーシング。

YOKOHAMAタイヤの影響かペースが上がらない。

1/30のシャッタースピードで昨年の優勝チームであるARTA NSXを捉えた。

2コーナーは富士スピードウェイの撮影スポットで、唯一看板をバックに撮影できる。

au看板を背に、auトムスがトップを追う。

狙ったわけではないが、うまいこと撮れた。

au看板隣のauのアウディ看板を背にアウディを撮りたかったったが、あえなく撃沈。

ランボルギーニはいかにも空力が良さそう。

コカコーラコーナー

2コーナーの撮影を楽しみ、次はいつも行くコカコーラコーナーへ到着。

このコーナーはマシンを様々な角度から撮影ができる人気の場所だ。

しかしコーナー速度が速く、スローシャッターでは不向きだが、今回はあえてそれも挑戦してみる。

着々とKONDOレーシングを追いかけるauトムス。

前戦タイではガス欠のため残り1周でリタイヤしたが、ハンディウエイトが少なく今回は本命。

もう1台のトムスであるKeePerも決勝では調子が良さそうだ。

1/30のスローシャッターで撮影。

後方からのスタートとなったルマン。

同じくシャッタースピードを1/30に落として撮影。

好調のインパルはニスモを抜きトップへ浮上。

それにしてもインパルが首位に立つとサーキットは盛り上がる。

ここからは1/10の超スローシャッターに挑戦してみた。

比較的高速のコカコーラコーナでこれだけ撮れたら・・・ 満足としよう。

ヘアピンコーナー入り口

ヘアピンコーナーでは、いつも立ち上がりでカメラを構え撮影する。

しかし今回はコーナー侵入の土手で撮影に挑んでみた。

通常ここでの撮影はブレーキングでブレーキローターが真っ赤くなる瞬間を捉えるが・・・。

ブレーキングポイントはもっと手前だった。

気を取り直してバックショットを撮影する。

うーん、オートフォーカスはさって行くものを追っかけるのは苦手なようだ。

置きピンの方が良かったのか。

バックショットは難しく奥が深そうなので、またチャレンジしてみよう。

本日最後はダンロップコーナー

そして本日の最後は、ダンロップコーナー立ち上がりをスローシャッターで狙うことにする。

レクサスコーナーと並ぶ富士スピードウェイ一番の人気撮影エリアだが、レクサスコーナーに比べると場所が狭い。

本日もカメラマンが二重三重になっていたが、隙間からレンズを入れる。

ではダンロップコーナーのテーマである超スローシャッター、SS1/30で撮影をする。

シャッタースピードを1/20に落とす。

続いてSS1/15にて撮影する。

最後はSS1/10で、失敗作が量産される・・・。

シャッタースピードを1/20より遅くすると、ブレブレの失敗作が量産されるが、決まった時は本当に満足度が高い。

800km、5時間近いレースを満喫し、渋滞を避けるためゴール直前auトムスの優勝を見ることなく一足早く帰路につくのであった。

最後に

富士スピードウェイでは初めてとなるスーパーGTでの800kmというロングディスタンスのレースだったが、いつもは時間がなく足を踏み入れない場所での撮影もでき、大満足のレースだった。

ひとつ残念なことといえば、星野一義率いるインパルがトップ快走中にトラブルにより順位を大きく下げてしまったことだ。

インパル以外の予選好調GTR勢も、長いレースでペースを上げることができず、結果スーパーGT史上初のトムス1・2フィニッシュで幕を閉じた。

優勝を決めたauトムス
KeerPerトムスも2位に入り、初の同一チームワンツーフィニッシュ

何はともあれ夏のスーパーGT富士スピードウェイ500milesレース、存分に楽しめました!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。