2014年
- ドライバー:小暮卓史/武藤英紀
- マシン:NSX CONCEPT-GT
- タイトルスポンサー:レイブリック
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:14位
- チームズランキング:11位
2014年はDTMと車両規定が統一され、大幅に車両レギュレーションが改定された年でした。
ホンダはこれを機に2015年から市販化される2代目NSXのコンセプトモデル、NSX CONCEPT-GTでの参戦を決めました。
そんな新たなマシンで戦われるシーズン、チームクニミツのドライバーはF1直下のGP2シリーズに参戦する伊沢拓也選手に代わり、武藤英紀選手が加入。小暮卓史選手とタッグを形成します。
他メーカーと違い、ミッドシップレイアウトにハイブリッドシステムを搭載したNSX CONCEPT-GTは煮詰めが甘く、特に前半戦では多くのホンダ勢が苦戦を強いられます。
チームクニミツも同様で、表彰台は1度も上がることができずに最高位は6位と低迷。
結局ドライバーズランキングは14位と厳しいシーズンでした。
2015年
- ドライバー:山本尚貴/伊沢拓也
- マシン:NSX CONCEPT-GT
- タイトルスポンサー:レイブリック
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:3位
- チームズランキング:3位
2015年のチームクニミツのドライバーラインナップは、山本尚貴選手と伊沢拓也選手という2012年までのコンビが復活します。
開幕戦の岡山国際で強いチームクニミツは、この年も2位表彰台を獲得。
その後は2戦連続でリタイヤを喫するも、第4戦富士と第5戦鈴鹿で5位となり堅実にポイントを稼ぐと、第6戦SUGOで2年ぶりにそしてNSX CONCEPT-GTでは初めて優勝をします。
ウエイトが減る第7戦オートポリスを前に初のチャンピオンを狙える位置にいましたが、ここでポイント圏外の11位に。
最終戦のもてぎでこのシーズン3度目となる表彰台(3位)に上がるも時すでに遅し。結局このシーズンはランキング3位という成績でした。
2016年
- ドライバー:山本尚貴/伊沢拓也
- マシン:NSX CONCEPT-GT
- タイトルスポンサー:レイブリック
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:14位
- チームズランキング:12位
2016年も山本尚貴選手と伊沢拓也選手のドライバーコンビになります。
2014年のNSX CONCEPT-GT投入以来、ホンダはハイブリッドシステムを搭載していましたが、この年から他メーカー同様に非搭載に。
シーズンはレクサス勢や日産勢に対しホンダNSX CONCEPT-GTの戦闘力は劣り、ホンダ陣営のドライバーズランキング最上位はリアルレーシング11位と大苦戦。
チームクニミツも例に漏れず、第5戦富士の3位が唯一の表彰台で、ドライバーズランキング14位と厳しいシーズンでした。
2017年
- ドライバー:山本尚貴/伊沢拓也
- マシン:NSX-GT(2代目)
- タイトルスポンサー:レイブリック
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:7位
- チームズランキング:7位
2017年のドライバーも山本尚貴選手と伊沢拓也選手。このコンビはトータルで6シーズン目になります。
スーパーGT GT500クラスはこの年から2017年規定になり、ホンダはこのタイミングで2代目NSX-GTを投入します。
シーズンは第3戦オートポリスでポールポジションを獲得。レースではファステストラップも記録し3位表彰台を獲得します。
さらに第6戦鈴鹿でも3位になり、結局ホンダ勢最上位のシリーズランキング7位でした。
2018年
- ドライバー:山本尚貴/ジェンソン・バトン
- マシン:NSX-GT(2代目)
- タイトルスポンサー:レイブリック
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:1位
- チームズランキング:1位
2018年のトピックは元F1王者ジェンソン・バトン選手の加入。
前年鈴鹿1000kmで第3ドライバーとしてチーム無限からスポット参戦したジェンソン・バトン選手は、この年チームクニミツからレギュラー参戦をします。
チーム在籍7年目を迎える山本尚貴選手がF1チャンピオンのチームメイトを務めます。
シーズンは開幕戦の岡山国際で2位に入りジェンソン・バトン選手は初戦にして表彰台に上がります。
さらに第3戦のオートポリスでも再び2位表彰台を獲得。
そして第6戦鈴鹿ではこのシーズン初のポールポジションを記録。さらにレースでもトップでチェッカーを受け、ジェンソン・バトン選手にとってスーパーGTでの初優勝を達成しました。
そしてチャンピオンを賭けて迎えた最終戦のもてぎでは見事3位に入り、チームクニミツにとって、そして山本尚貴選手とジェンソン・バトン選手にとっては初となるシリーズ制覇となりました。
ジェンソン・バトン選手のスーパーGTチャンピオンは、日本だけでなく、世界にも大きく報道され、極東で開催されるスーパーGTが世界に大きく認知されました。
次のページでは2019年以降のチームクニミツを紹介します