1/43のミニカーを実車のように撮影し、実車の現役時代を紹介するこのコーナー、今回はレッドブルが2013年のF1に参戦するために開発した、レッドブルRB9を取り上げていきたいと思います。
ザックリ見出し
マシンデータと戦績
まずはレッドブルRB9の主要諸元をチェック。
年式 | 2013年 |
カテゴリー | F1 |
コンストラクター | レッドブル |
マシン名 | RB9 |
デザイナー | エイドリアン・ニューウェイ(CTO) ロブ・マーシャル(チーフデザイナー) ピーター・プロドロモウ(チーフエアロダイナミスト) |
エンジン | ルノーRS27-2013 |
つづいてレッドブルRB9の戦績を見てみる。
コンストラクター | ベッテル | ウェバー | |
---|---|---|---|
シーズン順位 | 1位 | 1位 | 3位 |
シーズンポイント | 596P | 397P | 199P |
優勝 | 13回 | 13回 | 0回 |
ポールポジション | 11回 | 9回 | 2回 |
ファステストラップ | 12回 | 7回 | 5回 |
レッドブル&ベッテルの4連覇マシン
2013年2月3日にレッドブルの本拠地であるミルトンキーンズで公開されたレッドブルRB9は、2月5日のへレステストでシェイクダウンを行った。
この年よりルノーの傘下である日産の高級車ブランドインフィニティがタイトルスポンサーになり、マシンには大きく『INFINITI』のロゴがあしらわれ、マシン全体に同ブランドのイメージカラーである紫が彩られている。
レッドブルは2010年から2012年にかけて、ドライバーズとコンストラクターズで3連覇を達成しており、2013年は4連覇を懸けて昨年のチャンピオンマシンであるRB8のコンセプトを継承した進化版とされた。
シーズンは開幕戦こそタイヤ戦略でライバルに水をあけられエースベッテルは3位に甘んじたが、翌マレーシアでは今シーズン初勝利を飾り、その後も勝利を積み重ねたベッテルは第11戦のベルギーグランプリから最終第19戦のブラジルグランプリまでなんと9連勝をして、レッドブルはドライバーズとコンストラクターズタイトルを獲得し4連覇を達成したのだった。
では、そのレッドブルRB9のミニカーを詳しく見ていこう。
レッドブルRB9のミニカーを実車のように撮る!
それでは1/43のレッドブルRB9を撮影していこうと思う。
もちろんテーマはいつものように、『実車のように撮る!』。
ガレージで出番を待つレッドブルRB9のカーナンバー1はセバスチャン・ベッテルのマシン。
高くマウントされた幅の狭いリヤウイングはレギュレーションにより2009年より採用され、この2013年のマシンも継承されているが、ハッキリ言って個人的には非常にカッコ悪いと思うのだが・・・。
ノーズ下面には空気を取り入れる穴が開けられており、その空気をシャシー上面へ排出する通気式ノーズを採用している。
2012年のレギュレーションにより多くのマシンが段付きノーズになったが、その見た目が酷いとの声が多く、2013年より段差を隠すバニティパネルの装着が認められたが、レッドブルRB9は重量増を嫌って短いパネルにとどめたため、段差が残っているのがわかる。
2.4L V型8気筒のエンジンはこの年もルノーから供給を受ける。
当時レッドブルとルノーの関係は非常に良好であったが、翌2014年からV6ハイブリッドのパワーユニット時代になるとルノーの戦闘力が低下し、次第に両社の関係は悪化することになり、2018年を最後に袖を分かつ。
左が2013年のRB9で右が2020年のRB16。
2017年からマシンの全幅が広がり、全長も毎年のように伸びていき、7年間でもはや別カテゴリーのマシンのように見える。
レッドブルRB9をポールポジションに。
この年はベッテルとウェバーで合計11回のポールポジションを獲得し、この場所はまさに定位置だ。
奥に見えるのがドライバーズランキングでベッテルに続き2位に入ったフェルナンド・アロンソのフェラーリF138。
マッド塗装のレッドブルを見慣れた今となっては、このカラーリングは少々時代を感じる。
この2013年より日産の高級ブランドであるインフィニティがタイトルスポンサーに就任し、サイドポンツーンやリヤウイングなどに同ブランドのロゴがあしらわれ、ブランドカラーである紫が各所にカラーリングされた。
以上、1/43のレッドブルRB9を実車のように撮影してみた。
今回登場したミニカー
今回撮影に登場したミニカーを紹介する。
【ixo製】レッドブルRB9
デアゴスティーニのF1マシンコレクション5号で、イタリアのミニカーメーカーであるixo製造。
【ixo製】フェラーリF138
こちらもデアゴスティーニのF1マシンコレクション76号で、イタリアのミニカーメーカーであるixoが製造している。
【スパーク製】レッドブルRB16
2021年1月にスパークの通常モデルを購入した。
当モデルはフェルスタッペンが3位表彰台に上がった、第2戦シュタイアーマルクグランプリ仕様になるが、当ブログを書くにあたりAmazonを調べたところ早々に完売していた。
最後に
最後はこのレッドブルRB9で4度目のチャンピオンを獲得したセバスチャン・ベッテルについて少し書いてみよう。
ベッテルは2007年のカナダグランプリで大クラッシュをしたロバート・クビサの代役として、翌アメリカグランプリでBMWザウバーからF1にデビューすると、そのレースでいきなり8位入賞を果たし注目を浴びる。
そして、その年の第11戦ハンガリーグランプリからスコット・スピードに代わりトロロッソのレギュラードライバーに抜擢されると、翌2008年の第14戦イタリアグランプリでは戦闘力の劣るトロロッソで予選トップのタイムをたたき出す。
ポールポジションからスタートしたレースでは、2位以下が雨で苦戦する中、安定したドライビングで首位を堅持し、自身初となる優勝を果たすとともにトロロッソにチーム初優勝をもたらす。
2009年からはレッドブルに昇格し、チームメイトのウェバーを上回る走りを連発し、選手権で首位を行くブラウンGPのジェンソン・バトンを最後まで追い回し、4勝を挙げドライバーズランキングで堂々の2位になった。
そして翌2010年には前年を上回る5度の優勝を果たし、自身初となるドライバーズチャンピオンを獲得すると、2011年から2013年まで4連覇の偉業を達成し、若きベッテルはF1史にその名を刻む歴史的ドライバーのひとりになった。
2015年からはレッドブルを離れF1界ナンバー1の歴史を誇るフェラーリに移籍。
しかし時代はメルセデスの天下で、ベッテルのドライビングを持ってしても選手権で2位(2017年・2018年)が精一杯だった。
2019年からチームメイトがシャルル・ルクレールに代わると、その焦りからかドライビングミスが目立つようになり、次第にフェラーリのエースは若きルクレールになっていった。
迎えた2021年、ベッテルはレーシングポイントから名前を変えたアストンマーティンに移籍し、新たなレーシングドライバーとしてのキャリアをスタートさせた。
ベッテルの最年少記録一覧
- 最年少ポールポジション(21歳72日)
- 最年少ポールトゥウィン(21歳73日)
- 最年少ハットトリック(21歳353日)
- 最年少グランドスラム(24歳119日)
- 最年少ワールドチャンピオン(23歳134日)
- 最年少2年連続ワールドチャンピオン(24歳99日)
- 最年少3年連続ワールドチャンピオン(25歳145日)
- 最年少4年連続ワールドチャンピオン(26歳116日)
以上、今回は1/43のレッドブルRB9を実車のように撮影し、実車の現役時代を振り返ってみた。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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