サーキットでレーシングマシンを撮影している時、隣の方のカメラやレンズ、カメラセッティングなどが気にならないだろうか?
しかし隣の方に聞くことはできない・・・。
だが、モータースポーツ撮影の教本はあまりにも少なく、多くの方は独学で撮影を行っている。
そこで今回は、ツイッターのアンケート機能を使い、モータースポーツの撮影についてみなさんが疑問に思っているであろう11個の質問を、モータースポーツ撮影経験者に答えてもらった。
これからモータースポーツの撮影を行ってみたいという方や、自身の撮影技術向上を考えている経験者などに参考にしていただきたい。
アンケートを行った期間とフォロワー数
アンケート期間 | ツイッター フォロワー数 | モータースポーツ ファン割合 | モータースポーツ 撮影者割合 |
---|---|---|---|
2020年11月14日(土)17時 〜 2020年11月15日(日)17時 | 1850人 (2020年11月14日時点) | 90%以上 (推測) | 約40% (推測) |
ツイッターのアンケートの期間は、2020年11月14日(土)から2020年11月15日(日)にかけて行った。
アンケートを行う私のツイッターアカウントのフォロワーは、アンケートを開始した2020年11月14日(土)時点で1850人で、90%以上がモータースポーツファンと推測する。
そのうちモータースポーツ撮影を行っているフォロワーは40%くらいであろう。
Q1.レーシングマシン撮影の『メインカメラメーカー』は?
まずはモータースポーツ撮影者が所有するカメラのメーカーから聞いてみよう。
近年はソニーの台頭が目覚ましいカメラ業界だが、モータースポーツ撮影では動きモノに強いと言われている(いた?)一眼レフ機を多くラインナップする、キヤノン・ニコンの老舗カメラメーカーのカメラを使用する方が多い結果だった。
その中でキヤノンの占拠率が圧倒的に高く、反面数年前に比べるとニコンの没落が気になる・・・。
私はキヤノン党だが、長年ライバル関係にあったニコンの復活を心より願う!
Q2.レーシングマシン撮影のカメラは『一眼レフorミラーレス』?
前の質問で、でミラーレス機を主力とするソニーの票が少なかったことから、一眼レフ機とミラーレス機の比率を確認してみよう。
やはり大差で一眼レフ機に軍配が上がった。
私は4年もの長きにわたり、一眼レフのキヤノンEOS 5D MarkⅣを使用していたが、今月末にミラーレス機のキヤノンEOS R5をスーパーGT最終戦に投入する。
はたしてミラーレス機の動きモノ撮影での実力はいかほどか?
ちなみに、ライカでおなじみのレンジファインダー機を使用する方がひとりでもいたら、と期待していたのだが・・・。
Q3.レーシングマシン撮影のカメラの『センサーサイズ』は?
次はセンサーサイズについての質問。
モータースポーツ撮影アマチュアカメラマンのセンサーサイズは、多く光を取り込めて画質もキレイなフルサイズか、それとも焦点距離を稼げるAPS-Cやマイクロフォーサーズなのか。
結果は僅差でAPS-Cが勝利した。
富士スピードウェイやツインリンクもてぎなど、観客席からコースまでが遠いサーキットでは、APS-Cの焦点距離が有利に働き、他のサーキットでも高価で重い大きなレンズを必要としないため移動も楽だからだろう。
フィルムは・・・いないか。
Q4.レーシングマシン撮影時『もっとも使う焦点距離』は?
次は焦点距離についての質問。
超望遠を使いマシンをアップに捉えるのか、それとも背景を入れてサーキットの臨場感も同時に写すのか。
結果は201mmから600mmの間に集中したが、マシンがある程度の大きさで収まる401mm-600mmが僅差で多かった。
各カメラメーカーやレンズメーカーの500mm-600mmレンズが拡充してきたことや、400mmのレンズに1.4倍のテレコンを使用して撮影する方が多いのだろう。
驚くべきは601mm以上が全体の1割以上を占めたこと。
確かに富士スピードウェイやツインリンクもてぎなど、観客席からコースまでが遠いサーキットでは、焦点距離500mmから600mmでも足りたいことが多い。
かく言う私も、富士スピードウェイを主戦場に撮影しているが、現在の400mmレンズに1.4倍テレコン=焦点距離560mmでは足りないと思うことが多く、この質問に対する回答はサーキットによるところも多いのであろう。
Q5.レーシングマシンを撮影する時の『モードダイヤル』の設定は?
次の質問は、モードダイヤルの設定について。
結果は当然シャッタースピードをコントロールできる、シャッタースピード優先モードとマニュアルモードが大半を占めたが、シャッタースピード優先モードの方が多かった。
最初はシャッタースピード優先モードから入り、徐々に光をよりコントロールできるマニュアルモードに移行していくのであろう。
私も現在マニュアルモードに移行中。
ちなみにマシンを正面から撮影する場合、タイヤの回転を気にしなくていいため、絞り優先モードを使うのも時には良いと思う。
Q6.レーシングマシンを流し撮りする時の『もっとも使うシャッタースピード』は?
次は流し撮りの時のもっとも使うシャッタースピードについての質問。
結果は、背景が流れてタイヤも回転し、レーシングマシンの全体がある程度ブレずに撮影できる、シャッタースピード1/125-1/160が一番多かった。
まあ、『もっとも使う』と質問したので、時にはもっとスローシャッターで撮影するときもあるのだろう。
私はほぼ1/30で、時には1/5で撮影することもあるのだが・・・・少数派だったことがわかった。
次のページでは、モータースポーツ撮影者へ、
手ぶれ補正や一脚の使用など、残り5つの質問をしています。
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