私はモータースポーツ観戦が好きだ。
特にF1は高校1年から毎戦欠かさず観戦しており、特別なモータースポーツだと思っている。
しかし近年、私の中でのモータースポーツのヒエラルキーで、トップを脅かそうとするカテゴリーがある。 『世界耐久選手権』通称『WEC』だ。
WECは自動車耐久レースの世界選手権で今年は8戦でチャンピオンを決する。 とりわけ、第3戦のル・マン24時間レースは有名で、F1モナコグランプリ、インディ500とともに世界三大レースの一つに数えられている。
そのWECが2012年の選手権発足より、日本の富士スピードウェイで開催されている。
今まではテレビでしか見ることのできない、ルマンプロトタイプのマシンが観れると、胸を高鳴らせながら初年度よりスピードウェイに行ったことが思い起こされる。
…異なるエンジンレイアウトに異なる燃料で、全く異なるエンジン音 形も違うマシンなのにラップタイムはほぼ同じの拮抗したレース展開…
あれから今年で6回目の開催、私も6度目の観戦となる。
ザックリ見出し
2012年 WEC 第7戦 富士6時間
初めてのWEC観戦。アウディのディーゼルターボのエンジン音に驚愕! 久々のレース撮影に悪戦苦闘。それにしても何だ⁉︎このシャッタースピードは…
2013年 WEC 第6戦 富士6時間
2013年はパドックパスを購入しての観戦。しかし決勝は雨と濃霧のため、終始セーフティーカーが先導してのレース。ストレスの溜まる観戦であったが、唯一パドックで高橋国光さんと遭遇できたのが救いであった。カメラテクニックは前年から全く成長せず…
2014年 WEC 第5戦 富士6時間
この年よりポルシェがLMP1-Hクラスに参戦し、トヨタ・アウディ・ポルシェの三つ巴の闘いに。2013年に続きまたもパドックパスを購入。そしてカメラ機材はついにLレンズを投入。多少まともな写真が撮れるようになってきた⁉︎いやあまり進歩は見られない…
2015年 WEC 第6戦 富士6時間
ポルシェが圧倒的な速さで優勝。トヨタは地元で唯一、勝利を収められなかった年である。日産がフロントエンジン、FF方式のレイアウトでル・マンに挑戦したのもこの年のトピックである。しかしル・マンのみ1戦に登場し撤退。富士でその勇姿が見られなかったのは、非常に残念である。私のカメラ機材はEOS7D MarkⅡへ進化。
2016年 WEC 第7戦 富士6時間
毎年富士戦は、雨がらみの天候になるのが通例になってしまったが、この年は秋晴れのレースであった。トヨタはカラーリングを一新し、赤黒白のガズーレーシングカラーに。三強全てが似たようなカラーリングで、撮影者泣かせであった。レンズがついにEF100-400mm f/4.5-5.6L IS Ⅱ USMに。
最後に
明日2017年の決勝をむかえるWEC富士戦を前に、昨年までのレースを振り返ってみた。
マシンデザインの変貌とともに、私の撮影テクニックも多少は上がっているように感じられなくもないが…気のせいだと思う。
昨年アウディが撤退し、今年はポルシェが見納めになる。
大変革の来シーズンを前に、明日LMP1-Hの激戦を目とカメラに焼き付けてきたいと思う。
[…] 2015年10月11日撮影 WEC富士スピードウェイにて […]