人気記事:『ミニカーで振り返るF1マシン』シリーズ

日本人F1ドライバー各種ランキング!出走回数・決勝最高位・予選最高位・通算ポイント数

1975年に鮒子田寛がF1にエントリー(予選不通過)して以来、19人の日本人F1ドライバーが誕生している。

予選でフロントローを獲得したり、決勝で表彰台に上がった日本人F1ドライバーもいた。

そこで今回は、その19人の日本人F1ドライバーの、出走回数・決勝最高位・予選最高位・通算ポイント数の各部門の成績を、ランキング形式で見ていきたいと思う。

日本人F1ドライバー出走回数ランキング

日本人F1出走回数No.1は片山右京
2016年11月 鈴鹿サウンドオブエンジンにて
順位ドライバー出走回数
1片山右京97回
2佐藤琢磨92回
3鈴木亜久里88回
4中嶋悟80回
5小林可夢偉76回
6中嶋一貴36回
7中野信治33回
8高木虎之介32回
9山本左近21回
10井上隆智穂18回
11井出有治4回
12野田英樹3回
13鮒子田寛2回
14星野一義2回
15高原敬武2回
16服部尚貴2回
17鈴木利男2回
18長谷見昌弘1回
19高橋国光1回

※予選・予備予選不通過含む

日本人F1最高出走回数第1位は片山右京で積み上げた数は97回。

1992年のラルースからティレルを経て1997年のミナルディまで、6シーズンF1で活躍しました。

2位の佐藤琢磨は、2002年のジョーダンでのデビューからBAR、スーパーアグリまで7シーズン(2003年は1戦・2008年は4戦)F1で活躍した。

スーパーアグリが2008年シーズンの最後まで参戦すれば片山右京の記録を抜いていただけに残念だ。

3位・4位はともにF1ブームを支えた立役者の鈴木亜久里と中嶋悟。

1988年にラルースからスポット参戦した鈴木亜久里は、翌年からザクスピード、ラルース。フットワーク、ジョーダン、リジェで活躍した。

88戦目を鈴鹿サーキットで行われた日本グランプリの予選でクラッシュしメディカルカーで搬送されるのだが、本人曰く「この時引退するとは言っていない」と語っており、89戦目があるのか!?

4位の中嶋悟は、1987年に日本人初のフルタイムF1ドライバーとしてロータスからデビューし、1990年にティレルに移籍。

1991年の引退まで5シーズンを戦った。

5位の小林可夢偉は、2009年のラスト2戦のみトヨタで参戦をしたが、翌年トヨタはF1から撤退し、小林可夢偉は自動車メーカーのバックアップが無いなか実力でシートを勝ち取り、トヨタとは無縁のフェラーリエンジンを搭載するザウバーやコスワースエンジンのケータハムで4シーズンに渡り活躍した。

日本人F1ドライバー決勝最高位ランキング

日本人初のF1表彰台を獲得した鈴木亜久里
2019年11月 スーパーGT×DTM特別交流戦にて
順位ドライバー決勝最高位
1鈴木亜久里3位
1佐藤琢磨3位
1小林可夢偉3位
4中嶋悟4位
5片山右京5位
6中野信治6位
6中嶋一貴6位
8高木虎之介7位
9井上隆智穂8位
10高原敬武9位
10高橋国光9位
12星野一義11位
12長谷見昌弘11位
14鈴木利男12位
14山本左近12位
16井出有治13位
17鮒子田寛
17服部尚貴
17野田英樹

日本人F1表彰台は鈴木亜久里、佐藤琢磨、小林可夢偉の3名。

日本人初のF1表彰台は、日本のF1ブームが最高潮だった1990年の日本グランプリで鈴木亜久里がのぼった。

セナとプロストがスタート直後の1コーナーで接触リタイヤし、ベルガーも翌周の同じ場所でスピンリタイヤ、26周目にはマンセルもドライブシャフトを壊してリタイヤと、2強チームの4人のドライバーがすべてリタイヤし、しらけ切ったレースの中で鈴木亜久里が台頭した。

終盤はウィリアムズのパトレーゼが追い上げる中、中堅チームのラルースで逃げ切っての優勝に多くのファンが歓喜するレースだった。

日本人2人目の表彰台は佐藤琢磨が2004年のアメリカグランプリで記録した。

この年はフェラーリが最強を誇っており、その他のチームは表彰台のひとつを狙うと言った構図で、そのフェラーリ以外のチームの中では、佐藤琢磨が所属するBARがハナの差でリードしている感があった。

しかしBARでのチームメイトは後にチャンピオンになるバトンで、多くのレースで佐藤琢磨よりも上位を走っており、その表彰台の一角はバトンが獲得しているレースがつづいた。

しかし第9戦のインディアナポリスで行われたアメリカグランプリ。

予選3番手からスタートした琢磨は、途中セーフティーカー導入の影響で10番手まで後退するも、そこからオーバーテイクを連発して、フェラーリの2台につづく3位表彰台を獲得した。

日本人3人目の表彰台は小林可夢偉。

中堅チームだったザウバーだが、2012年はマシンが好調で、第14戦までに4位を含む6度の入賞をし、迎えた第15戦の地元日本グランプリ。

予選を当時最強を誇ったレッドブルにつづく4番手につけ、3番手のバトンがギアボックス交換によるペナルティを受けたため、小林可夢偉は3番手よりスタートする。

スタートで小林可夢偉はウェバーをかわし2番手で1コーナーに侵入し、そのポジションのままレースが進む。

1回目のピットインでフェラーリのマッサが小林可夢偉をかわし2番手に浮上する。

2回目のピットインを終えた時点で小林可夢偉が3位だったが、4位のバトンがタイムを上げて1秒差まで詰め寄られるが、なんとか逃げ切り、鈴鹿では鈴木亜久里以来の3位表彰台を獲得し、スタンドからはカムイコールの大合唱が起こった。

その他、中嶋悟は1987年のイギリスグランプリと1989年オーストラリアグランプリでの4位が最高。

片山右京は好調だった1994年シーズンにドイツグランプリで2位を走行するなどの活躍を見せたが、マシンの信頼性で惜しくも表彰台に上がることはなかった。

日本人F1ドライバー予選最高位ランキング

日本人初のフロントローを獲得した佐藤琢磨
2012年WEC富士にて
順位ドライバー予選最高位
1佐藤琢磨2位
1小林可夢偉2位
3片山右京5位
3中嶋一貴5位
5中嶋悟6位
5鈴木亜久里6位
7長谷見昌弘10位
8星野一義11位
9中野信治12位
10高木虎之介13位
11井上隆智穂18位
12高原敬武19位
13山本左近21位
13井出有治21位
15高橋国光22位
16鈴木利男23位
16野田英樹23位
18鮒子田寛25位
19服部尚貴

佐藤琢磨は2004年のヨーロッパグランプリで、ミハエル・シューマッハにつづく予選2番手を記録した。

小林可夢偉は、好調だった2012年にベルギーグランプリでフロントローとなる予選2位を獲得した。

ザウバーという中団チームでの記録だけに、多くの関係者に評価される素晴らしい結果だった。

日本人F1ドライバー通算獲得ポイントランキング

日本人F1最高ポイントは小林可夢偉
2015年11月 TGRFにて
順位ドライバー通算ポイント
1小林可夢偉125P
2佐藤琢磨44P
3中嶋悟16P
4中嶋一貴9P
5鈴木亜久里8P
6片山右京5P
7中野信治2P

F1で入賞した日本人ドライバーは全部で7人。

その中で小林可夢偉の獲得ポイントが突出しているのは、2010年から以下の表のようにポイント制度が大きく変更されたためでもあるが、2002年以前のポイント制度でも15ポイントを獲得している計算になる。

1位2位3位4位5位6位7位8位9位10位
-90964321
91-021064321
03-09108654321
10-251815121086421

※2014年は最終戦のみ2倍のポイントを付与
※2019年からファステストラップに1ポイントを付与

またその前には2003年に8位までにポイント枠が拡大していることから、2002年以前のポイント制度に当てはめると、佐藤琢磨が23ポイントでトップとなる。

順位ドライバー2002年以前のポイント制度
(参考)
1佐藤琢磨23P
2中嶋悟16P
3小林可夢偉15P
4鈴木亜久里8P
5片山右京5P
6中野信治2P
7中嶋一貴1P

最後に

今回は日本人F1ドライバーの各成績をランキング形式で見ていただいたが、佐藤琢磨・小林可夢偉の成績が特に突出していた。

そんな日本人ドライバーも2014年の小林可夢偉以来参戦していなく、私たち日本のファンは物悲しく思っている。

しかし今年、F1直下のFIA-F2に角田裕毅という新星がデビューし、2020年9月29日現在ランキング3位につけている。

彼は速さと冷静さを持ち合わせた、かつてないタイプの日本人ドライバーだ。

その角田裕毅が近い将来F1にデビューし、佐藤琢磨や小林可夢偉などの過去の日本人F1ドライバーの記録をすべて塗り替える活躍を期待したい。

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

面倒ですがポチッとお願いします

自動車レースランキング

関連記事

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

156人の購読者に加わりましょう
よかったらSNSでシェアお願いします!



サーキットでの興奮をあなたに伝えたい
MOTORSPORT観戦記

サーキットは非日常を味わえる特別な空間です。そんな素晴らしいモータースポーツの世界を、ひとりでも多くの方に伝えたい・・・。そんな思いでMOTORSPORT観戦記と題し、記事に認めました。




コメントを残す

ABOUT US
大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。