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F1フォトグラファーが使うカメラ・レンズの紹介

モータースポーツ中毒者のぴぴと申します。

モータースポーツとカメラが好きな私ですが、F1中継などでコース脇のカメラマンを見るとどんなカメラやレンズを使用しているのか気になって見てしまいます。

そこで今回は、レースフォトグラファーが使う超高級カメラとレンズを紹介してみたいと思います。

はじめに

モータースポーツ撮影というカテゴリーは、最も難しい撮影方法の一つではないでしょうか。

特にスローシャッターによる流し撮り撮影ともなると、一定時間カメラとレーシングマシンをシンクロさせ、まさに経験と熟練の職人技が必要となります。

ただ昨今のレーシングマシンは、一昔前では考えられないほどの加速とコーナーリングスピードを誇ります。

そのため、ただ経験と熟練の技だけでは被写体にピントの合った素晴らしい写真が撮れず、そこにはカメラ性能も大きく寄与します。

そこで疑問に思うこと・・・ モータースポーツ写真のプロの方々がどのようなカメラ機材で撮影をしているのか知りたくありませんか?

そこで今回はレース写真のプロの方々が、どのようなカメラやレンズを使っているのか紹介してみたいと思います。

F1フォトグラファーが使用するカメラ

究極の動き物撮影と言われるモータースポーツ撮影。

フィルムカメラ時代のモータースポーツ撮影は、ピント位置をあらかじめ合わせておきその場所に来たらシャッターを切る、いわゆる置きピンが主流でした。

しかしデジタル一眼レフ時代、オートフォーカス性能が飛躍的に上がり、動体追従オートフォーカス(Canon=AIサーボ・Nikon,SONY=AF-C)での撮影が一般化しました。

それはプロも同じで、モータースポーツ撮影の場合、動体追従オートフォーカスの性能がカメラ選択の第一優先になります。

動体追従オートフォーカス性能は、左右に走るマシンや向かってくるマシンには中級機以上なら相当追従してくれますが、走り去るマシンは上位機種出ないとなかなか上手に追ってくれません。

またミラーレスが台頭している昨今ですが、動体追従性能はまだまだ一眼レフが優れていると言われています。

しかもファインダーから被写体そのものが見える一眼レフは、映像を見るミラーレスに比べレリーズタイムラグ(シャッターボタンを押してから撮影するまでの時間差)が少なく、猛スピードのマシンを撮影するには一眼レフが有利です。

そのような事から、モータースポーツに最適なカメラは一眼レフの二大メーカーであるCanonかNikonのフラッグシップ機が主流です。

F1フォトグラファーが使っているカメラはこれだ!

それではレースフォトグラファーが使うカメラをみていきましょう。

Canon EOS 1DX MarkⅡ

スポーツフォトグラファーの多くが使用しているCanon EOS 1DX MarkⅡですが、F1フォトグラファーも多く使用し、使用率は6割以上と言われています。

このカメラの売りは何と言っても動体追従性能の高さです。

Nikon D5

どちらかというと風景写真が得意と言われているNikonですが、D5はCanonに劣ることのない追従性能です。

SONY α9(番外編)

これから到来するであろうミラーレス時代。そのミラーレスを主導するSONYから、一眼レフのフラッグシップ機に迫る動体性能を持ったカメラがあります。

このカメラはシャッターを切る瞬間のブラックアウトが無く、マシンをずっとその目で追えます。

まだF1フォトグラファーの間で使用している方は極少数ですが、近い将来ミラーレスが主流になる時代が来るかもしれません。

F1フォトグラファーが使用するレンズ

カメラの項でも書いたように、モータースポーツ撮影は動体追従オートフォーカスの性能が問われます。

しかし実際に焦点を合わせるのはレンズの役目で、カメラ側で的確な焦点距離を指示してもレンズのモーターが速くなければものすごいスピードで動くマシンにピントが合わないため、速いモーターを装着したレンズが必要です。

また、モータースポーツフォトグラファーは、我々アマチュアカメラマンでは入ることの許されないコース近くまで立ち入ることができ、コース近くで撮影できる分レンズ焦点距離はアマチュアよりも比較的短い物を使用するケースもあります。

モンテカルロ市街地コースは最もたるもので、F1マシンはカメラマンのすぐ脇を通過し、広角レンズが必要になります。

逆に新しく設計されたサーキットやハイスピードサーキットなどではマシンとの距離も遠くなり、超望遠レンズを使用することも多くなります。

今回はその非常に高価な超望遠レンズにスポットを当てて、F1フォトグラファーが使用するレンズを紹介していきます。

F1フォトグラファーが使っている超望遠レンズはこれだ!

Canon EF400mm F2.8L IS Ⅲ USM

Canonが誇る超望遠単焦点レンズで、2018年12月にモデルチェンジされⅢ型となり、Ⅱ型から1010gもの軽量化がなされました。

まだ発売前のためF1シーンでは前モデルであるⅡ型を使用していますが、2019年シーズンよりこのⅢ型が見られることでしょう。

F2.8という明るさとオートフォーカススピードが売りの、超高性能レンズです。

Canon EF600mm F4L IS Ⅲ USM

EF400mm F2.8L IS Ⅲ USMと同時発表されたレンズで、発売は2018年12月を予定しています。

400mmのⅢ型同様大幅に軽量化され、コーティングを見直しフレアやゴーストを抑制させたそうです。

600mmはフェンスの外側から撮影する私たちアマチュアカメラマンにとっても理想的な焦点距離で、私もいつの日か購入したい憧れのレンズです。


(こちらはⅡ型になります)

Nikon AF-S NIKKOR 400mm f/2.8E FL ED VR

NikonでもCanonと同じく400mm F2.8のこのレンズがF1フォトグラファーの主力レンズです。

ただCanonの軽量化された新型と比べると1kg近く重いのがネックですが、性能はライバルとほとんど変わりありません。

Nikon AF-S NIKKOR 600mm f/4E EL ED VR

私たちアマチュアカメラマンでもCanon派・Nikon派があるように、プロのフォトグラファーでも同じく派閥があるようです。

Nikonの600mmもCanonに比べて800g以上重いのですが、性能はほとんど差がありません。

まとめ

はじめにも書きましたが、モータースポーツはカメラやレンズの性能が一番問われる撮影方法で、F1フォトグラファーが使用するカメラ・レンズも各社のフラッグシップ機を使い撮影されています。

しかし考えてみてください・・・ アマチュアレーサーが、SUPER GTやスーパーフォーミュラ、ましてやF1に乗ってみたいと言ってみてもまずムリですが、カメラの世界は少し頑張れば手がとどく金額でプロの機材が手に入ります。

私もいつの日かCanon EOS 1DX MarkⅡにEF600mm F4L IS Ⅲ USMを装着し、F1やSUPER GTを撮影してみたいものです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。