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SUZUKA Sound of ENGINE 2019 観戦記vol.2 F1ブームを再現?グリッドウォーク編

今回も前回に引き続きSUZUKA Sound of ENGINE 2019の観戦記で、グリッドウォークの様子をたくさんの写真とともに紹介していきたいと思います。

ちなみにVol.1はこちら

憧れのマシンを間近で撮影!

2コーナー内側の激感エリアでヒストリックF1マシンを撮影し、次はホームストレートで行われるグリッドウォークまで10分のインターバルということで、同じく2コーナー内側で撮影していたファンが一気に居なくなる。

またしてもセナさんに遭遇!

そして皆がパドックまで一気に駆け上がり、私もなんとかグリッドウォークの順番待ちの列に間に合った。

スーパーGTやスーパーフォーミュラのグリッドウォークは高価なため手が出ず、両カテゴリーのピットウォークでは狭いピットにファンが群がり、ピットの中のマシンを撮影するのも一苦労。

ましてやレースクイーンのキレイなおねえさんの撮影もしなくてはならない??ので、マシン撮影はなかなか厳しい。

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その点SUZUKA Sound of ENGINEはグリッドで四方八方から撮影できて、本当に嬉しい。

さあ数十分間の戦い?が始まる・・・。

ティレル019 #3 中嶋悟

まずはF1ブーム世代の憧れ、ティレル019に多くのファンが群がっている。

ティレル019は、アンヘドラルウィングと呼ばれたフロントウイングが最高にカッコいい。

このノーズもドルフィンノーズと称され素晴らしいデザイン!

コクピット前方には中嶋悟氏のサイン、日付は2016.11.18・・・SUZUKA Sound of ENGINE 2016で中嶋悟氏が息子さんの中嶋大祐選手とともに、ティレル019でランデブー走行した時のものだ。

ロータス101 #12 中嶋悟

続いても中嶋悟氏が乗ったマシン、1989年のロータス101。

1989年雨のオーストラリアグランプリで、ファステストラップを連発してウィリアムズを追い上げた伝説のマシンだ。

そのオーストラリアグランプリの64ラップ目に出したタイムが、日本人初のファステストラップ記録だったことから、ナカジマレーシングのカーナンバーが64になったことはあまりにも有名。

現役当時同様ジャッドエンジンが不調で、SUZUKA Sound of ENGINEでは例年走行できなかったが、今回は白煙を上げながらもエンジン音を聴かせてくれたのが嬉しかった。

このマシンにも中嶋悟氏のサインが書き込まれ、現オーナーも中嶋悟に憧れたF1ブーム世代なのだろう。

ティレルP34 #3 ロニー・ピーターソン

そしてグリッド後方に歩いていくと、大勢のファンが取り囲んでいるマシンを発見!

この中へ飛び込んで行くのにはかなり勇気がいったが、当然今回の目玉である6輪たいれることティレルP34を間近で観てみたく、突入を決意!

出たー!!!

憧れのティレルP34だ〜

最前列までなんとかたどり着き、ローアングルから。

カッコ良すぎるでしょ!!

このマシンの代名詞である10インチの小径フロントタイヤ。

そしてスポーツカーノーズ。

リヤに回り込んで・・・この絵もかなりエロくない?

ティレルP34は1976年から1977年に渡り使用され、その間多くのバリエーションがある。

その中で1976年型のエンジンむき出しではなく、1977年型はエンジンがカウルで覆われて、カラーリングも前年のブルーにイエローラインからブルーとホワイトのツートンカラーになり、私が最も好きなタイプだ。

晩年はフロントタイヤのトレッドが拡大され、スポーツカーノーズからはみ出して見た目に難が出たが、このマシンはしっかり収まっているタイプのものだ。

ティレルP34コレクターで知られる、元F1ドライバーのピエルルイジ・マルティニ氏が所有する個体だけあり、保存状態も完璧!

今まではプラモデルやミニカーでしか見たことはなかったが、初めて実車を間近で観て、あらためて史上最も美しいF1マシンのうちの1台だと確信したのであった。

ウィリアムズFW12 #5 ナイジェル・マンセル

前述のティレルP34とともに、今回のSUZUKA Sound of ENGINE 2019で初めて披露されたのがウィリアムズFW12だ。

ホンダエンジン搭載のFW11は、ホンダコレクションホールで観ることができるが、このジャッドエンジン搭載車両は日本国内では希少な存在。

レッド5からナイジェル・マンセル氏がドライブしたマシンだとすぐにわかる。

ステアリングやダッシュボードは、今のF1マシンとは違い非常にシンプル。

以前にも書いたことがあるが、個人がドンガラではなく動くF1マシンを所有する場合、メーカー系エンジン搭載マシンは非常にハードルが高くなる。

その点名門ウィリアムズのなかで、1987年までのホンダエンジン時代と1989年からのルノーエンジン時代のはざまである1988年のこのFW12は、珍しいカスタマーエンジン搭載マシンであり、個人所有が実現できたのかもしれない。

実際にはこのマシンの所有者は知らないが・・・。

ベネトンB189 #19 アレッサンドロ・ナニーニ

1989年日本グランプリと聞いてファンが思い出すのは、シケインでのセナとプロストの接触だが、そのレースで優勝したのがこのベネトンB189を駆るアレッサンドロ・ナニーニ氏だった。

2000年代にフェラーリで一時代を築いたデザイナーのロリー・バーン氏が、ごく初期にデザインしたマシンがこのベネトンB189だが、エアインテークがサイドポンツーンの上に配置されていたり、一枚もののフロントウイングや、尖った形状のフロントノーズなど、随所に他のマシンとは違う特徴が見られる、特徴的な車両であったことが伺える。

その他のF1マシン

その他クラシックF1マシンとしては、JPS時代のロータス78と88B、SUZUKA Sound of ENGINE常連のブラバムT86とアルファロメオ179C、最近日本人が購入したのかクラシックF1イベントでよく見かけるAGS JH23などが登場した。

以上、SUZUKA Sound of ENGINE 2019グリッドウォーク編はここまで、次のページでは午後に行われたクラシックF1マシンの模擬レースや、ティレルP34のデモ走行の模様を書いていきます。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。