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日本の主要サーキットで平均速度No.1は?サーキット別スーパーフォーミュラ平均速度ランキング!

【第3位】スポーツランドSUGO

2019年スーパーGT SUGO公式テストにて
DATA

平均速度:201.86km/h

  • ラップタイム:1’03.953
  • ドライバー:山本尚貴
  • マシン:ダラーラSF19
  • エンジン:ホンダM-TEC HR-417E
  • 樹立日:2019年6月22日(2019年スーパーフォーミュラ第3戦)
出典:https://motorsports.jaf.or.jp/

第3位はスポーツランドSUGOで、平均速度はオートポリスとほぼ同じでした。

開業当時のスポーツランドSUGOは2,660mのオーバル形状に近いかなりのハイスピードコースでした。

しかし1987年に全面改修してコースの前半部分に低速のコーナーを多く配置し(右の図参照)、コースの平均速度は大幅に落とされ現在に至ります。

ちなみにスポーツランドSUGOの名物はホームストレート前半部分にある10%の上り勾配ですが、小パワーのマシンではほとんど加速せずストレートでスピードが乗らないため、平均速度は一気に落ちてしまいます。

【第2位】富士スピードウェイ

2023年スーパーフォーミュラ第2戦にて
DATA

平均速度:205.41km/h

  • ラップタイム:1’19.972
  • ドライバー:野尻智紀
  • マシン:ダラーラSF19
  • エンジン:ホンダM-TEC HR-417E
  • 樹立日:2020年12月20日(2020年スーパーフォーミュラ第7戦)

日本の主要サーキットで2番目に平均速度が高いのは富士スピードウェイでした。

意外でしょ??

全長1,475mにも及ぶ、グレード1サーキットの中では世界でもっとも長いストレートを持つ富士スピードウェイは絶対に1位だと思い何度も計算しましたが、順位は変わらず・・・。

やはり2005年のヘルマン・ティルケによるコース改修が、平均速度の大幅低下の要因でしょう。

富士スピードウェイは元々トライアングル型のオーバルトラックとして企画された経緯もあり、開業当初は30度バンクも有する超高速レイアウトでした。一般的にはオーバルトラックによく使われる『スピードウェイ』という名称もその名残です。

その後安全性の面から速度低下のためにシケインなどを追加し、極め付けは2005年のヘルマン・ティルケによる全面改修で、特にサーキット後半区間を低速コーナーが連続する形状に完全レイアウト変更され、ラップあたりの平均速度が大幅に遅くなりました。

【第1位】鈴鹿サーキット

2023年F1日本GPにて
DATA

平均速度:221.35km/h

  • ラップタイム:1’34.442
  • ドライバー:ニック・キャシディ
  • マシン:ダラーラSF19
  • エンジン:トヨタTRD 01F
  • 樹立日:2020年12月6日(2020年スーパーフォーミュラ第6戦)

日本の主要サーキットでもっとも平均速度が高いのは鈴鹿サーキットでした。

しかも2位の富士スピードウェイ15km/h以上もぶっちぎる、ダントツの速さでした。

いやー、個人的には超意外です。

実は鈴鹿サーキット、1987年のF1開催当初はグランプリサーキットの中でも遅い部類に入るサーキットでした。

その後時代が進むにつれてマシンの性能が向上。

サーキットは安全のために速度域低下を狙い、ヘルマン・ティルケ設計に代表されるストップアンドゴー(ストレートを低速コーナーで繋ぐ形状)サーキットに移行しました。

ただ鈴鹿サーキットやスパフランコルシャンなど、ドライバーやファンに愛されるクラシックレイアウトのサーキットだけはFIAの意向もあり大幅なデザイン変更はされませんでした。

その結果、鈴鹿サーキットはラップタイムが年々向上し、富士スピードウェイを大幅に凌ぐほどの高速サーキットに移行しました。

まとめ

今回は日本を代表する6つの主要サーキットの平均速度を、スーパーフォーミュラのレコードラップを元に算出してみましたが、まとめると以下の通りになります。

順位サーキット平均速度日付
ドライバー
第1位鈴鹿サーキット221.35km/h20.12.6
N.キャシディ
第2位富士スピードウェイ205.41km/h20.12.20
野尻智紀
第3位スポーツランドSUGO201.86km/h19.6.23
山本尚貴
第4位オートポリス199.98km.h20.11.15
野尻智紀
第5位モビリティリゾートもてぎ192.56km/h21.10.16
野尻智紀
第6位岡山国際サーキット184.10km/h15.5.23
石浦宏明
※2023年12月現在

あらためて見てみると、鈴鹿サーキットの平均速度はダントツで速く、逆に岡山国際サーキットはかなりの低速サーキットであることがわかります。

日本は高速から低速まで様々なレイアウトのサーキットがあるから、戦略そしてレース結果がコース毎に違ってきます。

おそらく世界を探してもこれだけの特徴あるコースが点在するのは限られた国のみなので、日本のモータースポーツは独自に発展したのかも。

いやー、モータースポーツファンとしては良い国に生まれました!

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。