自動車レース大好きな私にとって春は待ちに待ったシーズン開幕の季節。
2018年の国内レースはスーパー耐久・スーパーGTと開幕戦が行われ、本日開幕したスーパーフォーミュラでは、山本尚貴が見事ポールトゥーウィンを飾りました。
ザックリ見出し
私の開幕戦はゴールデンウィークの富士
しかし私の開幕戦、今年のサーキットデビューはゴールデンウィークのスーパーGT第2戦富士と数年前より決まっております。
まあ今年は富士でスーパーGT公式テストが週末に行われたため、事前に練習へ行ってきましたが…。
例年ゴールデンウィークの富士スピードウェイでは、地元静岡県はもとより、首都圏から…いや全国から多くの観客がサーキットに詰めかけます。
サーキットでの楽しみ方は人それぞれですが、年を追うごとにアマチュアカメラマンが増えています。
中には今回5月のスーパーGTでサーキット撮影デビューという方や、近くのサーキットでは撮影しているが富士スピードウェイは行ったことがないという方も多くいると思います。
そこで今回は、腕はなくても富士スピードウェイへ回数だけは行っている私が、各撮影ポイント毎に焦点距離に対しての見え方・アングルについて写真とともに説明していこうと思います。
因みに写真の出来についてはご容赦ください… 。
まずは富士スピードウェイのおさらい
まず富士スピードウェイについて、おさらいしていきましょう。
コースレイアウトwikipediaより
現レイアウトは2005年のリニューアル後から使われており、全長が4,563m、コーナーは16箇所です。
世界選手権は過去にF1が開催されていましたが、現在は世界耐久選手権(WEC)が例年10月に開催されています。
しかし2017年富士で一番の観客動員は世界選手権のWECではなくゴールデンウィークに行われたスーパーGTです。
その数は実に58,000人と発表されましたが、これは国内レースイベントの中でも鈴鹿サーキットで行われたF1日本グランプリの68,000人に次ぐ数字で、今年の富士も多くの観客で賑わうと予想されます。
それでは本題、コーナー毎の写真をチェック!
さて本題に入ります。
それでは富士スピードウェイの主な撮影スポットを、コース順に従って説明して行きます。
撮影に行かれる方が持参するレンズ選びの参考になればと、写真下には全て焦点距離を記入しました。
写真は全てトリミングせずに掲載します。
ホームストレート
富士スピードウェイ名物1,475mのホームストレートは日本一の長さを誇り、通過速度も相当なものになります。
フェンスが高く撮影には不向きですが、グランドスタンド1階席後方や最終コーナー側後端では、なんとか金網が被らずに撮影できます。
パドックパスを所持している場合はピットビルAの3階やピットビルB屋上からも撮影できます。
ピット作業を上から撮影もできますね。
2015年11月22日撮影 EOS7D MarkⅡ EF70-200mm f/2.8L IS Ⅱ USM + 1.4Ⅲ 焦点距離280mm(APS-C) フルサイズ換算448mm グランドスタンドより撮影
2013年10月20日撮影 EOS60D EF-S55-250mm f/4-5.6 IS Ⅱ 焦点距離79mm(APS-C) フルサイズ換算126mm ピットビルA3階より撮影
2013年10月19日撮影 EOS60D EF-S55-250mm f/4-5.6 IS Ⅱ 焦点距離179mm(APS-C) フルサイズ換算286mm ピットビルA3階よりピットロード走行中のマシンを撮影
1・2コーナー
コーナー内側の撮影でカメラマンも他のコーナーに比べるとあまり多くありません。
脚立を持参すれば比較的コース近くまで行けるため、マシンをアップで捉えられます。
2016年5月3日撮影 EOS7DMarkⅡ EF70-200mm f/2.8L IS Ⅱ USM + 1.4×Ⅲ 焦点距離280mm(APS-C) フルサイズ換算448mm 少し離れた位置から踏み台を使わずに撮影
2016年5月3日撮影 EOS7D MarkⅡ EF70-200mm f/2.8L Ⅱ IS USM + 1.4×Ⅲ 焦点距離280mm(APS-C) フルサイズ換算448mm 少し離れた位置から脚立を使わず撮影 F4はGTと比べ車体が小さい
コカコーラコーナー
コーナーの外側からの撮影でかなりハイスピードです。
スタート直後の団子状態で2コーナーを抜けてきたマシンをコーナー手前から正面に捉えられたり、コーナー出口を斜め前や真横から流し撮りしたり、バックショットを捉えたりと、アングルにはかなり自由度がある場所です。
しかしランオフエリアが広く、超望遠レンズがないと厳しい撮影地点です。
2016年8月7日撮影 EOS7D MarkⅡ EF100-400mm f/4.5-5.6L IS Ⅱ USM 焦点距離400mm(APS-C) フルサイズ換算640mm
2016年10月16日撮影 EOS7D MarkⅡ EF100-400mm f/4.5-5.6L IS Ⅱ USM 焦点距離400mm(APS-C) フルサイズ換算640mm
2015年7月19日撮影 EOS7D MarkⅡ EF70-200mm f/2.8L IS Ⅱ USM + 1.4×Ⅲ 焦点距離280mm(APS-C) フルサイズ換算448mm 手持ちの望遠では距離が足りない ここからのバックショットは超望遠レンズで狙いたい
2017年7月9日撮影 EOS 5D MarkⅣ EF100-400mm f/4.5-5.6L IS Ⅱ USM + 1.4×Ⅲ 焦点距離238mm 私はスタート直後に行き団子状態を撮影する
ヘアピンコーナー
100Rを立ち上がったマシンが左荷重を残しながら左に切り返していくため、タイヤスモークをあげたり迫力あるシーンが狙えます。
ヘアピンコーナーという名称の割に、あまりボトムスピードが落ちないためランオフエリアが広くそこそこの望遠は必要です。
私は金網の狭い隙間から狙うのが好きです。
2016年10月16日撮影 EOS7DMarkⅡ EF100-400mm f/4.5-5.6L IS Ⅱ USM 焦点距離400mm(APS-C) フルサイズ換算640mm
2015年10月11日撮影 EOS7D MarkⅡ EF70-200mm f/2.8L IS Ⅱ USM 焦点距離200mm(APS-C) フルサイズ換算320mm 金網の隙間から撮影 かなりコースに近づいて撮影できる
300R
300Rはコーナーの弧に沿って流し撮りできるため、マシン全体にピントの合った絵が撮れます。
2015年8月9日撮影 EOS7D MarkⅡ EF70-200mm f/2.8L IS Ⅱ USM + 1.4×Ⅲ 焦点距離280mm(APS-C) フルサイズ換算448mm
2015年8月9日撮影 EOS7D MarkⅡ EF70-200mm f/2.8L IS Ⅱ USM + 1.4×Ⅲ 焦点距離280mm(APS-C) フルサイズ換算448mm クリップ近くまで引っ張るとご覧の通り金網が入ってしまう
ダンロップコーナー
富士スピードウェイでは数少ない、コースの外側からの撮影になります。
ランオフエリアが広いので超望遠レンズでの撮影になります。
2015年10月10日撮影 EOS7D MarkⅡ EF70-200mm f/2.8L IS Ⅱ USM 焦点距離200mm(APS-C) フルサイズ換算320mm ご覧の通り当時の手持ちレンズ320mmでは全く距離が足りていない
11コーナー(ダンロップコーナー)
ダンロップコーナーから続くシケイン状のコーナーで、富士スピードウェイで一番マシンスピードが落ちます。
ダンロップコーナーの立ち上がり・コーナーへの進入・立ち上がりのバックショットと様々なアングルで撮影できる場所になります。
後から紹介するレクサスコーナーと並ぶ人気撮影ポイントですが、あまり広くないため場所取りが一苦労です。
2016年12月11日撮影 EOS7DMarkⅡ EF100-400mm f/4.5-5.6L IS Ⅱ USM 焦点距離400mm(APS-C) フルサイズ換算640mm 11コーナー進入を撮影
2018年3月24日撮影 EOS 5D MarkⅣ EF100-400mm f/4.5-5.6L IS Ⅱ USM + 1.4×Ⅲ 焦点距離560mm ダンロップコーナー出口を狙う
2015年8月9日撮影 EOS7D MarkⅡ EF70-200mm f/2.8L IS Ⅱ USM + 1.4×Ⅲ 焦点距離280mm(APS-C) フルサイズ換算448mm 12コーナークリップをバックショットで
13コーナー
富士スピードウェイでは珍しいマシンの左サイドを撮影でき、土手の上下で見え方も変わります。
私お気に入りは、マーシャルポスト横のフェンスの切れ目から狙います。
するとコースレベルの低いアングルで、ダンロップコーナーから立ち上がってくる後続車が重なりいい絵が撮れます。
撮影場所はそこそこ広く、グランドスタンドから遠いためか比較的混雑が少なく感じます。
2018年3月24日撮影 EOS 5D MarkⅣ EF100-400mm f/4.5-5.6L IS Ⅱ USM + 1.4×Ⅲ 焦点距離560mm
2018年3月24日撮影 EOS 5D MarkⅣ EF100-400mm f/4.5-5.6L IS Ⅱ USM + 1.4×Ⅲ 焦点距離560mm マーシャルポストが写真左にある フェンスの切れ目からだとコースレベルから近い高さで撮影できる 写真には写っていないがダンロップコーナーから立ち上がってくるマシンが重なることがよくある
レクサスコーナー(旧ネッツコーナー)
レクサスコーナー立ち上がり、最終パナソニックコーナーに沿っての土手の上は、多くのアマチュアカメラマンが自慢のレンズをマシンに向けます。
私も富士スピードウェイで一番のお気に入りポイントで、場所も広くポジションに困ることもありません。
土手を少し降りた金網がかからないギリギリの場所が私の一番好きな場所です。
コースからも比較的近く、マシンサイドの流し撮りは通常の望遠レンズで撮影できます。
2015年10月11日撮影 EOS7D MarkⅡ EF70-200mm f/2.8L IS Ⅱ USM + 1.4×Ⅲ 焦点距離280mm(APS-C) フルサイズ換算448mm レクサスコーナーから近い場所から撮影
2018年3月24日撮影 EOS 5D MarkⅣ EF100-400mm f/4.5-5.6L IS Ⅱ USM + 1.4×Ⅲ 焦点距離560mm こちらは逆に遠い位置から撮影
2016年10月16日撮影 EOS7D MarkⅡ EF70-200mm f/2.8L IS Ⅱ USM 焦点距離200mm(APS-C) フルサイズ換算320mm 真横からの流し撮りでは超望遠レンズは必要としない
番外編パドックエリア
パドックパスを所持していると、ピット進入口にマシンを撮影できるカメラマン用サービスホールがあります。
ただ最大2人ほどしか利用できないため相手いないこともよくあります。
またサポートイベントの車両はピット裏の仮設テントで整備を行うため、コースインのとき目の前をマシンが通ることがあります。
2014年10月12日撮影 EOS60D EF70-200mm f/2.8L IS Ⅱ USM + 1.4×Ⅲ 焦点距離165mm(APS-C) フルサイズ換算264mm ピット進入口のカメラマン用サービスホールより マシンが突然現れるのですぐに撮影できる態勢にしていないと厳しい
2014年10月12日撮影 EOS60D EF70-200mm f/2.8L IS Ⅱ USM + 1.4×Ⅲ 焦点距離192mm(APS-C) フルサイズ換算307mm 同じくピット進入口カメラマン用サービスホールにてホームストレート走行のマシンを狙う
2017年5月3日撮影 EOS 5D MarkⅣ EF124-70mm f/4L IS USM 焦点距離45mm サポートレースのF4マシンが私のすぐ脇を通過する
まとめ
以上が富士スピードウェイの撮影ポイントの説明になりますが、参考になったでしょうか。
以前にも撮影機材のレンズの項で書きましたが、富士は日本で一番ランオフエリアの広い=長い焦点距離のレンズが必要なサーキットです。
そのためゴーヨンやロクヨンなどのいわゆるバズーカみたいなレンズを持参し、フェンス近くで金網を消して撮影しているツワモノもおり、高級レンズの見本市さながらの状況です。
しかし現在のカメラはどれも非常に高画素になり、トリミング耐性に優れております。
今回は全てノートリミングで掲載しましたが、私も基本的には余裕を持った画角で撮影し、編集時にトリミングをして仕上げています。
それではゴールデンウィークのスーパーGT撮影を一緒に楽しみましょう。
2018年ゴールデンウィークのスーパーGTの記事はこちら
最後までお読みいただきありがとうございました。
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