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F1日本開催での決勝入場者数推移(日本GP・パシフィックGP)

2022年日本GP(鈴鹿サーキット)

雨の決勝となった2022年日本GP

決勝入場者数・・・94,000人

DATA
  • 決勝開催日・・・2022年10月9日
  • 開催地・・・鈴鹿サーキット
  • 決勝日天気・・・雨(ウエット)
  • 優勝ドライバー・・・マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
  • 日本人ドライバー・・・角田裕毅

新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となった2022年の日本グランプリ。決勝入場者数は、前回の2019年から5,000人増え、94,000人でした。

3年ぶりということで多くのファンが待ち望んでいたこともあるが、観客動員が増えた最大の要因は8年ぶりの日本人ドライバー角田裕毅選手の出場でしょう。

前回大会から5,000人のアップにとどまりましたが、まだコロナ禍ということで席数を絞った開催だったためチケットは早々にソールドアウトしました。コロナ前の席数を用意すれば相当な数のファンが来場したことでしょう。

レースは決勝直前に降った雨のために2周終了後に赤旗が出されましたが、2時間の中断後に再スタートしてマックス・フェルスタッペン選手がホンダの地元で初優勝を飾ります。

さらに最終周でチームメイトのセルジオ・ペレス選手が2位に上がり、フェルスタッペン選手の2022年ドライバーズチャンピオンが決定。鈴鹿が久々にチャンピオン決定の舞台になりました。

2023年日本GP(鈴鹿サーキット)

決勝入場者数・・・101,000人

DATA
  • 決勝開催日・・・2023年9月24日
  • 開催地・・・鈴鹿サーキット
  • 決勝日天気・・・曇り(ドライ)
  • 優勝ドライバー・・・マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
  • 日本人ドライバー・・・角田裕毅

2023年日本グランプリの決勝来場者数は前年から7,000人増やし、101,000人でした。2012年以来の100,000人突破です。

F1参戦3年目となりアルファタウリのエースになった角田裕毅選手への期待。そしてホンダ(RBPT)が供給するレッドブルとマックス・フェルスタッペン選手の快進撃が多くのファンの来場へと繋がったのでしょう。

またこの年は円安と世界でのF1ブームの影響か、外国人ファンが多く訪れていたのが印象的でした。

ただこの年はまだコロナが完全に明けておらず、仮設スタンドが多く設けられていなかった影響でチケットは早々にソールドアウトしており、もし多くの仮設スタンドが建設されていればさらに増えたものと思います。

前戦シンガポールグランプリで開幕以来の連勝が止まったフェルスタッペン選手でしたが、予選から圧倒的な速さでポールポジションを獲得し、決勝も危なげのないレースで完勝。

そして注目の角田裕毅選手は、スタートでチームメイトのリアム・ローソン選手に先行され、その後も頭を抑えられてしまったため12位でフィニッシュ。母国での入賞はなりませんでした。

2024年日本GP(鈴鹿サーキット)

決勝入場者数・・・102,000人

DATA
  • 決勝開催日・・・2024年4月7日
  • 開催地・・・鈴鹿サーキット
  • 決勝日天気・・・晴れ(ドライ)
  • 優勝ドライバー・・・マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
  • 日本人ドライバー・・・角田裕毅

2024年の日本グランプリ決勝の観客動員数は102,000人。前年からさらに1,000人増えています。

この年は初の春開催。前年の日本グランプリから約半年後の開催となりましたが、多くの観客が訪れました。ちなみに日本での春開催のF1は1994年パシフィックグランプリ以来になります。

レースはオープニングラップでの赤旗の影響でタイヤ戦略が多様化され、多くのオーバーテイクがあり、観客は大いに盛り上がりました。

そんな観客の1番のお目当てである角田裕毅選手は、予選でQ3に進出。決勝ではRBの戦略と完璧なピットストップ、そして安定したドライビングにより、中段勢トップとなる10位でフィニッシュ。母国グランプリ3回目にして初の入賞を記録し、多くのファンがその勇姿を讃えました。

まとめ

今回は日本で開催されたF1グランプリの入場者数を年代ごとに見てきましたが、まとめると以下の通りです。

名称サーキット決勝入場者数前回との差
1976F1インジャパン富士スピードウェイ72000
1977日本GP富士スピードウェイ74000+2000
1987日本GP鈴鹿サーキット112000+38000
1988日本GP鈴鹿サーキット121000+9000
1989日本GP鈴鹿サーキット132000+11000
1990日本GP鈴鹿サーキット141000+9000
1991日本GP鈴鹿サーキット148000+7000
1992日本GP鈴鹿サーキット150000+2000
1993日本GP鈴鹿サーキット151000+1000
1994パシフィックGPTIサーキット英田55000
1994日本GP鈴鹿サーキット155000+4000
1995パシフィックGPTIサーキット英田調査中
1995日本GP鈴鹿サーキット145000-10000
1996日本GP鈴鹿サーキット139000-6000
1997日本GP鈴鹿サーキット140000+1000
1998日本GP鈴鹿サーキット148000+8000
1999日本GP鈴鹿サーキット146000-2000
2000日本GP鈴鹿サーキット151000+5000
2001日本GP鈴鹿サーキット150000-1000
2002日本GP鈴鹿サーキット155000+5000
2003日本GP鈴鹿サーキット155000±0
2004日本GP鈴鹿サーキット156000+1000
2005日本GP鈴鹿サーキット156000±0
2006日本GP鈴鹿サーキット161000+5000
2007日本GP富士スピードウェイ140000-21000
2008日本GP富士スピードウェイ100000-40000
2009日本GP鈴鹿サーキット101000+1000
2010日本GP鈴鹿サーキット96000-5000
2011日本GP鈴鹿サーキット102000+6000
2012日本GP鈴鹿サーキット103000+1000
2013日本GP鈴鹿サーキット86000-17000
2014日本GP鈴鹿サーキット72000-14000
2015日本GP鈴鹿サーキット81000+9000
2016日本GP鈴鹿サーキット72000-9000
2017日本GP鈴鹿サーキット68000-4000
2018日本GP鈴鹿サーキット81000+13000
2019日本GP鈴鹿サーキット89000+8000
2022日本GP鈴鹿サーキット94000+5000
2023日本GP鈴鹿サーキット101000+7000
日本GP鈴鹿サーキット102000+1000
※1994年と1995年の日本GPは前年の日本GPとの差

決勝の入場者数は鈴鹿サーキット初開催となる1987年からバブル景気とそれに伴うF1ブームで増え続けるも、1994年のセナの死によってブームは一段落し、その後動員数は落ち着くも140,000人台で推移します。

その後2000年代に佐藤琢磨選手の活躍とホンダ、トヨタ、ブリヂストンなど日本企業の参戦により上昇し、2006年には歴代最多の161,000人を記録します。

しかし翌年開催地が富士スピードウェイに変更されると減少し、2009年に鈴鹿サーキットに戻ってからも減少を続け、2017年には68,000人まで落ち込みましたが、その後は歯止めがかかり、2019年にはレッドブルホンダの躍進により入場者数は増加しました。

そして迎えた2022年。8年ぶりとなる日本人ドライバー角田裕毅選手の凱旋で、前回大会からさらに5,000人入場者が増えチケットがソールドアウト(コロナ禍開催で席数を制限)。

日本ではF1ブーム世代がファンの中心だったが、2022年の日本グランプリでは若い世代のファンも着実に増えているように感じました。

2023年、2024年も角田裕毅選手人気で動員数は年々増えています。

やはり日本グランプリの観客動員数を増やすには日本人ドライバーの参戦と活躍が不可欠。

角田裕毅選手の更なる飛躍はもちろんのこと、2024年日本グランプリのFP1にエントリーした次代のF1ドライバーと目される岩佐歩夢選手の参戦など、新たな日本人ドライバーの参戦に期待したいですね。

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。