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2022年スーパーGT GT500全15チームのラインナップ

日産系GT500チームの2022年ラインナップ

最後は、2022年1月25日に2022年の体制を発表した日産。

今年からZ GT500にマシンをチェンジする日産系GT500チームの2022年ラインナップを、チームごとに紹介していこう。

NDDPレーシング

出典:日産ホームページ
ドライバー千代勝正
高星明誠
カーナンバー3
タイヤミシュラン
メインスポンサー
2021年のシリーズ順位
(ドライバー)
10位
2021年のシリーズ順位
(チーム)
8位

昨年まで日産の若手ドライバー育成プロジェクトのNDDPと、B-MAXレーシングのタイアップで参戦していたが、今年から両社は決別し、NDDPレーシングとしてエントリーする。

ドライバーは昨年から継続の千代勝正と、KONDOレーシングから移籍する高星明誠のコンビになる。

メインスポンサーはまだ発表されていないが、今年からマシンをZ GT500にチェンジするため、昨年までメインスポンサーを務めていたGT-R専門店のCRAFTが離れるのでは、と噂されている。

開幕戦でどのようなカラーリングで登場してくるのかを、まずは注目しよう。

チームインパル

出典:日産ホームページ
ドライバー平峰一貴
B.バゲット
カーナンバー12
タイヤブリヂストン
メインスポンサー
2021年のシリーズ順位
(ドライバー)
8位
2021年のシリーズ順位
(チーム)
6位

昨年、後半戦からメキメキと速さを増した名門チームインパルの2022年のドライバーは、平峰一貴とベルトラン・バゲット。

前述のとおり、昨年インパルに所属していた松下信治がホンダ陣営に復帰し、その抜けたシートにホンダ陣営からベルトラン・バゲットが加入する。

メインスポンサーはまだ発表がないが、今期もカルソニックの鮮やかなブルーなのか、それともマレリの濃紺になるのか、注目だ。

ニスモ

出典:日産ホームページ
ドライバー松田次生
R.クインタレッリ
カーナンバー23
タイヤミシュラン
メインスポンサー
2021年のシリーズ順位
(ドライバー)
9位
2021年のシリーズ順位
(チーム)
10位

スーパーGTチームの中で唯一の自動車メーカー子会社であるニスモは、もっとも人気のあるチームのひとつ。

そのニスモの今期のドライバーは、チーム所属11年目でGT500クラス参戦23年目の松田次生選手と、ニスモ所属9年目でGT500クラス参戦18年目のロニー・クインタレッリのコンビで、なんと今年で9年目のタッグになる。

近年はトヨタやホンダに対し劣勢の日産勢だが、この日産のエースチームがZ GT500という新たなマシンで参戦する今年、両ベテランドライバーがふたたびタイトル争いを繰り広げるのか注目したい。

ちなみに昨年の暮れ、2022年4月1日よりオーテックジャパンとニスモが統合し、日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社を設立するとの発表があった。

ニスモ及びオーテックのブランドは残すとのことだが、果たしてオーテックがメインスポンサーとして今期も残るのか。

私としては、新しい船出を新たなカラーリングで登場することに期待している。

KONDOレーシング

出典:日産ホームページ
ドライバー佐々木大樹
平手晃平
カーナンバー24
タイヤヨコハマ
メインスポンサー
2021年のシリーズ順位
(ドライバー)
15位
2021年のシリーズ順位
(チーム)
13位

近藤真彦監督率いるKONDOレーシングのドライバーラインナップは、チーム所属2年目となる佐々木大樹と、NDDPレーシングから加入する平手晃平のコンビで2022年シーズンをのGT500クラスに参戦する。

KONDOレーシングといえば、ヨコハマタイヤのエースチームとして、タイヤの特性を活かしたあっと驚く無交換作戦が売り。

やはり、今年もタイヤがこのチームの上位浮上のカギとなる。

まとめ

2022年スーパーGT GT500クラスの全チームのラインナップを見てきたが、まとめると以下のとおりになる。

No.チームドライバーメインスポンサータイヤ
3NDDP千代勝正
高星明誠
ミシュラン
8ARTA野尻智紀
福住仁嶺
オートバックスブリヂストン
12インパル平峰一貴
B.バゲット
ブリヂストン
14ルーキー大嶋和也
山下健太
ENEOSブリヂストン
16無限笹原右京
大湯都史樹
レッドブルダンロップ
17リアル塚越広大
松下信治
日立Astemoブリヂストン
19バンドウ国本雄資
阪口晴南
ウェッズヨコハマ
23ニスモ松田次生
R.クインタレッリ
ミシュラン
24KONDO佐々木大樹
平手晃平
ヨコハマ
36トムス坪井翔
G.アレジ
auブリヂストン
37トムスS.フェネストラズ
宮田莉朋
KeePer技研ブリヂストン
38セルモ立川祐路
石浦宏明
善都(ZENT)ブリヂストン
39サード関口雄飛
中山雄一
デンソー
神戸製鋼所
(KOBELCO)
ブリヂストン
64ナカジマ伊沢拓也
大津弘樹
モデューロ
(ホンダアクセス)
ダンロップ
100クニミツ山本尚貴
牧野任祐
スタンレー電気ブリヂストン

ドライバーでもっとも注目されるのが、今年GT500クラス初挑戦となるジュリアーノ・アレジだろう。

昨年のチャンピオンチームである名門トムスにいきなり所属し、トヨタ陣営の期待度が伺える。

FIA-F2ではトライデントやMPなど所属チームに恵まれず苦戦したが、昨年のスーパーフォーミュラでの走りを見ると速さは申し分がない。

このサラブレッドが日本で注目を浴び、世界にはばたいて行ってもらいたいと願う。

また、今年からホンダ陣営に復帰した松下信治にも期待したい。

FIA-F2ではアレジにMPのシートを奪われて参戦を断念した松下だが、今年は同じスーパーGT GT500クラスを舞台として、両者のガチンコ勝負を見たいと思っているのは私だけではないはずだ。

今年チームを移籍したディフェンディングチャンピオンの関口雄飛も注目だ。

彼のアグレッシブな走りが、地味なサード(失礼!)に火を付け、華やかなチームへと変貌することだろう。

その他、名門トムスに移籍した宮田莉朋、GT500のレギュラーシートを射止めた阪口晴南など、若きドライバーの走りも楽しみだ。

マシンに目を移すと、今年からGT500クラスデビューするZ GT500に注目が集まる。

本来GT500クラスはクラス1規定により、2020年からの3年間は同一のマシンで参戦しなければならないのだが、トヨタ、ホンダの同意を得て、Z GT500は1年前倒しでのデビューとなる。

トヨタのGRスープラやホンダNSX-GTに対し、近年遅れをとっていた日産GT-Rだが、空力に優れたZ GT500で巻き返しを図ってもらいたい。

そんなスーパーGTの2022年シーズンは、4月16日に岡山国際サーキットで開幕するが、今年も私たちファンを大いに楽しませてくれることだろう。

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。