2017年
- ドライバー:塚越広大/小暮卓史
- マシン:NSX-GT(2代目)
- タイトルスポンサー:ケーヒン
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:10位
- チームズランキング:8位
2017年も塚越広大選手と小暮卓史選手のコンビ。
GT500クラスは2017年規定に変更され、それに沿って各メーカーはマシンを変更。ホンダはNSX CONCEPT-GTから2代目NSX-GTにベース車両を変更して参戦します。
この年のリアルレーシングの成績は、第3戦のオートポリス(2位)と第7戦チャーン(3位)の2度表彰台に上がるも、2度のリタイヤが響き、ドライバーズランキングは10位とこの年も厳しい結果でした。
2018年
- ドライバー:塚越広大/小暮卓史
- マシン:NSX-GT(2代目)
- タイトルスポンサー:ケーヒン
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:7位
- チームズランキング:6位
2018年も塚越広大選手と小暮卓史選手のコンビで参戦するリアルレーシング。塚越広大選手はチーム在籍10年目のシーズンになります。
2018年シーズンは開幕戦の岡山国際で2010年以来8年ぶりとなる悲願の優勝を遂げます。この勝利はチームにとってスーパーGT2勝目。さらにポールポジションとファステストも記録するチーム初のハットトリックを達成しました。
その後は第5戦の富士で3位に入り、シーズン2度目の表彰台を獲得。
しかし好調ホンダ勢の中ではチャンピオンを獲得したチームクニミツ、シーズン3位のARTAに次ぐ3番手で、ドライバーズランキングは7位に終わりました。
2019年
- ドライバー:塚越広大/ベルトラン・バゲット
- マシン:NSX-GT(2代目)
- タイトルスポンサー:ケーヒン
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:6位
- チームズランキング:7位
2019年は3年間チームに在籍していた小暮卓史選手がGT300チームに移籍し、元インディドライバーのベルトラン・バゲット選手がナカジマレーシングから移籍。11年目の塚越広大選手とタッグを組みます。
前年チャンピオンを獲得したホンダには5kgの追加ウエイトが課せられて各ホンダチームが成績を落とします。
そんな中、リアルレーシングは第6戦オートポリスでポールポジションから2位表彰台を獲得するなど着実にポイントを稼ぎ、ホンダ陣営最上位のドライバーズランキング6位と前年よりも順位を上げました。
2020年
- ドライバー:塚越広大/ベルトラン・バゲット
- マシン:NSX-GT(2代目)
- タイトルスポンサー:ケーヒン
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:3位
- チームズランキング:3位
2020年も塚越広大選手とベルトラン・バゲット選手のコンビで参戦するリアルレーシング。
この年からDTMとのクラス1規定が全面施行され、エンジンがキャビンよりも前に搭載されることが義務付けられます。それに従いホンダはなんとNSX-GTをFR化して対応します。
そんな全面改修を行なったNSX-GTで参戦するこの年のリアルレーシングは、第2戦の富士でFRのNSX-GT初の優勝を記録します。
さらに第4戦もてぎでも優勝。リアルレーシングのシーズン2勝は参戦以来初となります。
しかしシーズン1勝ながら着実に上位入賞を積み上げた同門のチームクニミツに敗れ、ドライバーズランキングは3位でシーズンを終えました。
2021年
- ドライバー:塚越広大/ベルトラン・バゲット
- マシン:NSX-GT(2代目)
- タイトルスポンサー:Astemo
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:6位
- チームズランキング:5位
2009年から長きに渡りケーヒンのサポートを受けていたリアルレーシングでしたが、そのケーヒンが2021年1月に日立オートモーティブシステムズ、ショーワ、日信工業とともに経営統合し、名称が日立Astemoになりました。
そのためリアルレーシングはこの年からタイトルスポンサーがAstemoになり、マシンのカラーリングはブルーメタリックから日立Astemoのブランドカラーであるレッドに変更されました。
ただボディ下部はメタリックに塗装されており、ケーヒン時代の面影が残っています。
このレッドのカラーリング、実物を見ると非常に鮮やかなんです。それもそのはず、多くのチームがカッティングシートでカラーリングする中、このAstemoはスーパーGTのチームでは珍しく塗料で塗装しているのです。
さて、マシン名とカラーリングが変更されたリアルレーシングですが、2021年もドライバーラインナップは前年同様に塚越広大選手とベルトラン・バゲット選手のコンビを継続。
このシーズンの成績は、第2戦富士で優勝を記録。さらに第5戦SUGOで3位に入りシーズン2度目の表彰台に上がります。
そしてタイトル獲得に挑んだ最終戦でしたがここで無念のリタイヤを喫し、ドライバーズランキング6位に終わりました。
次のページでは2022年以降のリアルレーシングを紹介します