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F1を彩ったビールブランド8選

F1のスポンサーといえば、かつてはタバコメーカーが多くの資金をつぎ込み大々的な広告活動を行なっていましたが、世界的なタバコ広告禁止の流れから、F1も2006年シーズンを最後にすべてのタバコメーカーが撤退しました。

そのタバコメーカーに変わるスポンサーとして、近年では酒類メーカーが注目されており、その中でもビールメーカーは多くF1に参入しています。

そこで今回は、F1をサポートするビールメーカーやブランドを紹介します。

キングフィッシャー(KINGFISHER)

ベネトンB196のモノコックに『KINGFISHER PREMIUM LAGER BEER』のロゴ
F1スポンサー期間1996年・2007年〜2018年
スポンサードチームベネトン・トヨタ・フォースインディア

フォースインディアのマシンに描かれていたキングフィッシャーは、インドで最大のシェアを誇るビールメーカーで、傘下にはキングフィッシャー航空があります。

キングフィッシャーがF1と関わりを持ったのは1996年で、ベネトンB196のマシンに描かれました。

ベネトンの低迷もあり、1年でスポンサー活動を終了しますが、2007年にはトヨタのスポンサーとしてF1に復帰し、2008年からは同グループ企業のビジェイ・マリヤ代表がフォースインディアを買収したため、そのマシンに大きくロゴが掲げられました。

エストレージャ・ガリシア(Estrella Galicia)

リヤウイング翼端板に『Estrella Galicia』のロゴ
2019年F1日本GPにて
F1スポンサー期間2019年〜
スポンサードチームマクラーレン

エストレージャ・ガリシアは、1906年に創業したイホス・デ・リベラ社のビールブランドで、2019年よりマクラーレンと契約を締結し、MCL34のリヤウイング翼端板とドライバーのレーシングスーツにロゴがあしらわれています。

マクラーレンのドライバーである同郷のカルロス・サインツとは長きにわたりスポンサー契約を結んでおり、サインツが2021年にフェラーリに移籍することが決まっており、チームへのサポートもサインツとともにフェラーリに移籍するのでしょうか・・・。

シンハー(SINGHA)

アルファロメオのノーズに『SINGHA』のロゴ
2019年F1日本GPにて
F1スポンサー期間2011年〜
スポンサードチームレッドブル・フェラーリ・アルファロメオ

タイのビール会社であるシンハー。

そのシンハーは2008年からレッドブルのVIP客に対しホスピタリティでサポートしており、2011年からサポートを拡大しレッドブルのノーズにロゴがあしらわれました。

2015年からは、ビール好きで有名なキミ・ライコネンの個人スポンサーを務めており、2016年からそのライコネンが所属するフェラーリをサポートし、ライコネンとともにアルファロメオに移籍しました。

ラバット(Labatt)

ウィリアムズFW15C(1993年)のサイドポンツーン前端に『Labatt’s』のロゴ
F1スポンサー期間1990年〜1993年・1995年〜1996年
スポンサードチームウィリアムズ

ラバットはカナダのビール会社およびブランドで、モルソンと並びカナダの二大ビールブランドです。

F1には1990年から1996年(1994年を除く)までウィリアムズをスポンサードしており、サイドポンツーン前端に『Labatt’s』のロゴがありました。

LabattではなくLabatt’sなのはなぜ?

ビットブルガー(Bitburger)

F1スポンサー期間1994年〜1995年
スポンサードチームベネトン

1994年後半から1995年にかけてベネトンB194・B195のサイドポンツーンに描かれていたのがビットブルガーです。

ビットブルガーはドイツのビール製造メーカーで、ドイツ人であるミハエル・シューマッハをがベネトンに所属した関係から1994年日本グランプリよりサポートをしましたが、1995年シーズン終了後にシューマッハがチームを離れるとスポンサー活動を終了したため、短い期間だけのサポートでした。

しかしブルーとホワイトのマイルドセブンカラーのベネトンB195に、イエローのビットブルガーのロゴが非常に目立ち、深い印象を残しました。

トゥルテル(TOURTEL)

F1スポンサー期間1994年
スポンサードチームラルース

野田JUJU選手の父親である野田英樹選手がF1参戦したマシンとしても知られている、ラルース最晩年のマシンLH94。

そのメインスポンサーで、サイドポンツーンやリヤウイングに描かれたトゥルテルもビールブランドのひとつです。

トゥルテルはイタリアのノンアルコールビールで、イタリア国内では20年以上売上ナンバーワンのメジャービールです。

ハイネケン(Heineken)

『Heineken』のロゴが大きく掲げられた2019年F1日本GPのホームストレート
2019年F1日本GPにて
F1スポンサー期間2016年〜
スポンサードチームF1公式ビールパートナーとして

世界第2位のビール会社およびブランドであるオランダのハイネケンは、2016年よりF1の公式ビールパートナーとして、すべてのグランプリにハイネケンのバーやラウンジがあります。

たしかに昨年行った日本グランプリでも鈴鹿サーキットにハイネケンブースがあり、サーキットのあちこちにハイネケンの広告が掲げられていました。

フォスターズ(FOSTER’S)

F1スポンサー期間不明
スポンサードチームオーストラリアGPタイトルスポンサーとして

フォスターズはオーストラリアで1888年に誕生したビールブランドで、F1にはその昔オーストラリアグランプリのタイトルスポンサーとして関わっていました。

かつてオーストラリアグランプリが行われていたアデレード市街地コースの、いたるところに青地に金色の楕円の中に赤いFの文字でロゴが掲げられていましたね。

最後に

今回はF1に参入した8つのビールメーカーおよびブランドを紹介してみました。

ハイネケンやフォスターズはF1チームをサポートした実績はありませんが、FOMなどと契約することにより私たちファンへ大きな印象を与えました。

F1チームをスポンサードした6つのメーカーブランドの中では、キングフィッシャーがもっとも大きなスポンサーマネーをF1にもたらしました。

ビットブルガーは1994年シーズンの後半から1995年までのスポンサーでしたが、ブルーとホワイトのベネトンB195のカラーリングの中で、イエローのカラーが非常に目立っていたため、いまだによく覚えています。

シンハーやエストレージャ・ガリシアは現在もF1チームをサポートしておりますが、今後はマシンのカラーリングを変えるほどのサポートの拡大を期待したいところです。

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。